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知識ゼロの専業主婦が投資をしてみたら前編

ここ数年、「人生100年時代」とよくきくようになりました。

公的年金だけに頼った老後の生活維持が不安なら、
自力で老後資金をつくりましょう
とネットや雑誌などでいわれているこのご時世。
お給料などの収入を貯蓄する以外のお金の増やし方といえば、
株式投資や個人国債などといった
資産運用が思い浮かぶのではないでしょうか。

「投資ってどういったものなの?こわくない?」
「何をどうすればお金が増えるのかな」
「得はしたいけど損したらいやだなあ」
こう思っているかたは多いかもしれません。

この記事を読むことで
確実に利益がでるウマイ方法を知ることはできませんが、
投資を身近に感じてもらい、
投資に対してポジティブな気持ちになってもらえると思います。

そして実際に「投資をやってみよう!」と
一歩進むキッカケになればうれしいです。

以下、投資を通じての私の経験ストーリーとなっております。
山あり谷ありの色々な経験をしましたが、
ヤケ酒して泥酔とか、借金して夜逃げとか、
そんなダークな話ではないので、
気軽な気持ちで読んでいただけたらうれしいです。


やりたいこと、見つかった!

さかのぼること約3年前…
夫は単身赴任で週末にしか帰ってこず、
平日は当時3歳と1歳の息子たちを抱え、
子育てで一日が始まり子育てで終わりゆく日々。

どっぷり子育てだけの生活をしていると、別のことがしたくなる。
「お菓子作りとか裁縫とかどう?」と夫はいうけれど、何かちがう。
もう、子育てとかけ離れた脳みその使い方ができるやつがいい。

何か始めたい…そんな風に考えるようになり、
子供が寝たあとパラパラと雑誌をめくっていると
「株式投資」の特集が目に入った。
実は前からちょくちょく気になっていた、株式投資。

「これだ…!」

今は小さい子供達も大きくなるとお金がかかるし、
長生きできるかどうかも知らんけど
老後のお金の準備もはじめたい。
未来のお金づくり、今から始めると良いかも!?
やってみたい、やってみよう!!


まずは勉強&情報収集というけれど

何でもカタチから入る私としては
ネットで情報収集もいいけれど、
やっぱり最初は入門書を読んで勉強したい。
よーし、まずは本屋へGO!

本屋といえば雑誌か料理本コーナーしか行かなかったのに
資産運用コーナーで入門書を探している。
な、なんか、私、カッコよくない?
将来の肩書は主婦兼投資家?
夢の億り人(運用で1億円以上を達成した人)になれたり?
妄想が暴走、だけどワクワクが止まらない。

いそいそと入門書を買い求め、さっそく読み進めていく。

うんうん、なるほど。
株式投資するにはまず、口座を開設するのね。
取引手数料は証券会社によって違うから、比較することが大切、と。
なるほど。順調、順調!次いこう。
株を買うか売るかは、チャートを見て判断するのね。
チャートには陰線と陽線、2種類のローソク足があって…
うん、うん。うn…

ページをめくるたび目に入る専門用語のオンパレードに圧倒され、
読み進むスピードがみるみるダウン。

「ワカラナイ…」

投資には世界情勢、政治経済も絡んでくる。
この手の話は昔から苦手だった。
そして、忘れていた。
私には勉強のセンスがないということを。
センスがないのは努力でカバーできるけど、
子供が寝たあとの勉強がツラくなってくると
「明日は忙しいし、今日は勉強しないで早く寝ようっと」
「寝落ちして昨日は勉強できなかったけど仕方ないよね~」
努力も工夫もせず言い訳を自分にする始末。

入門書はいつしか子供達の遊び道具と化していた。


それでも何かはじめたい

せっかくやると決めたことなのに、どうよ、これ。
「投資をはじめたい」あの時のワクワクはどこにいった…。
初心だ、初心に戻るんだ。

結果、超初心者の私にはいきなり投資は厳しいと判断。
ゆっくり、自分にできることから始めてみたら良い。
投資はしたいけれど自分ではできないなら、
プロにおまかせするのもアリかもと次第に思うように。

調べていくと、
初心者におすすめといわれる
「つみたてNISA」という積み立て投資の存在を知った。
月額最低1,000円からスタートでき
(2018年12月私がつみたてNISAを始めた証券会社の場合)、
毎月コツコツ、最長20年つづければ利益が出しやすいとのこと。

自分で決めた額が毎月口座から引き落とされ、
そのお金は投資のプロが運用してくれる。
投資したいけど自分じゃチョット…な私にピッタリかも!?

