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ブドウついでに大晦日のこと★A celebrate man with grapes★

昨日のブドウついでに。書きながら思い出したのだけど、長くなるので書ききれなかったおじさんの話。

大晦日の夜は、●いつも通りのんびり飲んでます、なポンタさんチームと、●寒いので大衆浴場に行ったはなちゃんチーム(トビリシは熱い湯が名前の由来になってるくらいで温泉があり、個室付きの大衆浴場がある)に分かれて過ごした。私は用事を済ませた後でフラフラ大晦日のトビリシ散歩をしながらポンタさんチームに合流。まつり縫いの話を皮切りに本当にくだらないことで盛り上がってよく笑い、福が来そうでいいなあと思いながらの、その帰り道のこと。

チャチャで乾杯してお店を出るとみぞれ交じりの雪が降り始めていて、すごく寒かった。コートに防水加工してきてよかった、なんて思いながら地下鉄の駅に向かって歩いていると、道端の露店のおじさんがニコニコしながら私を呼んでいる。露店ではあるのだけど、何を売ってるのかよく分からない。よく分からないけれど露店だし、ただの客引きかもしれないんだけど、あんまりニコニコしてるのでなんだろうと思いながら近寄ると『Happy New Year!!!』と言いながら持っていたブドウをくれた。いろんなところで見たブドウの、緑のやつだ。

どこから来たのかと言われたので、ジョージア語で日本をさすイアポニア、と答えるとおじさんはまた『Happy New Year!!!』と笑って、良い一年になりますように、と言ってくれた。私もありがとう、おじさんもね、と言ったのだけど、おじさんはブドウを持っていけ、と言って聞かない。このブドウは売り物ではなくて、たぶん、その前におじさんがつまんでたやつ(笑)

あまりに唐突だったので、これはもらってもいいものなのか?と判断に迷ったのだけど、おじさんがひたすら持って行け、というのでもらうことにした。手にしたら今度は手振りで食べろと言うので、これはワインで乾杯の代わりなのかなと思い、一粒食べたらおじさんはすごくうれしそうにしながら、もう行くんだ、バイバイ、と送り出してくれた。ポンタさんたちが先を歩いているので、気を使ってくれたのかもしれない(わかんないけど)。もらったブドウは、冷たくて甘くておいしかった。

ジョージアではいろんな人に祝福してもらったり、幸せを祈ってもらったりして過ごした気がするのだけど、このおじさんとブドウのことは雪の大晦日だったし、あっという間のことだったのでなんだかちょっと夢みたいな記憶になっている。なんであんなにおじさんは嬉しそうだったのかもよくわからないけれど、知らない人にいい年にするんだよ、と力強く言われたことは印象深くて、2019年になるんだなあと思いながらホテルへ帰ったのも、いい思い出。

写真はシオニ大聖堂近くにあった露店の花屋さん街。バラが主流ですごく立派だったので、お正月のお祝いにしようと思って数本を買って帰った。街でも1本だけの大輪のバラを持って歩く人をチラホラ見かけたんだけど、大晦日の光景なのかは未確認。

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