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春になると遊園地を思い出すしカルーセルと聞くと

大学時代、春休みは1ヶ月半くらいあった。平日のよく晴れた日、花粉症になりたてだった私は鼻をずびずばさせながら恋人と遊園地に向かった。

ジェットコースター、観覧車、そしてメリーゴーラウンド。一通り乗ったあとにレストランに向かい、きっと冷凍をレンジでチンしたであろうハンバーグを食べていた時に恋人が言った。

「メリー、ゴー、ラウンドなんだよね、子どもの頃、メリーゴ・ランドだと思ってた」
「メリーゴ?アメリカとメキシコのあいだにありそう」
「メリーはどこからきてるのかな?」
「メリーさんの羊?でもほとんど馬だよね」
「メリークリスマスのメリーと同じメリーなんじゃない?」
「メリーチョコレートのメリーかもよ」

こんな他愛もない会話をした。

「この遊園地だとカルーセルって呼んでるけどね」
「カルーセルまき?」

当時はカルーセルといえば麻紀だった。今でもWebページでカルーセル(トップ画像が左右に切り替わるやつ)をみると、脳内麻紀が微笑んでくる。

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