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江之浦測候所 : 海を見下ろす屋外アートスペース

 JRで小田原と湯河原の間の無人駅、根府川駅から車で10分くらいの海を見下ろす高台にある広大な屋外アートスペース、江之浦測候所にはインスタで流れてきた画像を見て以来行きたいと思っていたのですが、ようやく昨年暮れに行ってきました。
 現代アートには全く疎いのですが、写真家として名を成し、古美術商として国際的に知られているという杉本博司氏が収集したコレクションを海を望むみかん畑を兼ねた一万坪以上の広大なスペースにて景観と合わせたインスタレーション的に屋外展示するコンセプチュアルな美術館といった場で、まあ実に格好いい空間でした(語彙力

 鑑賞環境の確保のため、人数限定/時間指定の予約制ということで空きがあった午後の回に。入館料は三千円。人数限定とはいえ同時間に数十人くらいは受け入れている感じで、他人との距離は保てつつ、ほぼ全ての場/時間帯で他の観覧客が意識に入る感じだったので、年末休み直前の週末ではなく、ど平日のより閑散としているだろう日に訪れた方がより雰囲気場楽しめるかなと。

 根府川は無人駅で周りには飲食店がほぼないということで、小田原で途中下車してランチをしました。

箱根や伊豆に行く際に通過はする小田原ですが降りるのは初めて。

ぎり東京の近郊都市感あって雰囲気的には町田や藤沢なんかと通じるような小田原ですが、漁港近くということで有名干物店や練り物店の路面店もあるなど海鮮は充実。ブリの煮付けと地魚握り美味しかったです。

駅構内からの眺めからもう海!という根府川駅で少し待って送迎バスに。高台に登りながら約10分くらいで到着。

根津美術館から移築したという門をくぐります。

展示物の主となるのは石像、化石、標識など様々な石や陶器で、エントランス近くの視界を広く取った長い回廊も石作り。

石庭風。

測候所のシンボル的なビジュアルポイント。海に向かうように突き出した囲いのない鉄路。安全上その先には行かないようにとの止め石が。

鉄路の下はトンネル上になっていて、光に向かって進むと海と空の鮮やかな絵が切り取られたように。冬至の日の出が真っ直ぐ差し込み、光が貫く角度で作られているとか。

高台から林を降りて行き別エリアに。

農具小屋に展示される古生代の化石。たく

竹と石の構造物の組み合わせはやはり日本感が。

その一方ではモダンな展示物も。光と空間に映えます。

そして海を見下ろす神社も新規に。近々御魂込めを行い本物の神社として成立するそうです。

ゆっくり見つつひとわたりまわるのに1時間半くらい。先の鉄路を下のエリアから空を背に見上げるとまた格好いい。

猫がいました。首輪あり。人を気にせず構わずと慣れています。

と、ひたすら写真を貼っただけですが、魅力的な場でした。都内から片道1時間半くらい、新幹線使えばもっと早く行けつつ非日常性あるスポットとして非常に楽しかったです。また湯河原/箱根/伊豆などからのアクセスもいいので温泉旅行と合わせて訪れるのも一つの手かと。

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