記録として

On bended knee is no way to be free
Lifting up an empty cup, I ask silently
All my destinations will accept the one that's me
So I can breathe
“Guaranteed” Eddie Vedder

僕の人生では、節目の時に心に刺さる曲がなぜか流れるようになっている。大事な場面で、よく出来た映画のように曲が流れてくるのだ。その分で言えば、僕の人生はまだ幸福な方に入るのだろう。

その曲は、とある番組を観ている時に流れてきた。とにかく心を大きく揺さぶってきた。僕は疲れている、だから少し休もうと思っていた。そんな時にこの曲が流れてきた。調べてみたら、歌っているのはPearl Jamのヴォーカルだと分かった。このバンドが好きな親友がいた。僕も何枚かアルバムを持っている。大学時代、僕の周りの友達は音楽やバンドが好きだった。社会人になってからも音楽と共に過ごしてきた。音楽はいつも僕のそばにある。みんなは何をしているのだろうか。僕には帰る家も故郷もないので、ずっと同じ場所に棲んできた。でも、今回の病気のおかげで自分の足で自分の道を歩いていくことにした。これでまた僕の人生は周回遅れになるかもしれないけど、しっかり治してから助走をつけられるようになってから、新しい道を走りだそうと決めたのだ。

今回の件で色々とケチをつける人もいたけど、そういうのには昔から慣れているし、ちっとも気にならなかった。僕は物心ついた頃から同じような台詞を親や偽物の友達から聞かされ、またそれに耐えてきた。僕の耳が悪くなったのも身体が拒絶しはじめたからだと思う。心よりも先に身体が訴えてきたのだ。そして耳の病気のせいで大好きな音楽とちゃんと付き合えなくなったことが、ずっと考えていたことに拍車をかけたのだ。だから、自らの声に耳を傾けて生きることにした。

強い心を持って生きていこう。この道を進んでいこう。そうすれば、自分が辿り着く先々でも僕を受けいれてくれるだろうし、たとえ道半ばで倒れようとも後悔は残らない。

“Happiness only real when shared.”
「INTO THE WILD」

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