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ソビエトミュージアム探訪

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全世界に点在するソ連関連の博物館の訪問記。
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2019年2月の記事一覧

鉄道博物館

 世界最長7416キロに及ぶシベリア鉄道を擁するロシア。  広大なロシアの大地において、鉄道は都市間をつなぐ生命線です。  モスクワには、ロシア鉄道(РЖД)の管理する鉄道博物館が二か所にあります。パヴェレツキー駅の隣に位置する「モスクワ鉄道博物館」は、ロシアの鉄道史が中心。 19世紀末頃の一等客車のジオラマ。ラウンジっぽさがイイ。 駅長室のジオラマ。なにげにイケメンの駅員氏。 展示の目玉はU127蒸気機関車の実物展示。1924年、レーニンが死去した際に霊柩列車を牽

Музей Детства (子供時代博物館)①

Introductionソ連時代から半世紀以上に渡り子供用おもちゃの殿堂として愛されてきたДетский мир(ジェーツキー・ミール)。長い改装工事を経て2015年に再オープンした館内上階には、その歴史を偲ぶ小さなミュージアム《Музей детства 子供時代博物館》が併設されている。 ※TOP画像はДとМを組みあわせたおなじみのロゴマーク。 ミュージアムへと続く階段脇には、ソ連時代の子供たちの写真が飾られていてタイムスリップ気分を味わえる。 改装前のジェーツキ

『ロシアにおけるモード100年:1915-2015 〜アレクサンドル・ワシリエフのコレクションより』①

開催期間:2015年11月6日~2016年3月13日 会場:ВДНХ(全ロシア博覧センター)64番パビリオン オーガナイザー:VDNKh JSC、Alexander Vasilyev 1905年と1917年の2つの革命、2つの世界大戦、そして国家崩壊とその後の再編に伴う出来事――数々の社会的混乱と変化にさらされたソビエトの歴史を、アレクサンドル・ワシリエフ財団のコレクションから顧みる展示。帝政期〜革命前後〜ソ連〜現代ロシアまで、100年間のファッション史を当時の品々や写