マブラヴ体験記4

チャンスの前髪を(持って)はなさないから

この見出しはラブライブ!のユニットμ’sの楽曲の一つ
『No brand girls』のワンバースである.
皆様はチャンスの女神を知っているだろうか?

運命を操るための舵を携えており、運命が定まらないことを象徴する不安定な球体に乗り、幸運の逃げやすさを象徴する羽根の生えた靴を履き、幸福が満ちることのないことを象徴する底の抜けた壺を持っている。
また、チャンスは後からでは掴めないということを表しているため、フォルトゥーナには後ろ髪がなく前髪しかないとされているが、最近ではすべての髪を前で束ねているイメージに変わっている。
フォルトゥーナは幸運の女神とされている。
タロットの運命の輪はフォルトゥーナがモデルとされている。
Wikipedia 『フォルトゥーナ』

以下マブラヴのゲーム本編のネタバレがあるのであしからず














ここからは作品から感じ取ったことを書いていく.

私はこの四日間マブラヴをプレイし,数々の選択肢を選択した.それはADVゲームであるから当然なんだけれども,なぜADVがこれほどまでに魅力的なのかを考察したい.結論から言うと,チャンスは少ないそして分かりにくい.それを見出し,自分の望む結末を決定できることは代えがたい幸せだからである.

チャンスとは一瞬でその瞬間に動かなければいつやってくるか分からいし,二度とこないものでもある.
私はこんな当たり前のことにマブラヴを通して再認識した.純夏と一緒にいることさえも日常の連続ではなく冥夜がやってきた時点で日常からは徐々に離れて行って,やがて新たな日常を過ごすため選択する必要がある.作中で夕呼先生は悩むことができるのは若い時の特権と主張していたがまさしくそうであろう.
経験の積んだ(幼少期の武が言う)ずるいおとなはすぐに決断するなぜなら決断しなければチャンスはどこかへ行くと知っているからだ.だからチャンスの性質をあまり分かっていない若い人々は悩む.これこそが若さであるともいえるだろう.
人は大人になる必要が否が応でもある.作中では冥夜に約束を問われ,思い出したがもうすでに去ってしまったとき,彼は冥夜か純夏かを決断する必要があったのだ.そして武は名実ともに人間として成長したのだ.

つぎにとりとめのない私の話をすこしだけ.

昔話をしよう.私はこれまで出会った人と薄弱ながらも関係は続いている.これは私は人間関係は何かしらで点と点がつながり,予想しないシナジーを生み出し,世界が変わるかもしれないと信じているからである.
それに対して友人はこれまでの人々は過去であって,新たな世界では足枷にすぎないと言っていた.これは相反する意見のステレオタイプかもしれない.そして私は環境に順応できない人間なのかもしれない.

結局なにが言いたいかというと,私は自分を変わることをひどく恐れていてだから,私を理解してくれる人はずっと近くにいてほしいのだろう.
だからこそ私は純夏を選んだのだろう.いや,それ以外のヒロインを選ぶのは怖かったというのが正しい表現かもしれない.

次回予告
純夏√をクリアし,自分の頑固さに気づいたRedox.しかし,マブラヴの華である後編に行くにはすべてのキャラクターを攻略しなければならない.Redoxは主人公が純夏を選ばないルートをどうジャッチするのか?ん?Redoxはおもむろにノートを出してフローチャートを書き始めたぞ?
次回,『愛すべきは純夏,ほかのキャラクターはシステマテックに』

(冥夜ファンの方を筆頭に本当にすみません.)

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