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【4分で解説:到達可能ADL】PTOT国家試験 脊髄損傷領域 第48回 AM-問題34 #せきそん国試

今回は第48回PT国家試験午前:問題34を解説します。

PT国家試験問題(解答なし).001

今回は脊髄損傷者の損傷高位レベル到達可能なADLの組み合わせについての問題です。

では各選択肢を見ていきます👇

1.C4ージョイスティック付電動車椅子走行

■ジョイスティック

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ジョイスティックとは車椅子の自走が難しい頸髄損傷者の方が車椅子操作で使用するいわゆる”ハンドル”のようなものです。

ISNCSCI上肢のKey MuscleC5-T1でしたよね。これって腕神経叢なんですよ。腕神経叢はC5-T1から出る神経で構成されています。つまり上肢機能を司どる神経はC5-T1なんですね。

選択肢1はC4ージョイスティックです。つまりC4レベルは上肢の運動麻痺がありジョイスティックの操作は難しいのです。

ではC4レベル頸髄損傷者はどうするのか?

■チンコントロール

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写真にあるようにアゴ(英語で"chin チン")で操作するチンコントロール付電動車椅子を使用することがあります。

OXパンフレット(上)  Permobilパンフレット(下)


2.C5ーズボンの着脱

C5レベルでは更衣動作は全般的に介助が必要となります

下の参考文献のP.75表15.更衣動作C5レベルを確認してみてください👇


3.C7ー自助具を用いての整容動作

C7レベルであれば自助具を用いての整容動作は可能です。万能カフを使えば色んな物品が利用可能となります👇

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下のサイトに色んな自助具が載ってますのでご参考になさってください。

■生活便利用具(自助具)データベース:テクノエイド協会👇


4.T1ー自動車への移乗

T1レベルであれば自動車への移乗は可能です。到達上限はC6BⅠくらいかと思います。

5.T10ー短下肢装具を用いての歩行

T10レベルであれば下肢筋は麻痺してますので長下肢装具でも適応ではありません


答えは 3・4 となります

YouTubeはこちらです👇

https://youtu.be/1lBrFqiah2I


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