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アイソレーションタンク施設インタビュー②YUAN2 〜後編〜

前回の記事の続きです。


YUAN2の特徴

安井:
国内でアイソレーションタンクを利用できる施設はいくつかありますが、それぞれ雰囲気やカラーが違いますよね。『YUAN2』ならではのポイントがあれば教えていただきたいです。

水野さん:
当店では、私がマッサージ師ということもあり、タンクを利用する前後にマッサージを受けることができます。そのため、2人で一緒に来て利用される場合でも、暇を持て余すことがなく時間を使えます。

安井:
東京で友達とタンクサロンに行った時、僕が先に入ったんですが友人はその間待たないといけなかったので、それは良いですね。タンクを利用する前にか、後にマッサージを受けるかはかなり悩むところではありますが。どちらが良いとかはあるんでしょうか?

水野さん:
私はどちらでも良い体験ができると考えています。利用されるお客様の傾向としては、楽しみは後にと、先にマッサージを受けられる方が多いですね。

マッサージルーム

安井:
なるほど。僕も前回こちらを利用させてもらった時はマッサージを先に受けました。先にしっかりと身体をほぐしてもらい、心身がリラックスした状態からタンクに入れるのはいいなと思いました。特にタンクを初めて利用する方は、来店してすぐにタンクに入るよりは先にマッサージを受けた方がいい気がしますね。

どんな人が来るのか

安井:
『YUAN2』には、どういった層の方達がいらっしゃるんですか?

水野さん:
色々な方がいらっしゃるので、こういう傾向があるというのは感じたことはありませんね。具体例を出すとすると例えば、経営者の方が忙しい日常から離れるために入りにいらっしゃいます。

安井:
忙しい人ほどタンクは効果ありそうですね。この前会った奈良の経営者の方は、映画館に同じような目的で行くとおっしゃっていて、その気持ちがすごくわかりました。

水野さん:
そのお客様がおっしゃっていたのは、「タンクに入ったらリセットできて、全部一本通りました。なので、無駄なことがわかった。こうすればうまくいくというようなイメージが、外からの刺激がなくなったことで本質が見えるようになりました。」というようなこと。

安井:
刺激を無くすというのは、やっぱりタンクにおいて重要なファクターなんですね。外からの刺激が多い状態だと、何が自分にとって重要なのかを判断するのは難しいと思います。

水野さん:
他には、海外在住の音楽関係の仕事をされている方が、日本に帰って来たタイミングで入りにいらっしゃったり。

安井:
欧米では日本ほどタンクの存在が珍しくないので、向こうで日常的にタンクを利用していると日本でのタンクサロンの存在のありがたさが身にしみそうですね。

水野さん:
その方は、タンクに入った後は創作に対する感性が変わるとおっしゃっていました。

安井:
それはすごくわかります。以前僕が東京でタンクに入った次の日に家族でディズニーランドに行ったんですけれど、人混みとテーマパークならではの刺激の強さと多さに入園5分で参っちゃいました。良くも悪くも感度が上がるのでしょうね。

水野さん:
他にはYoutubeやテレビの紹介で興味を持ったり、という方等もいらっしゃいます。

タレントのRolaさんが現在アメリカ在住で、タンクに定期的に入っているそうです。それを知ったRolaファンの男性の方もいらっしゃったりしますね。

安井:
芸能人の方が紹介されたりテレビで紹介されたりすると、日常こういう文化に触れない人が知る機会になるのでよいですね。インフルエンサーのルーティン動画とかって人気ですし、自分が好きだったり憧れている人がタンクに入っているんだったら絶対気になりますよ。

元々瞑想などに興味を持ったことのない方達も多そうですし、そういった方達の感想は結構気になります。

お客様の体験談

安井:
想像していたより幅広い層のお客様がいらっしゃるんですね。お客様の体験談で印象に残っているものがあれば教えて欲しいです。

水野さん:
そう聞かれてまず思いつくのが、「悟りを開きたい」と言ってやってきたHIP HOP好きの20代男子ですね。

安井:
HIP HOPとアイソレーションタンク、なんだかユニークな組み合わせですね。どんな体験だったと言っていました?

水野さん:
その男子の師匠が沖縄でタンクを体験して良かったという話を聞いて、タンクに憧れを持つようになったそうなんです。

その男子が上がってきた後、感想を聞いてみると、
「入ったらすぐに大きなドラの音が『ガーン』と聞こえてきて、全てがわかった」と。

安井:
えー!それはかなり興味深い体験ですね!

水野さん:
そうですよね。ただ、彼が入った後少しするとイビキが聞こえてきたような気がするので、彼の体験したのが夢なのか現実なのかは誰にもわかりません。

安井:
なるほど〜。夢でもいいからそんな体験してみたいです。

水野さん:
別の方ですが、会社員をされている人で海外出張の予定があった人が、タンクの中で出張予定の国に行っていたという話もあります。

安井:
それもすごい話ですね!タンクから外国に移動できるなんて、どこでもドアじゃないですか。夢のような体験。

水野さん:
その人が少しユニークなのは、その人の親友からの誕生日プレゼントとしてサプライズで当店にその日いらっしゃったという経緯があります。

また、その方はタンクでそういった体験をしている途中、隣の部屋で私とその親友の方が話しているのをうっすらと聞こえていたと。

安井:
そうなると、夢を見ているというよりは変容意識状態に入っている可能性のほうが大きく感じますね。

それにしても、サプライズで連れてこられて躊躇なく入れるその方もすごいですし、友人にタンク体験をプレゼントするという発想の人も面白いですね。

水野さん:
外国の方が2人組でいらっしゃった時は、体験の正反対さが際立っていました。2人のうち1人がタンクが大好きということでいらっしゃったんですが、タンク好きの方が大満足だった一方、お連れの方は「家で寝てるのと同じだった」という感想でした。

安井:
タンク体験は、個人の性質とか精神状態で大きく変わるんですね。瞑想経験の有無や、入る際のマインドセットなども大事な気もします。

水野さん:
感想の表現がユニークだなと思ったのは、女性のお客様が利用後におっしゃられた「トーストの上で溶けるバターってこんな感じなのかな」というフレーズです。

安井:
おー、秀逸な表現ですね。体と溶液の境界線があやふやになって消えていく感じを見事に、キュートに表現されてます。


タンクサロンを経営してみての感想

安井:
実際に、アイソレーションタンクのサロンを経営されるってどういう感じなんでしょうか?

水野さん:
今までの仕事では、学校で小中学生や訪問マッサージで高齢者の方と関わることが多かったんです。それが、タンクサロンを始めたことでそういった年齢ではない人たちと関われるようになりましたね。

安井:
それはいいですね。一つの仕事を長くしていると、普段お会いすることがない種類の人のほうが多くなりがちです。水野さんの人生経験としてもかなり変化がありそうですね。

本日は、インタビュー受けていただきありがとうございました。

施設情報

名前:YUAN2(ユアンユアン)
設立年:2019年
設備:アイソレーションタンク1台、シャワー、トイレ
定員:2人(タンクは同時に一人1台のみ利用可能)
基本料金:タンク利用60分8,500円(税込)〜
オプション:リンパマッサージ(男性のみ)、もみほぐし、フットケア
最寄駅:名古屋市営地下鉄 新栄駅
住所:愛知県名古屋市東区葵1丁目4-34双栄ビル508
電話番号:052-854-6057
予約:HPから



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