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軽井沢2020年秋

 昨年10月の軽井沢旅行記を書こうと写真だけ並べてあったのを発見したのでさっくりと。GoToで行ったやつです。軽井沢、年に2〜3回くらいは訪れているのですが、アクセスがいいのと、ついてからそんなに広範囲の移動をしなくても見どころが多いので、大体は日帰りで行くのですが、今回はGoToもあるしで一泊で。

 東京を出て一時間半もしないうちに新幹線を降りて、ローカル線への乗り継ぎに余裕があったのでちょっとアウトレットに。結構な雨ですが、大体屋根伝いに行けるのが助かる。

 ちょっと時間をつぶしてからローカル線で中軽井沢に移動。

迎えにきた宿の車で駅から5分くらい。別荘地でもない普通の生活圏ぽいところにある英国の方経営のプチホテル、Hotel Wellies(
)に。多分元はペンションだったのを改装したのかなという構造ですが、内装は日本感ないですね。
 英国出身のオーナーと、以前は日本で学校経営をされていた米国人女性の方を中心に回しているようで、お二人とも日本生活は長いので日本語でも十分意思疎通は可能ですが、オプションの英会話教室のコース(二時間くらいの雑談中心)を頼んだこともあり、なんとなく流れで滞在中は英語を使うことに。ほかのお客さんは日本語で通していたので、これはたまたまではありますが。

寝ている犬。賢くも大人しい犬で滞在中ロビーをうろうろしたり横になっているのを構っても嫌そうな顔をしないので構いがいがある。

 部屋も一般的な日本のホテルとは雰囲気が違って、そっけない中に60年代風ポップ感やアールデコ入れて、華美ではないけれどシャビィな感じは全くなく、上質なプチホテル感ありました。まあペンション改装の弱点か、廊下の音が室内に響き気味でしたが、スイート滞在にしたので寝室にまでは音は通らず問題はなし。グレードが下のワンルーム的な部屋だとその日のお客さんによっては多少うるさい可能性はあるかも。

ご主人は長く東京で外資(金融だったか?失念)勤めを果たした後に軽井沢に移住とのこと。50代後半位なのか、ビートルズを起点にツェッペリン、クイーンからスーパートランプ、ピンク・フロイド、マイク・オールドフィールド、タンジェリン・ドリーム、ダイアー・ストレイツなど、パンク/ニューウェーブは通らなかったインテリ入りつつマニアというほどでもない音楽好きな英国人らしい70年代ロックを軸に、ソウルやジャズも若干加えたレコード・コレクションが。他人の本棚とレコード棚見るの好きなんです。

 宿の庭も英国風。一渡り落ち着いた後は星野エリアに行ってお茶を。お店覚えていませんでしたが、このロールケーキは沢村ですね。

 晩ご飯はオプションなのですが、イギリス料理を供するということで懐かしさもあってお願いすることに。ビーフシチューをメインにしたシンプルなコースですが、マスのスモークやリエットなどの冷菜や地場野菜をふんだんに使ったサラダなど長野ならではの食材を活かした丁寧な作りで、贅沢ではないけれど落ち着いた美味しさでした。イギリス料理はとかくネタにされがちで、まあ悪評高いのも致し方ないところはありつつも、料理上手の人が手をかけた家庭料理は普通に美味いので、こちらのディナーもそのいいサンプルでした。妻はヨークシャープディングが初ということでやや面食らったりしていたようですが。

 先に貼ったホテル内部の写真にバーカウンターがあり、夜はバー営業もするようですが、お風呂入ってから覗きに行ったら、この日は疲れたということで早仕舞い、なのでナイトキャップにウィスキーをお願いして部屋で頂きました。この方がのんびりちびちび頂けて良かったかも。オーナーがウィスキーお好きなようで、オフィシャルのボトルとはいえ10種類くらいのスコッチが並んでいたので、その中からカリラを頂きました。多分千円くらいだったので相場の範囲で安目なくらいですかね。

 朝は燻製ニシンやブラックプディングなど日本人からするとエキゾチックな品を交えた英国風で個人的には懐かしさを覚えました。エキゾチック性を出しつつも血を使ったプディング以外は一般日本人でも抵抗なく美味しく頂けるようなメニュー構成で、敷地内で飼われている鶏から産みたての卵を頂いて料理するなどのイベント性も交えつつ、文句なしに美味しい朝食でした。まあ、英国の食事の中では朝食が一番定評あったりしますね。なおわたしがビストロなどでブーダンノワールをよく頼むこともあって妻は血液を使った料理にも抵抗はない方なのですが、ブラックプディングに関しては微妙、との感想が。

 朝食後はちょっとゆっくりしてからチェックアウト。中軽井沢の駅まで送って頂いて軽井沢に移動。この日は曇天ながら雨は降らなさそうなので、レイクガーデンに移動。レイクガーデンの辺りは別荘地としては寂れ感が否めないのですが、その分人気は少なく、適度に荒涼とした原野風味を演出している英国風の庭園がむしろ映える雰囲気となっており、この日は紅葉にはやや早く、また天気も微妙ということでなおさららしさを堪能できました。

 その後はまた旧軽井沢方面に戻って、GoToのクーポン券を消化すべく万平ホテルでランチ。クラシック・ホテルらしい欧風カレーは美味かったです。その後は紅葉始めの旧軽別荘地から雲場池を流した後、昨日に続いて今度は旧軽の沢村でお茶。旧軽の沢村は2階にテラス的に野外に出られる席があって秋の雰囲気が楽しめるので好きなのでした。更には駅方面に戻ってまたもやアウトレットを覗いた後、新幹線に乗って東京に戻りました。最初に書いたように軽井沢はアクセスよく中の交通も便利なので日帰りでも充分に楽しめる場所ではありますが、あえて泊まってのんびりするのも良かったです。

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