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月光で幻影騎士団に勝とう微糖甘さ控えめ

2022年2月KC。そこに月光一本で挑もうとする人間がいた。翠鳥と黄鼬…二枚を初手に持つ少年。人は彼を「遊戯王」と呼ぶ。














※呼びません

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■前書き

ということで月光の回し方、対面理解を書いてきます。が、どうせ読んでる人の中に月光使うモノ好きはいないし、KCから時間も空きました。そして何より私は今回銀アイコンしか取れなかった敗北者。

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長々とプレイング論とか、なんで握ったかとか書いてもイキっているだけなので、対面幻影騎士団のみをピックアップして書いていこうと思います。ほかにこんなこと気になるよー、とか聞きたいことあったら個人的に聞いてください。個チャ来たら大抵なんでも気軽に対応します。

最近は面白いYouTubeの紹介、おすすめの漫画を教えてほしいとの依頼などをDMで受け付けました。あれ、デュエルリンクスは?


■月光対幻影騎士団って?

まず、皆さんこの対面についてどう思いますか。

「サーベルダンサー建てれば勝てるんでしょ?」

「月光有利なんでしょ?」

これもう何回も言われ続けました。一言で言います。あほです。

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勝てません。ネガとか抜きで本気で言います。月光は幻影騎士団には五分五分の勝負、勝率はイーブンです。(少なくとも今回自分が使った構築では)



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これはオーブンです。

では一体なぜなのか。立ち回りの項から詳しく見ていきましょう。

(今回、基本的な月光の動き、テクニックなどは触れないつもりで行きます。このNOTE読んでる貴方ならきっとわかると信じて。)


■その前にデッキ紹介

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完全に忘れてしまいましたが今回の使用デッキです。隠さずに言いますがこの構築は自分で思いついたものでなく世界のNegative1(@Negative1__)から勝手に拝借したものです。あえてここで自分が語るのも申し訳ないので多くは割愛します。ありがとうNegative1。

しいて言うなら、今回この型を採用した理由は不純物2枚を引き込む確立を下げて意地でも融合に持ち込みたかった事、ソラエクを打つことによる墓地肥やしに価値を見出していたことです。また、当初はクリボールが現環境でそこまで必要ではないという見込みも含まれていましたがそれは少し見誤っていた可能性があるので触れません。他にも質問あったらコメント欄で教えて!



■問題って?あぁ!

え、プレイング紹介まだなの?引き伸ばすなよ!!

って怒ってるそこの貴方。慌てなさんな。後攻を取った2試合のハンドを見て、どうやって動くかだけ考えてみてほしいです。

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まず1試合目。相手は理想の入り、後ろには霧剣も構えられています。自分のデッキは先ほど挙げた型と一緒、スキルは根性です。

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続いてこちらの試合。相手はダンテ入りでしたがこちらも霧剣はしっかり構えられます。そして自分のハンドは弱く、名称で1ターンに1枚しか使えないテンキをかぶり引きしてしまいました。

それぞれ自分なりの動き方を思いついたらプレイングの話へどうぞ。答えは後々出てきます。


■幻影騎士団対面の先行の動き

初めに月光を握っているあなたが先行を握った場合です。

まず基本は三体融合します。

先ほど三体融合をしただけでは勝てない、と言いましたが幻影騎士団側もサーベルダンサーを突破するのは難しいです。ただし条件があります。それは三体融合をした後にハンドが1枚以上残るとき限定、ということです。これは多くは黄鼬を融合素材にして月光融合をサーチした時が当てはまりますが、そのほかソラエクを打った後に墓地に落ちた翠鳥や白兎で素材を追加で確保している状況が当てはまります。


では逆に三体融合できるけれどハンドが残らない場合はどうするか。(これは月光融合のほかが紫蝶、白兎で埋まっている状況が多い)

