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ティッシュを食べていた

幼稚園の頃、とてもとてもか弱かった。
幼稚園ではいつも泣いていて、それもあっていじめられていた。そして、よく嘔吐していた。今考えると、どういうメカニズムなのか不明だが、とにかくよく吐いていた。
か弱どころか最弱な子供だった。

スイミングスクールに行っていて、なかなかうまく泳げなかった。現存する東武スイミングスクールで黄色帽子は確かしたから二番目ぐらいで、そこから上に上がれなかった。

スイミングでもいじられていて、悲しい思いをしていた。その時、僕を救ってくれたのが竹内君だった。彼はとても体の大きな子供で、彼が僕のために怒ってくれていたシーンが蘇る。(竹内くんには、のちに高校で再会する)

当時僕はよくティッシュを食べていた。ティッシュの柔らかい食感と、味が好きだった。唾液を含むとジンワリと味がしてきて、それが今でも味の記憶として残っている。見つかるたびに両親に怒られていた。なんで、食べるの!と言われても、自分でもなんで食べてるのかわからなかった。

そう考えると、親にとっては相当心配な子供だったろうに。幼稚園ではうまくできず、よく嘔吐して泣く。家ではティッシュを食べる男の子ってんだから。

幼少時の記憶は、ティッシュの味わい。

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