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働かないという選択

メニエルを発症し、耳鳴りと目眩がよく出るようになった。耳鳴りはいいんだけど、目眩が辛い時はどうしても横になっていないといけない。デスクワークすら出来なくなったので、休職のまま退職する事にした。それが約一年前の話だ。
そのあと幾ばくかの失業保険を貰いながら生活している。調子のいい時は今までと変わらないので、「どこが悪いんだ?」と言われるが気にしてはいない。気にしたら無駄に目眩が増えるだけだ。
とは言っても金はないのです。まあ少しだけ蓄えがあるからなんとかしているけど、そう長くは続かない。じゃあ働くかあ、と動き出すと目眩が襲ってくる。精神的なものもあるのだろう。とにかく何か考えるとネガティブなスパイラルに巻き込まれている。
考えないと先に進まないのだけれども、先に進もうとすると調子が悪くなる。じゃあそれなら何も考えなければいいんじゃないかと考えた。そうしたら、ふと心が軽くなった。もちろん財布も軽くなるけど、そんな事は気にしない。

頑張って生きていた人が突然亡くなる世界を沢山見てきた。一生懸命生きるという事は、それだけ命を削っている可能性があるのだ。もちろん、何もしないのがいいとは言わないけど、自分の人生なんだから自分で選択しよう。何も選択しないというのも手だ。

人生をやり直そうとしても色んな障害が出てくるのはよくある話だ。お金の話もそう。でも、それを乗り越えようとするのは独りじゃなくてもいい。頼れる誰かを、出来れば沢山作って、そいつらと生きていけばいい。
ちょうどいい時にそんな話の連載が始まった。結末なんて気にするな。

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