正解はノーガードでターンエンドです。

なぜなら、この場合相手のハンドがよほど強くない限り幻影騎士団は根性を貫通してキルをとれません。そのため”多く”の幻影騎士団使いは甘えて後攻でリヴァイエール+ダスティローブで止まります。そのため返しでは、月光融合がデッキ融合できるようになっています。そうすると、初手三体融合した場合はハンドなしからトップ勝負だったのが、この場合はLPと引き換えにハンド2残し+デッキから素材落としになります。さらに前提条件でもあるように白兎を持っていることが多いため、実質的に

ハンド1+ハンド白兎(釣り上げで1アド)+デッキから黄鼬落とし(月光融合サーチ&白兎戻し蘇生で2アド)

まで化けます。そのうえ、白兎は黄鼬で回収できて次のターンにまた使用できるので、潜在的にはさらなるアドを稼いでいるといっても過言ではないです。現実的にはリヴァイエールに月の書を打たれるなどここまでうまくいきませんが、相手にバックの消費を強要させる上に、トップ次第で白兎を残しつつ融合できるのでLPと引き換えにこの行動をしない手はないです。


最後に一切合切動けないときです。状況はいろいろあると思いますが基本はノーガードです、神に祈りましょう。

また、黄鼬or翠鳥セットの片割れを引いてて、尚且つ紅狐を持っている際は紅狐セットターンエンドしましょう。トップでもう片割れを引いた際に、墓地の紅狐が霧剣を無効にしてくれるため、効果無効の妨害を食らわずに翠鳥で黄鼬を切って月光融合をサーチするいつもの動きを遂行できます。

そして重要なのが、ノーガードするにしても紅狐をセットするにしても炎舞テンキを発動しないということです。なぜなら、幻影騎士団目線としてはブレソで破壊できる的があるというだけで無限の勝ち筋が生まれるからです。ブレソで自身とテンキ破壊してタナトス出してグローブ落として剣落としてブレソ蘇生して…、ブレソで自身とテンキ破壊してデッドリーシン出して伏せてある紅狐除外してグローブ落として剣落としてブレソ蘇生して…、やブレソで剣とテンキ割って剣で墓地から落とした素材蘇生して、…などなど。

この点、紅狐のみの場合ははブレソで破壊されても相手モンスター1体の攻撃力を0にできるためキルの択に貢献されません。むしろワンキルを狙った相手のリズムを崩して相手の盤面が中途半端になったりします。


■幻影騎士団対面の後攻の動き

一応先行と後攻とで分けましたが、やることに対した差はないです。ただし、先行と比べてハンドの多さから三体融合はしやすいですが、その代わりに霧剣を構えられるので翠鳥スタートが封じられます。これは相当痛いです。翠鳥といえば黄鼬セットで月光融合になるだけでなく、事故っていても引いていればとりあえずトップジン賭けワンドローにつながる優秀なカード。そして何よりクラスの陰キャ男子にも分け隔てなく話してくれるクラスメイトの優しい女子みたいな顔をしています。

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陰キャ代表としてはこれが封じられるのは非常に痛手。大人しく月光融合を素引きしましょう。


後攻の動きとしては、月光融合を素引いて三体融合しましょう。相手フィールド上にXモンスターがいることが多く、ハンドも5枚なので何とかなることが多いです。


そして月光融合が引けなかった運なしは、紅狐セットしましょう!

そうです、なんと幻影騎士団は3ターン目であっても紅狐セットに対して根性を貫通してワンキルをとることが多くの場合難しいです。

こちらのセットモンスターを剥がすにはブレソを使うしかなく、そうすると相手モンスター1体(多くの場合はリヴァイエール)を無力化でき、残り二体で根性を乗り越えられません。デッドリーシンならば紅狐を除外できますが、紅狐以外に破壊できるカードがない場合にはブレソの効果が使えずにランク4につなげられません。逆に言えば紅狐以外に破壊できるカードがあればデッドリーシンからワンキルを取られてしまいます。つまり、ここでもテンキは発動してはいけないことがわかります。

