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インタビュー「カカオセレモニーって何?」

曽爾村でリトリートイベントをするということを前回の記事で書きました。(2024年2月25日まで応募可。現時点で残り2席)。詳細は↓の記事からご確認ください。

今回のリトリートイベントの目玉である、古代マヤ文明で行われていたという「カカオセレモニー」。アイソレーションタンクと同じくらい、聞いた人が「それって何なの?」という反応をすることが多いので、今回カカオセレモニーをやってくれるLataさんに聞いてみました。


Lataさん

Lata プロフィール

1981年生まれ。一児の母。 幼少より音楽やクダンスに触れはじめ、身体ワークの探究を始める。 高校時代より、ダンスの世界大会や全国大会に出場。 厳しい訓練の中で身体の限界を超える体験を重ねる。 日本女子体育大学舞踊学専攻卒業。 東京でダンサー、振り付け家として活動する中、 2004年、インドに渡り、タントラヨガに出会い スピリチュアルな探究を始める。 5年間に渡りダンスひとつで世界各地を暮らすように周り、 瞑想やヨガの修行を始める。 様々な国の民俗舞踊やシャーマニックな儀式に導かれ 舞踊や暮らしの意味がすっかり変わり現在に至る。 2017年インドにて女性シャーマンと出会い、 性エネルギーの解放ワーク、ダーキニーブレスのシェアを開始。 2021年、5年間かけて作り上げたヨガセンターと自宅が火災にて消失。 見えない世界との繋がりが深まり、導かれるようにセレモニーを始める。 「私達の子宮を癒すこと」 「歌と踊りを解放すること」 を軸として、子宮の集合意識のためのブレスワーク『ダーキニーブレス』 世界を旅する中でインスピレーションを得たオリジナルのダンスワーク 『ダンスメディスン』を伝えながら飛び周る。

Lataさんのプロフィール

安井:
こんにちは、シェアハウスでの1ヶ月の同居、お世話になりました!曽爾の寒い冬に、1人と4人では全然暖かさが違って助かりました。

そのご縁でリトリートイベントを一緒に開催させてもらうことになって、とてもワクワクしています。僕の周りの人に作ったフライヤーを見せたところ、カカオセレモニーって一体何なのかもう少し詳しく知りたいっていう人が多いので、ちょっと聞かせてください。

どんな人におすすめ?

安井:
一つ目の質問なんですけど、カカオセレモニーってどんな人におすすめですか?

Lata:
元気になりたい人、もっと自分らしくなりたいと思い始めた人。今の生き方に違和感を感じている人とか、自分の中にはもっとパワーや可能性があるはずだ、と思う人におすすめです!

あとは、歌や踊りなどの表現に興味があるけれど恥ずかしいという人。

他に思いつくワードだと、「潜在的な悲しみを溶かす」「前向きな気持ち」「落ち込んだ気分を上げてくれる」「普段の忙しさから解放してくれる」「人との新しい関わり方のヒント」とかでしょうか。

とりあえず、新しい一歩を踏み出したい人には間違いなくおすすめです。

セレモニーで使うカカオ(クリオロ種)について

安井:
なるほど、色々ありますが、今の自分に変化を起こしたい、という方にピッタリそうな気がしますね。

カカオを飲むとそういった願望が叶えやすくなる、といういうことなんですか?

Lata:
カカオのクリオロ種というカカオは、古くから愛の意識にチューニングするために使われてきました。そのカカオの成分を摂取することで、愛の意識と繋がりやすくなって、その後もその感覚を思い出しやすくなります。

自我の感覚を超えて、おおきな繋がりとしての自分に気づくと、大きな変化が訪れます。

生きていて出会う問題って、多くが自分のことばかり考えていると起こるものなんですよ。愛の意識にチューニングして、個を超えた選択ができるようになる。

安井:
なるほど、カカオに含まれるリラックス効果のあるとされる「テオブロミン」や、幸福感をもたらす神経伝達物質「アナンダミド」をはじめとした成分が、安心感だったり開放感だったりを感じる手助けしてくれるんですかね。

古代種のクリオロ種を使っていると伺いましたが、他の種類のものと成分が違うんですか?

Lata:
はい、世界の生産量のほとんど(80%)を占めているフォラステロや、品種改良されて作られたトリニタリオとは成分が違います。クリオロ種は、病気にかかりやすかったり栽培量も少なかったりするんです。

更に同じクリオロ種でも、グアテマラとペルーで育てたものには違いがあって、成分や効能が違うみたい。育て方や収穫後の処理でも変わると聞いているので、今色々試していってる途中です。

クリオロ種の気はひどく気難しくて、莢を少ししかつけず、一つの莢に入っている種子の数も少ないし、いろいろな病気にかかりやすい。なぜそんな気を栽培する物好きがいるのか。その答えは、この種の豆には、もっと丈夫で実りの多いフォラステロ種(どのみち中央アメリカでは育たない)の種子にはない優れた味と香りがあるからだ。このクリオロ種こそ、古代のメソアメリカで支配者や戦士だけの特権的飲み物だったかもしれず、さらに一七、八世紀のヨーロッパにおいてはエリートたちを魅了したカカオにほかならないのだ。

『チョコレートの歴史』ソフィー&マイケル・D・コウ著/河出文庫

安井:
同じカカオでの違い、とっても気になりますね!Lataさんはいつごろからカカオセレモニーを開かれているんですか?