つみたてNISAで、はじめの一歩!

もっと詳しく知りたくて本を読んでみたけれどイマイチ分からない。
う~ん、分からないものに大事なお金を使うことは嫌だ。
よし!思い切って証券会社に直接行って話をきいてみよう!

するとこれが正解で、
私のしどろもどろな質問にも
プランナーのかたが丁寧に答えてくれて、納得。
ついでに株式投資のことも色々きけて抱えていたモヤモヤがスッキリ。

我が家はコツコツ3,000円を毎月積み立てることに決め、
無事に「つみたてNISA」を始めることができた。

手続きが済んだ申込書の控えを見つめたとき、
子供がはじめて手づかみで離乳食を食べるのを見たときのような、
なんだかとってもオメデタイ場面に立ち会ったような…
投資の第一歩を踏み出せたことに感動が押し寄せた。
オーバー?でも、それくらい私には大きなはじめの一歩だったのだ。


やっぱり、やってみたい株式投資

しばらくして、変化があった。

つみたてNISAで「投資をしている」という実感を得たからなのか、
株式投資への意欲がじわじわと再燃。
再燃したときがチャンス!
入門書をイチから読み直し、少しずつでも良いから毎日の勉強を再開。
土日は思い切って子供達を夫に預け、
証券会社や日本証券業協会が主宰している
無料セミナーにも行ってみることに。
セミナーならではのライブ感は刺激的で
投資の世界を直に感じることができ、
おお、なんだか楽しくなってきた。

家にいるときは投資情報が流れているラジオ日経をきくことも。
お堅い感じのラジオなのかなと思っていたけれど、
実際きいてみると、初心者にもわかりやすい面白い番組もあり、
何より家事や子供の世話をしながらでもきけるのがうれしい。

モチベーションがすっかり初心の頃に戻れたとき、夫から言われた。

「習うより慣れろ、じゃない?」。

勉強や情報収集ばかりで
頭デッカチになっていた私もそろそろかな、と思っていた。
証券会社の口座開設も済んで、資金も口座に入れて準備万端。
よっしゃ、私の株式投資人生の幕開けだーー!


ついに…株式投資デビュー

初めてだからね、慎重に。
まずはひとつの銘柄(取引する株式名称)を、
100株のみ(売買単位は100株なのでこれが一番最小)買って
デビューするぞー!

と、意気込んだものの、迷う、迷う。
約3700以上もの銘柄から、ひとつの銘柄を探すなんて。
「ウォーリーを探せ」でウォーリーを探すほうが探しやすい。

そういえば証券会社のかたが言ってたな、
「身近な企業や応援したい企業がオススメですよ」

なるほど、それなら銘柄を絞りやすい。
食品会社が私にとって一番身近かな。
そのとき、当時毎朝みていた朝ドラにヒントがあった!

その朝ドラとは、あのチキンラーメンが誕生する話。
チキンラーメン、昔からずっと大好き。応援したい。
気になったのでこの会社の株価を調べたら資金内で買えるし、
この朝ドラが放送している間は
リーマンショックのような世界金融危機は別として、
よっぽどのことがない限り暴落することはないだろうと、

買うことを…決意!!

証券会社の画面の「注文」を、
震えた手でクリックしたドキドキは今でも鮮明に覚えている。

さーて。プラスになるかマイナスになるか。
我が家の資金、大きくなあれ。


はじめての売買、その先にあったもの

翌日、おそるおそる株価を見ると…値上がりしてるー!
翌々日、もしかして?と見ると…まだ値上がりしてるーー!

生まれて初めて買った株が順調に値上がりしている。
「株価は上がっても下がっても一喜一憂するな」とは聞いていたけれど、
もう、喜びしかない。喜んでおこう。

でも、ふと思った。
明日の株価はどうなるんだろう。

さらに値上がりするかもしれないし、
値下がりするかもしれない。

こわくなった私は保有期間わずか3日で売ることに。

でも、利益は出た!!因みに約10,000円。
ああ、ニヤニヤが止まらない。

この経験が後の私の投資人生を変えることになるとは、
浮かれているだけの当時の私は気付かなかった。

後編へ続く。


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