ここで冒頭の問題を見返してみましょう。

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手札には月光融合はなく、相手には霧剣を構えられている……

そう、答えはテンキを発動せずに紅狐セットでした。

2枚目の画像の試合もそうです。

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テンキを2枚引いたため、2ターンかけて翠鳥と黄鼬をそろえに行きたくなりますがここは魂の紅狐セットターンエンドです。こちらの試合はリプレイを撮っていたため見返してみましょう

紅狐でワンキルを防ぐと同時に、次のターンの翠鳥スタートに対して、相手は墓地紅狐の存在から霧剣を当てることができなかったのがわかります。


では、事故ったし紅狐も引けなかったそんな貴方に最後に残された手段、それがオルクス召喚ターンエンドです。なんとこのカード、隠された効果により対象にとられません。

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KC中私はこのカードのことをミニサーベルって呼んでました、マジで頼もしいです。攻撃力が1200であるため、相手が3000ブレソを立てても(3000-1200=1800)であり、隣にリヴァイエール1800などがいてもLP4000に届かず根性を乗り越えられません。また、エンドフェイズに2枚の墓地肥やしをしてくれるので、運ゲーではありますが黄鼬を落として月光融合をサーチ、紅狐を落として返しの展開のサポートなどお祈りもできます。なにより、この墓地肥やしを嫌って霧剣を打った相手がまごまごした後にダスティローブを無効にする姿が見れます。マジ隠された効果って最高。

その他ブレソで破壊すること前提で動いた相手が困りだしたりします。ただし、幻影剣、ダスティパンプなどでキルラインに到達するため慢心はできないことに注意しましょう。あくまで最終手段です。また、こちらもブレソを起動させないためにテンキ貼りはNGです。

そして、オルクスを召喚した後はデッキの中のソラエク2枚が未来永劫腐ることに留意しましょう。



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(オマケの恐怖画像)



■じゃあ負け筋ってなんなのさ?

そろそろ、じゃあ結局五分五分ってどういうことだよ三体融合立てればいいんだろ!っていう過激派が現れそうなのでどうしたら負けるのかを語っていきます。

▪融合できない

当たり前だろ!って言われるかもしれませんが立派な負け筋です。事故りやすいデッキなうえに、特に後攻では先ほども述べたように翠鳥スタートができません。先行でも、1ターン目に翠鳥でデッキを回して3ターン目に白兎で釣り上げて黄鼬を切るという基本ムーブがありますが、その白兎を止められます。また安易にテンキを貼れないためダブるとその分だけ腐りやすく素材を確保できない、そもそもテンキにサイクロンを当てられると手数が足りない。などなど様々な問題点が。除去手段が豊富で二体融合が壁として意味をなさず、誤魔化しが効かないという点も痛いです。

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冗談抜きにこんなんばっかだよ月光は…。


▪サーベルダンサーの打点を抜かれる問題

三体融合した後に付きまとう問題がこれですね。サーベルダンサーは攻撃力3000、墓地及び除外されているお互いの獣戦士族の数×200上がります。通常三体素材にして出すので攻撃力が3600なことが多いです。

しかしこれは「3000ブレソ+ダスティ800パンプ」や「3000ブレソ+幻影剣800パンプ」などでいとも簡単に抜かれてしまいます。これが、先行の立ち回りで話した安易に初手で三体融合を立てないことにもつながっています。対策方法は簡単、先に獣戦士族を5体用意するです。攻撃力4000以上にすればめったに抜かれることはありません。

ここで役に立つのがソラエクセット、オルクスを墓地に送ることで200UPが担保されており、そのあとのデッキから二枚墓地へ送る効果で獣戦士族がいれば攻撃力4000越えのサーベルが完成します。ただし、それでも後ろのテンキをブレソで割って始動し「3500ダベリ+800パンプ」などで抜かれてしまいます。しかし、いずれの場合でも一度抜かれるだけなら返しの月光融合でもう一度三体融合を立てればいいので(抜かれる場合相手のフィールドにはXモンスターがいるのでデッキ融合でリカバリーしやすい点、2回目の融合で墓地の獣戦士族が増える点、墓地のサーベルダンサーが3000パンプしてくれる点なども加味して)、黄鼬を素材にしている場合などにはワンキルさえされなければなんとかなっちゃいます。