Lata:
もともと25歳くらいから17年間くらい、ダンスのワークショップをやっています。2022年の暮れに、友人の紹介でグアテマラのカカオを紹介してもらったて、カカオセレモニーはそれから始めました。

カカオに出会うことによって、自分のうちから溢れ出す、潜在的にある感情を溶かすような時間を参加者の方と過ごせるようになったんです。


なるほど、かなりワークショップの主催経験が長いのですね。その経験がカカオによってさらに高められたと。

セレモニアルカカオの作られ方

安井:
使用されているカカオって、どんな感じで作られているんですか?

Lata:
今使わせてもらっているカカオは、先住民の人たちが月の満ち欠けなども意識した、伝統的な方法で作っているそうです。マヤ暦に基づいて発酵処理されて、歌を歌ったりしながら石臼引いたり、祈りが込められて作られているカカオ。男女で役割分担もあったりするみたいですね。

市販のチョコは児童労働の問題などが多いですが、古くからの方法でのチョコレート作りと言うことで、そういった問題はないらしいです。

↓の動画のような感じで作られいると聞きました。


伝統的なカカオセレモニーの方法は残っていない

安井:
伝統的な方法で作られたカカオを使用しているということがわかりました。Lataさんが行うセレモニーの手順なども伝統的なものを踏襲しているんですかね。

Lata:
伝統的なセレモニーの手順などは、実は残っていないんです。マヤ文明の石碑のレリーフには残っているので、存在したのは間違いないんですが、詳細は誰も知りません。

神官が儀式をする前や、会議の前に飲んでいたんじゃないかと言われています。神官が新しい決め事をする時にカカオを飲んで愛の意識にチューニングしてから決め事をしていたとも言われています。

安井:
そうなんですね。では今世界で開かれているカカオセレモニーのイベントは、みんな現代のオリジナルなんですね。少し意外でした。現在グアテマラで生きている先住民の方なども儀式はしてないっていうことですよね?

Lata:
その通りです。ただ、カカオは神聖な飲み物というのは変わりませんので、季節などの節目節目に、丁寧に歌を歌って大切に飲んでいるとは聞きます。

セレモニーの流れ

安井:
Lataさんがファシリテートするセレモニーの流れについても教えて欲しいです。

Lata:
場所や人数、参加者によって毎回違うんですけど、一例として説明してみますね。

まず、用意したカカオに、一人一人が言葉をのせて隣の人に渡していきます。自分の元に届いたら、まずは匂いを嗅いで、それからカカオをゆっくりと飲んで味や風味を感じます。

そこから声の瞑想に移ります。身体に意識を向けて音を響かせます。その後はゆっくり歩く歩行瞑想をしたりします。

セレモニーの間、私は歌を歌ったり、翔くんは音楽をかけたりフレームドラムを叩いたりを組み合わせて、空間づくりをしていくんです。

最近だと、みんなに横になって寝てもらい、ドラムや笛を演奏して音を感じてもらったりとかもしますね。

安井:
参加者や場所に合わせて内容を変化させていくんですね。それだと無理せず参加しやすそうな気がします。「私でもできるかな?」という人のことをしっかり考えられてそうな感じしますね。

Lata:
お客さんの積極性によっても変えていくので、安心してください。

安井:
なるほど、大事だからといって、やりたくないことをやらされるのは嫌ですもんね。実際に参加した人からの感想ってどんなのがあるんですか?

Lata:
印象的で覚えているのが、「こんなに我慢してたんだなって気づいた」って言ってた参加者の人の言葉ですね。

安井:
自分の我慢に気づけるって、かなりすごいことですね!人って、自分の中にできた当たり前の基準になかなか気付けないですから。


よく聞かれる質問と、気になった方へのメッセージ

安井:
参加を迷っている人からよく聞かれる質問ってあったりします?

Lata:
「わたしでもできますか?」という質問は多いですね。そういう質問には「そういう人のためのものです。やりたいけどできないと思っている人のためのものです」と返答しています。

安井:
興味はあるけどやれるか不安、という人が確かに一番多そうですね。最後に、参加を迷われているかたへのメッセージをください。

Lata:
一度カカオと繋がると、これからの人生のサポートになります。ぜひ参加してください!

イベント応募フォーム

※下記フォームからの応募ができない場合は、お手数ですが↓のメールアドレスにメールの送付をお願いいたします。。

dronehead39@gmail.com



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