#3 役立ててもらえる報告書とは

棚に眠っているだけの報告書たち

特に自治体などの"お役所"から業務を受注するとき、『成果物』として『報告書』の納品を求められます。

イベントやキャンペーンの業務であれば、それらを実施すること自体が業務内容ですので、(効果分析などを併せて受注している場合を除けば)『(紙の)報告書』は必要なさそうに思えます。

しかしながらお役所では、業務が完了した後の『検査』に合格しないとお金を支出できない、というルールになっており、この検査における(極論すれば)小道具として(紙の)報告書が必要なわけです。

検査官は、検査している風を出すために、報告書を開いて中をパラパラと見(ているふりをし)ますので中身もそれなりに作り込まなければならず、この『報告書』を作るのには、結構な時間がかかります。

にもかかわらず、見出しに記した通り多くの報告書たちは、検査が終われば棚に並べられて長い眠りにつきます。

見返したくなる報告書とは

前の職場では、報告書を作成、納品する立場だったので、当然ながら「棚に眠ることになる報告書」ではなく、時折手に取って読み返してもらえるような「お役に立てる」報告書を作成しようと、いろいろと苦心し、思案しました。

発注者時代に出会った「読み返す気にならない」報告書や、立派な統計学的分析を形だけやっているものの「何が言いたいのかよくわからない」報告書などを思い返し、コンサルタントの入門書などに書かれていることを自分なりに自分の仕事内容に落とし込んで考えました。

その結論としては、「雲雨傘の理論」を意識して作成する。というものです。

雲雨傘の理論って?
それを意識した報告書の作り方とは?
少し長くなるので、次の記事に続けて書きたいと思います。

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