▪底なし落とし穴

「やぁ。」

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幻影騎士団関係ない気がするけど大体こいつのせいです。許せません。ちなみに2日目から急に増えました、確実に1日目をイキって1位独走していた報いです。

後攻で三体融合出してこれ打たれたら負け確もいいところです。引かれてるか引かれないかの運ゲーが八割を占めている気はしますが一応対策はあります。一つ目に、融合する前に意地でも白兎のバウンスを通しに行くことです。どういうことかというと、融合前に墓地の紫蝶効果で手札から白兎を展開しバウンス効果を使いに行くのです。

例えば普段ならば翠鳥スタートしたならそのまま融合ですが、底なしケアのために手札からアド損になってもいいので紫蝶を捨てて翠鳥パンプ、墓地紫蝶効果で白兎をハンドから展開して1バウンスを入れてから融合をする。といった具合に融合前に意地でも白兎の梅雨払いをしてから融合しに行くのです。底なしバウンスできるかどうかは祈りましょう。

もう一つがこいつです。

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月光のワンキル補助要員として見られがちですが、実は底なしに落ちたモンスターを立てる役割を担っています。サーベルが底なしに落ちた後、確実に相手は油断します。なぜならサーベルさえ処理すれば怖いものはないから。白兎を駆使する等してサーべルの横にレベル4に2体モンスターを並べたら必ずやらねばいけないことがあります。

それはめちゃくちゃ悩むことです。X召喚できるけど、したところでなー感をめちゃくちゃ装います。そして苦し紛れにこいつを出します。そうすると相手は特殊召喚成功時に月の書を打ちません。これはガチです。効果発動まで通ってサーベルを対象に取ったが最後、この時やっと相手は狙いに気付きますが時すでに遅し、抗うすべがないのです。ちなみにサーベルの打点が600下がるのは注意しましょう。


対面ハーピィではあるが底なしをすり抜けて後攻ワンキル。


▪No.47 ナイトメア・シャーク

「やぁ。」

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全 て の 元 凶  終 わ り の 始 ま り


月光を苦しめた諸悪の根源です。今まで語っていたプレイングは間違いでしたと言わざるを得ないくらいにこいつ1枚でプレイングが歪みます。

先ほどのプレイング講座で、ハンド渋かったらノーガードしましょう!と言いましたが半分正解で半分間違いです。なぜなら、LPを2000以下にした瞬間に返しでナイトメアシャークが出てきて負けだからです。

ちなみにノーガードした場合には相手にナイトメアシャークが入っているかを見分ける方法があります。それは、リヴァイエールの横のダスティローブの効果を使うかどうかです。ナイトメアシャークを入れている人は意地でもこちらのライフを2000以下にしようとしてきます。そのため1800と800で殴り掛かってきます。その点、効果を使ってダスティを横にしてくる相手は入ってないと読めるためちょっと安堵。

と言って、三体融合すれば安心なのかといえばそうじゃありません。後攻からこいつ立てて殴りかかってきます。そして返しはナイトメアシャークに霧剣かけて攻撃対象にできなくし、次のターンに月の書orブレソでリセットしてダイレクトアタックされて負けです。もうこれがきつい。後半のほうになるとわかりてはこれしかしてきませんでした。

