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9.11のときに救われた言葉

9.11。アメリカ同時多発テロからもう21年も経つんですね。
あのとき、テレビから刻々と流れてくるわけのわからない現実に、とても混乱したことを覚えています。

これは何なの?
何が起こってるの?
わたしは、どうすればいいの?

あまりにもふだん通りの自分の生活との落差の大きさに、平衡感覚がおかしくなったような不安定さのなかで、大揺れに揺れていました。

そんなときに、どなたかが書かれた文章を読みました。
どなたが書いたのかも、正確な言葉遣いも覚えてはいませんが、伝えようとされたメッセージだけは、ずっと心に残っています。

今 自分の目の前にある、自分がやるべきことを一生懸命やろう。
サラリーマンなら会社に行って、一生懸命仕事をしよう。
お母さんなら、目の前の子どもの世話を愛情込めてやろう。
部屋の掃除をして、ごはんを作って、歯みがきもちゃんとしよう。
そんなわたしたちのまっすぐな営みが、明日をつくっていく。


そんなメッセージでした。
それを読んで、こころがすっと落ち着いた、定まったのでした。
そうだな、できることを一生懸命やろう。
それしかできないから、というより、
それがすべてだから、と思えたのでした。

何が起きても、起きなくても、
生きている限りわたしたちは、そうやって生きていくんだなと。

今朝は家の裏庭の草取りをしました。

家族以外、ほかの誰が見るわけでもない、地球の上のほんのほんの片隅の狭い庭だけど、わたしはわたしの庭を、責任もって草取りする。

みんな、自分の持ち場でそれぞれ一生懸命生きてる。

それでいいんだな、と思った9.11の朝でした。

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