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英会話の習得は未知との遭遇である。

中学生から英語の科目が始まったのだが英語はとても苦手だった。本当に苦手だった。なぜなら、ローマ字が解らなかった。そこからすべてが始まった。ある時、余りにも点数が悪いので担任先生に呼び出された。

英語の話をしていると、やっぱりローマ字で転んでいたことが解った。そうだ、ローマ字から勉強やり直そうという結果になった。来る日も来る日もローマ字を覚えた。けれども、不思議と嫌いにはならなかった。でもどうゆう訳か、リスニングだけは点数が良かった。何かと聞くことは得意らしい。

そのことがあって、テストのリスニング問題はいつも高得点だった。聞くことが得意な理由をあれこれ探していると、映画をいつも字幕で見ていることに気づいた。なぜだろう?それは、友達が「海外の人なのに日本語を話すのはおかしい。」という理由だった。妙に納得した気がした。

しかし、単語は聞こえているのに意味が解らないことが多々あった。その時は辞書を片手にますます覚えた。
学生時代が終わって社会人になって、ふと英語が気になりだした。やり直してみようと思った。なぜなら、やっぱり英語が好きだからに違いない。そして、一から文法というものを学び直した。買った参考書は数えきれない。色々学んでいくうちにふと思った。目標がないと何かダラダラ学びそうで怖くなった。そして、目標を見つけた。

「英検2級合格。」これが自分の目標になった。目標が決まれば後はひたすらもくもくと学べばいいと思った。自分の一番のやり方は単語を調べる時、やっぱり辞書の方が覚えやすかった。一回調べた単語に線を引く。線を引いた単語を5回調べたらその単語だけを抜き出して、覚える。この繰り返しで何とか覚えることができた。この方法が一番しっくりきた。電子辞書はとてもいい機械なのだが、何となくしか覚えない。やはり人間覚えることは手間をかけることなのかと思った。

3回位英検の試験に落ちたのち、何回か海外に行く機会に恵まれた。とてもうれしかった。やはりリアルな英語は底なしだった。話し方もひとそれぞれで聞こえる人、自分には少し聞こえづらい人。これがネイティブの英語かと愕然とした。さっきまで気こえているのに違うお店に行ったらハンバーガー1個が注文できず、聞き取れない。
その理由を考えすぎず、甘えすぎず、どうにかチャレンジし帰国した。
帰国したのち英検のこと考えた。自分のやり方を整理していると、好きな文法だけを注視し問題を解いていた傾向が強かった。そこが自分の弱みだった。
勉強のやり方を変えた。まず、英検の過去問1冊のわからない単語をピックアップした。その単語を全てわかるまで、辞書を引いて勉強した。このやり方を行うと自分英語力が格段に上がったことに気づいた。過去3年の過去問をこの方法で繰り返し、単語を覚えた。
そんな時、海外に行く機会に恵まれた。
今度こそはと思い海外の空港に到着した。機内アナウンスまず転んだ。ほぼ聞こえない。驚くほど聞こえない。なので、隣の人(英語をしゃべる方)に声をかけ,なんて言ったか聞いてみた。あ! 何とか通じた。聞こえた!
そして、入国審査、早口だが聞こえ始めた! やはり聞こえ始めている! よかった!
スーパーマーケットの会話。聞こえない。ここも聞こえない! レストランでの注文。聞こえた! 会話も弾む!
落ち込んだり喜んだりしている内に帰国便に搭乗した。

帰国してまたまた、整理の時間。何度か同じ目に合うと自分も学習してくる様になった。やはり、理解できる単語が少ないのだ。英検2級過去問の曖昧な単語をいっきに見渡し、ためらいなくとりだした。そして、何度も辞書を引いた。忘れる前に辞書を引いた。

その後2回位英検の試験に落ちて、なんとか合格した。ん? そうだ合格したんのだ!

その自信もあり海外に行った際、色々な人と英語での会話が弾んだ。でも聞き取りやすさは人それぞれだ。色々試して会話をしていくうちに、色々な考え方に出会うことがある。
そのことはとてもうれしいことでもある。自分の考えを否定や共感ではなく、新しい意見として認めてくれることである。

日本では何となくした発言でも、海外の人と英語で会話をすると、大きな一つの意見として受け止めてくれることが多々ある。その理由を聞いていると。自分でも考えもしなかった新しい自分の意見に気づかされる時がある。

まるで未知との遭遇である。なぜなら英語での会話は自分の世界が広がると同時に、自分自身の知らない一面へ飛び込むことができるからである。色々な国の人と会話をすることで自分では決して気づかないすごい一面に気づくことができる。英語を完全習得することはできないと思うが、新しい英語単語をおぼえると、また会話が弾むことは確実である。そのことは新たな自分の未来を見るけることができる良い機会になると思う。

これからも呆れる位単語を覚えて、転びながら会話をして自分の新しい一面を見つける様に英会話を続けてゆく。

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