じゃあ負け確なの?と思われるかもしれないがこちらにも対抗手段がある。それは墓地紅狐1000LP回復です。紅狐は自分の月光モンスターを対象とする効果を無効にし、1000LP回復する効果を持つ。そしてこの無効にする効果は自分・相手を問いません。つまり墓地に紅狐を置いている状態で黄鼬の特殊召喚効果(手札・墓地)、紫蝶の1000パンプ効果(手札・フィールド)を発動し、あえて自分で無効にすることで返しのダイレクトアタックを耐えることができます。また、白兎も有効であり白兎で霧剣バウンスしにいけば、相手は白兎を霧剣で止めざるを得なくなり、ナイトメアシャークを守れなくなります。墓地紅狐+白兎の場合はさらに強固で、白兎を止めようとすると1000回復が入るため、月の書あらゆる札があってもサメちゃんキル作戦を阻止できちゃいます。

白兎で2バウンスするも、霧剣打ち抜いてない可能性に賭けてセーフティー回復したら案の定。

気づけば私たちは朝まで調整していたのである。こちらも回復をして、相手が耐える姿勢をとったから白兎アクセスまで待ってワンキル。



■幻影騎士団が勝つためには

じゃあ月光って色々対策あるじゃん、幻影騎士団使ってて月光と当たったらどうすりゃいいんだよ!と思ったそこのあなた。僕は優しいので幻影騎士団側の勝ち方を教えます。

▪底なしを入れる

身も蓋もないですけどまずはこれです。入ってたほうが絶対月光側の勝率は悪いです。月光以外との対面は知りません、責任はとれないので計画的に。


▪聖槍よりサイクロンorコズミックサイクロン

聖槍よりもテンキを抜かれるほうが圧倒的にきついです。融合素材にできるカードを1枚減らすのはケアできますが、翠鳥黄鼬セットの足りないほうを用意する、ソラエクのためにオルクスサーチする、白兎持ってくるを妨害されるとマジで何もできません。終盤は聖槍のほうが多かったのは唯一の救いでした。これも構築段階の話なので、ほかの環境に刺さるかとか知らないので自己責任で。


▪根性を発動させる

ここから真面目なプレイングの話になっていきます。実は月光は根性を発動するとかなりきついです。理由は当然、根性を発動した次のターン終了時まで、特殊召喚が一回しかできない制約が重いから。しかし、幻影騎士団側は攻めてこない人が多いです。ここ追加でモンスター出したら根性発動するのに、ここ墓地グローブで追撃できるのに、その墓地に落ちている剣で蘇生すれば根性なのに…。対戦しててこんなことが頻発します。これは制約を知らないのか、どうせ削り切れないなら同じだと考えているのか、月光に制約刺さらないと考えて札温存しているのか…。

これだけは断言できますが月光の根性は相手目線発動させ得です!特に墓地に黄鼬がいるとき!なぜなら単純に素材の供給能力が足りなくなるからです。根性が発動すると融合召喚に特殊召喚権を使いたいため、まず白兎スタートができません。これで素材が一つ減るどころか魔法罠除去すらできません。そして、月光モンスターを戻して黄鼬を蘇生する素材かさ増しムーブができません。つまりハンドで融合を完結させなければなりません。でも融合+素材3枚、ハンド4枚あるの見たことありますか?あるわけないんです。Xモンスターを立てていれば1枚減りますが、それも月の書で対処可能なのです。相手視点根性は発動させ得なのが理解できたと思います。ただし、返しに飛んでくる二体融合と紅狐を絡めたワンキルにだけ注意しましょう。


▪ナイトメアシャークで悪夢を見せる

やっぱり最強なのはナイトメアシャークです。序盤から霧剣構えてジャンジャン倒しに行きましょう!


