マブラヴ体験記8

【この記事ではマブラヴ EXTRA編のネタバレがあります】

さてEXTRA編のキャラクター記事では最後になると思います.冥夜√を語っていきたいと思っていますが,それよりも私の弱さなのか,媒体の弱さなのか分からないですがゲーム性というものと感情について考えたいです.

繰り返すことを前提としたシステム

皆さんは
同じ曲を何度も聞きますか?
同じ漫画を何度も読みますか?
同じアニメを何度も見ますか?
同じ大衆小説を何度も読みますか?

私はこれらを何度も楽しみます.その目的は初めて味わった感情の再現をするためです.いくら犯人が分かっている推理ドラマでもこのようにして暴かれるものを見るのが好きですし,曲もあの曲のこのフレーズの歌い方がとても感情を湧きたててくれるから聞きます.
私はADVゲームの繰り返しの構造は上にあげた媒体とは異なる点があると考えています.それはプレイヤーの選択肢でその後のストーリーが変化する点です.
いや,何言ってんのそんな当たり前のはなしと思う人もいると思いますが,パッケージ化されている商品で再現性がなく手順が変われば成果が変わる娯楽はあまりないと思います.
そのような特筆すべき点の影響がこの体験記の5-7には含まれているとこの記事を書きながら思案しています.
はじめのプレイ時の感情を想起することを好むがシナリオの収集のために再びプレイしている私は,ADVゲーム特有の周回することによってトライ&エラーを繰り返して望んだルートを得るという方法がひどく私にとって感情の動きが小さくなってしまうものなのだと感じてしまいました.

体験記5-7ではおそらく主要ではないキャラ(とても失礼なのでこの場を以て謹んで謝罪します.)の攻略をメッセージ性があるとして攻略し感想を連ねていたが,これはもしかしたら間違いなのかもしれない.これらのルートは確かにメッセージがあるかもしれないが冥夜,純夏√へのexcuseなのかもしれないと冥夜√をクリアした今は感じている.
つまり繰り返すことによってすべての情報が開示されることによって私ははじめて二者択一を選ぶことが出来ると考えている.

では本題に移ろう

冥夜は生まれながらに宿命を持つ少女である.最近目にする言葉ではレールが敷かれた人生を歩んでいる人物である.そして冥夜なりのその敷かれたレールに対する最初で最後の反発は武と暮らすことであったということはおそらく想像の域を超えないが,おそらくそうであろう.
おぜん立てはいいとしてメッセージとしては純夏とほとんど変わらないと私は感じた.面白いことに演出も全く同じセリフで行われている.

なにか両者の比較を行いたいが今はその余力がない.
Unlimited編のプレイも含めて次回のマブラヴ体験記はやや期間が開くだろう.

それでは

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