野を良くし、海と森を良くする
土用の期間は僕にとって変容がテーマになることが多いのですが、今回は想像以上に大きな転換になりました。
家族で2泊3日の屋久島訪問。
今回はMoss ocean houseの皆さんに畑づくりのプロジェクトを一緒にということでお邪魔しました。
実はうちの実家のお米を宿でずっと使ってくださっていて、そのご縁からの繋がり。
実家見学に来られた時に僕の畑も見に来てくださったようで、こんな畑を作りたい!ということで声をかけてくださいました。
代表の今村さんはもともとガイドとして活動していたものの、自然を消費するだけのガイドに限界を感じ、屋久島の自然を良くするための宿を運営しています。
もともと屋久島の人たちは農家とか漁師とか専業だったわけではなく、
「山10日、里10日、海10日」というように、水の源流となる山からそれを中継する里、出口でもあり入口でもある海まで、季節ごとに手入れする場所や役割を変えていたそうです。
そこからそれぞれの生活の糧となるものを得ながらも、きちんと循環していくように手入れをしていたと。
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その水の流れに沿った山から海までのつながりを、もう一度取り戻し、より良い循環を産んでいくために、旅人がそこの資源を一方的に消費して癒されて帰るのではなく、より良くなるための手入れをしながらそこでの暮らしを体験する。
そのような場を作るためにさまざまなプロジェクトを始められています。
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今回僕が呼ばれたのは、その里10日の部分に当たるわけですね。
まさに野を良くすると書いて野良仕事なわけですが、さらにその営みが海や山につながっていく。
海も山もとても近い距離にあり、圧倒的な大自然の原風景を遺す屋久島だからこそ、そんな当たり前のようで忘れ去られてしまった人の役割をまざまざと感じさせられました。
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そう考えると「暮らしのための農的な営み」ってめちゃくちゃ大事じゃないですか。
しかも今までのように自然を消費するのではなく、より豊かにしていく知恵と技術が本当に求められている。
「暮らしの畑屋」なるものをしばらくやってきて、その存在意義を今最も感じているかもしれません。
いや〜やってて良かった!
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遅かれ早かれ「食糧危機」は来るでしょう。
でも屋久島の人々の暮らしを見ていて、それは「自分の暮らしている地域の資源で暮らす」という本来当たり前の世界なんだなと思いました。
しかもそれがめちゃくちゃ豊かだし幸福感に溢れている!
宿の人も環境もご飯も最高でした。
屋久島には今後もちょくちょく行きながらフィールドづくりを一緒にすることになりそうです。
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また屋久島以外にも森から海までという視点を持ちながら、学びと実践のフィールドを作っていく活動をしていきたいと思っているので、ご縁をすこしずつ作っていきたいなと思います。
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