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とぜんにっき

僕は傷ついた小鳥のように、川のほとりで眠り続けいた
朝が来るのを怖れながら、冷たくなるのを怖れながら
目覚めるのを怖れながら、夢見るのを怖れながら
いつまでも眠り続けた
独り眠り続けた
誰かが捨てたアルバムのジャケットが、僕の側に落ちていた
中身のないアルバムのジャケットが、僕の側に落ちていた
でも誰も傷付かない、そして誰も得をしない
いったい僕が何をしたというのだ
川は何も教えないまま流れている
時は何も変わらないまま流れている
何かに気付けば、朝になるのだろうか?
何かを忘れたら、また夜を迎えられるのだろうか?
川は何も言わずに流れていく
時は何かを変えながら流れている

(久しぶりに佐野元春を聴いて、僕の頭の中に思い浮かんだもの)

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