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【私の暗黒時代⑤】背後から迫ってくる足音…その正体は…

私の暗黒時代の体験シェアも第5回目となりました。


読み返してみると、当人の私でさえ本当にひとりの人間の身に起きた出来事?  って思ってしまいます。


だけど正真正銘、本当にそうなんです。

本日のシェアです。


まだ若かった頃…割りとお高め料金の高級パブでアルバイトをしていた時の話です。


私はそのアルバイト中にアルコールを一切飲んでいなかったので、自分の車で通っていました。


パブから駐車場まで徒歩5分。仕事が終わって時刻は午前1:00過ぎ。

当時は車の鍵をドアの鍵穴に刺して開閉しなければならない時代。


車の所まで辿り着いて、バッグの中の鍵を手で探っていると、何やら背後から足早にこちらに向かって駆けてくるような足音‥‥


なに???  と振り向いた瞬間、ショルダーバッグのチェーンを力いっぱい引っ張られるわ引っ張られるわ…


ひったくり犯でした。


その日のバッグの中には、受け取ったばかりの1ヶ月分のバイト料が入っていて、渡してはなるものか‥と瞬時に思い、力ずくで闘います。


引っ張り合いをしているうちに、その男性がとても細身だったこともあり、頑張れば勝てるんじゃないかと考え、一向に譲らず、ひたすら闘う私。


真夜中だというのに、必死のあまり付近住民への迷惑も考えず

誰か助けてー!!


と大声をあげてしまい、現場の前にあった薬局を経営されている高齢のご夫婦が2階の住居の照明をつけてくださり


それに気づいた犯人が、諦めて走って逃げて行きました。


その後になって初めて気づいた自分の姿…


アスファルトの路面に擦り付けられた両足の膝からは流血し、ふくらはぎにかけて真っ赤っか!!


手首の皮も剥けていて、腕には金具のチェーンのくい込んだ跡がくっきり!!


着ていた服は一部裂けてしまい、足首も捻ってしまっていました。


自分は呼んでいないけど、誰かの通報でパトカーが2台やってきて


3~4人の警察官が私の周りを取り囲んで、災難だったね‥と流血する両足を見ながら、状況の聞き取りを行っていましたが…


警察官全員が聞き取りに加わらなくてもそのうちの何人かは 走って逃げた犯人を探しに行けば? ってちょっと思ってしまった。

警察官からの質問
犯人に見覚えは!?


私の答えは
めちゃくちゃあります。
だって…

さっきまで接客していた
お客さんだもの…


その後も犯人は見つからず
バッグは盗まれずにすみましたが…


その翌日から腰痛を患う
悲劇に見舞われましたとさ   完


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