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倒れてしまった先生

 私がパート勤務している保育園でのお話です。

前回の記事に書いた「対応が難しい子」のAくん、園生活での刺激に慣れてきたのか、少し落ち着きが見られ、皆と同じ部屋で過ごす時間が増えてきました。
とはいえ、予想外の動きをすることもあるのでまだまだ目が離せません。
特に手すりや棚など、手をかけられる所を見つけると登ってしまうので、落下による怪我が本当に怖いのです。
その都度注意しますが,すぐにやめられるわけもなく、やはり誰か大人が1人常に見守る必要があります。
こんなに登るのが好きならば,安全を担保した上で
ボルダリングやアスレチックなどを存分にやらせてあげたい!もしかしたら将来クライミングの選手になってオリンピックで活躍するかも…と思うのですが、残念ながら園ではそれはできません…

そしてこのクラスにはAくん以外にも、言葉が遅くてすぐ手が出てしまうBくんや,走り回る子が複数、それにつられて真似する子も複数います。
その上例年だとそろそろ外れているはずのオムツが外れない子も半數以上いて、何よりほとんどの子が先生の話を聞こうとしないのです。
実はこの状況に悩み疲れきった担任の先生が1人,倒れてしまいました。
ちょうど前回の記事を書いた頃のことで、休職してすでに1ヶ月経ちます。
一歩遅かった…と悔やみましたが、先生が1人欠けたピンチによりまたも状況は変化しました。
他の園から応援の先生を頼むと同時に、本部の方が子どもたちの様子を観察してより良い対応を考え、アドバイスしてくれることになったのです。
少しずつですが,クラスの状況はよくなってきています。
子どもたちは成長するし、時間はかかってもきっとよくなると信じています!

同じ状況下にあって、倒れる先生もいれば倒れない先生もいる。それはどうしてなのか?
もちろん個人の気質や成育背景の違いは大きな要因だと思います。
ただ気になるのは、倒れた先生が倒れる前に「自己嫌悪になる…」と言っていたことです。

今にして思うとこの先生にも自分を拒絶してしまう「拒絶の傷」があるのかもしれません。
拒絶の傷が強いと

自分が自分を拒絶する→
自分が他者を拒絶する→
他者が自分を拒絶する→

このサイクルが回り続け、その通りと思える現実を創造してしまいます。
出発点は

自分が自分を拒絶する

ことから始まっているのです。
この先生は拒絶の傷から、子どもたちに拒絶されていると感じて苦しくなってしまったのかもしれません。
そうだとしたら…

先生、どうかご自分を愛して受け容れて下さい!
疲れた心身を休めて元気になったら,短時間勤務でもいいから復帰して,自信を取り戻して下さい!
先生とは一緒に傷を癒して
peacefulな現実を創れるかもしれない。
復帰を皆で静かに待つことにします。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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