え?さっきナイトメアシャークは紅狐の回復で対策されているって言ってなかったって?これは月光視点でしか分からない罠があるのです。

ところで皆さんは遊戯王の優先権というルールをご存じですか?これは自分が効果の発動をしたら次に効果の発動の権利があるのは相手(また逆も然り)というものです。

つまり何が言いたいかというと、実は紅狐回復対策には穴があったのです。それは、紫蝶や黄鼬効果を発動したとき優先権は相手に移る、そこで霧剣を当初の目的通りにナイトメアシャークを対象に発動しチェーンすることで、紅狐はタイミングを逃し効果を発動できず、ライフを回復することができないのです。

もちろん私は最初から知っていて、誰も気づくなよとお祈りしながらやっていたのですがKC中このことに気づく幻影騎士団使いは誰一人として現れませんでした。ちなみにサーベルダンサー対象にして黄鼬発動はいつもドキドキでした。だってチェーンされたら無効にできずに融合体がデッキに帰るんだもの。

このように対策は本当は穴があり、月光が本気で対策しようとすると先ほど述べた「白兎+墓地紅狐」か、「フィールド紫蝶+墓地黄鼬+墓地紅狐」で黄鼬の後に紫蝶の効果も使えるようにしてダブルマークしておく必要があるなど、要求値がとんでもなく上がります。なので、実際はナイトメアシャークだされるとよっぽど勝てません。先ほど挙げていたリプレイを見返してみてください。適切なタイミングで霧剣を打たれていたら負けていたことがわかります。ちなみにここまで全部事前の調整で気づいてました。調整って大事。


■あとがき

以上で月光対幻影騎士団の解説を終わります。ほんとは月光を握る経緯、決意したタイミング、三日間の推移やそのほかの対面なども書く想定だったんですけど、ただ一つ想定外なことに私が金アイコンすら取れないっていう。

ただ、月光対幻影騎士団はみんなが思っている以上に深いんだよーってことを伝えたくて書きました。一つの対面書くだけで思った以上の文章量にはなったんじゃないかなって。逆に良かったのかもしれません。

今回大した結果が残せなかったので無償で公開することに決めましたが、もし応援してくださる方がいればこの後の前日譚を購入していただけると嬉しいです。ちなみに大した内容は書かない予定。


■前日譚

時はさかのぼることKC数日前、これは僕がこの対面を理解した深夜4時間にわたる調整の物語である。

登場人物はMalcomX、Firu、そして私である。最初はガイア対幻影騎士団の調整の予定だった。幻影騎士団が本当に有利なのか、それを確かめたいといわれガイア役として私が呼び出された。始まる調整、ボコボコにされる私。当たり前だ、ガイアは幻影騎士団に不利なのだから。二人の使用デッキは幻影騎士団、代わる代わる私を倒してくる。しかし私も負けっぱなしも趣味ではない。嫌がらせとしてこっそり使用デッキを月光に変えたのである。しかしどうだろうか。とてもいい勝負をするではないか。勝敗の話だけではない、内容が、である。ガイアの時とは違い、どちらが勝つか負けるかわからない高揚感。対策を思いついてはさらに対策をぶつけられる死闘。気づけば私たちは朝日が昇るような時間まで調整していたのである。そして、三人が口をそろえて言ったセリフがこうである。「もっとクソみたいな対面かと思ったら思いのほか深くてビビる大木ww」。果たして彼らがこんな寒いギャグを言ったのか、それは神のみぞ知る、である。

そんなこんなで月光対幻影騎士団の深淵にまでたどり着いた私対。ナイトメアシャーク回りのことも、ここですべて気づきを得た。そして最後の幻影騎士団側の対策、優先権による紅狐の妨害をFiruさんに伝授したところ、言われた一言が次のとおりである。

「言われたら確かにあーと思うけど、KC中だったら多分気づかないや笑」

ハッとさせられた。僕はこの言葉に救われたのである。すべての人間が最適解を握っているわけではない。今、この答えを握っているのは、月光対幻影騎士団とかいうぱっと見わけのわからない対面を楽しみながら極め続けた、世界で僕たち三人だけなのだと。事実KC中対戦した幻影騎士団は誰も気づきを得ていなかった。そこに気づかせてくれたFiruさんはやっぱり偉大な人なのだと。ありがとうFiruさん、Forever Firuさん。

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そんなFiruさんが書いたNOTEは下から読めます。ぜひみんなも読んでみてください!やっぱりFiruさん尊敬してる。


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