ウイルスは生態系全体の調整役なのではないか
ここ数年巷を騒がしているウイルス。
野菜にもウイルスを病原体とする病気はたくさんある。
基本的にウイルスに感染し、発症した株は農薬でも治癒できないため、引っこ抜いて償却処分する。
とにかく排除する対象と見做されがちなウイルスだが、彼らにも必ずこの自然界全体のシステムの中で、なんらかの存在意義があるはず。
今のところウイルスは生態系全体を横につなげ、調整する役割があるのではないかと思っている。
生物は基本的には親から子へ遺伝していくことで環境に適応していく。
環境に適応し続けることで、種としての持続可能性を高める。
いわば縦のつながりをもって遺伝的な調節をおこなっている。
コロナウイルスのような感染症の病原体となるウイルスは野生生物由来のものが多い。
他の種からヒトへと感染るわけだが、この際に生殖細胞に入り込み、ゲノムの一部として子孫に遺伝することがあり、これを内在性ウイルス配列(EVE)と言うらしい。
詳しくは以下の記事を参照。
親から子への遺伝とは別に、種の壁を超えてゲノム配列に影響を与えているということ。
種の壁を越えて生態系全体を横方向に繋げ、環境への適応を高めるための調整役を担っている部分もあるのではないか。
ウイルスも宿主を全滅すると存在できないわけで、あらゆる地球上の生き物たちの親和性を高めるために、変異を繰り返して調整をしてくれているのかもしれない。
新型コロナも変異を繰り返しながら、感染力は高まり弱毒化している。
これは調整の結果、親和性が高くなった結果だと解釈できないだろうか。
ただこの記事を読む限り、EVEの中でも進化の過程に影響を与えているとわかっているのはほんの一部で、あとはなくても困らないような「がらくた」だと考えられているようだ。
普段はがらくただが、環境の激変が起こったときの遺伝的ストックとして働くとかあるのかもしれない。
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