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投資信託と分配金の関係性

こんな方にオススメした記事です。


・投資信託を始めたいと思っている方
・投資信託を持ってるけどよく分からない方
・分配金が何か分からない方

最近は投資信託も少額から始められる商品が多くなりました。
その反面、勧められたままに購入するという人も少なくないと思います。
『投資すること』は重要ですが、何も知らない状態では失敗しても糧に出来ません。
まずは、自分で考える癖をつけましょう。

今回の記事では分配金に焦点を当てて説明をしていきます。
しっかりと理解できていない方は覚えておくと次の投資に役立ちますよ。

私(なんぷう)の説明

『日本を投資先進国へ』をモットーにnoteやTwittterで投資や節約に関する情報を発信中。プロ投資家として投資に携わる傍ら、平均生涯年収100人分以上の資産運用をしています。
投資するのが初めての方を投資中級者へと押し上げます。

目次
・分配金って何?
・高いほうが得ですか?
・税金かかるって聞いたけど?
・分配金受取と再投資はどっちがいい?

・分配金って何?

まずは分配金について考えてみましょう。
分配金とは、
『決算時』に投資信託で『儲かった分』を投資家に還元したお金のことです。
あなたが投資して儲かった分がもらえるわけですね。
また、分配金は『普通分配金』と『特別分配金』の2種類があります。
これについてもよく理解しておくことが必要です。
詳しくは後ほど説明します。

決算は投資信託によって異なります。
大抵は年に1回から12回の間です。
ただし、次のような場合には支払われないこともあります。
・投資信託の運用成績が悪くなった場合
・支払わないほうが投資家にとって良いと運用会社が判断した場合

また、分配金の金額については明確には記載されていません。
運用成績や今後の運用戦略を踏まえた上で運用会社が決定します。
「足元の運用が上手くいってるから分配金を増やそう」
「今後、資産価格が上がりそうだから分配金減らして資産を増やそう」
とまぁこんな感じです。
とはいえ都度変更するのも難しいため、当初の金額から大きくブレないことが多いです。

ここで注意したいのは分配金が減ったケース。
当初より分配金が減った場合は悪いケースが大半です。
運用会社からのお知らせを見る時は『分配金の額』にも注意して見ましょう!

・高いほうが得ですか?

分配金が高い商品は運用成績の良い商品なのでしょうか?
答えはノーです。

最初にも書きましたが、
分配金=投資信託で『儲かった分』を投資家に還元したお金です。
ただし、ここで言う投資家は必ずしもあなたではありません。
他の方が儲かっているので分配金が出される訳です。
つまり、あなた儲かっていないのに分配金が支払われる訳です。
何か変な感じですよね?
しかし、他の人だけに支払うことが出来ないため、こうしたケースは頻繁に起こります。

ここで前章で触れた分配金の種類の話になるのですが、
儲かった分から支払われた分配金を『普通分配金』
儲かっていない分から支払われた分配金を『特別分配金』

と区別しています。
この分け方は次の税金の話で重要になるので覚えておきましょう!

・税金かかるって聞いたけど?

投資信託の話をするときにかかせないのが税金の話です。
日本には様々な税金があります。
当然、投資信託にも税金が存在します。

税金が発生するのは『儲かった』場合だけです。
・普通分配金を受け取った時
・譲渡益が発生した時
投資信託場合は上記2つのケースが該当します。

先に 『譲渡益が発生した時』について説明します。
譲渡益とは買った時よりも高い基準価額で売却した時に発生します。

(例)
100円で買ったら120円になったので解約。
120円ー100円=20円(譲渡益)
感覚的にも理解しやすいと思います。
儲かった分に税金がかかるイメージですね。

次は『普通分配金を受け取った時』についてです。
儲かった分から支払われた分配金が『普通分配金』であると前章でお話しました。
では、そもそも分配金で儲かってるとはどんな状況でしょう?
それには『個別元本』を理解する必要があります。
個別元本=買ったときの基準価額のことです。
この個別元本と決算時の基準価額を比べたときに、個別元本を上回っている部分については普通分配金が支払われます。

(例)
個別元本:100円
決算時の基準価額:120円
120円(決算時の基準価額)>100円(個別元本)
よって、差額の20円までは普通分配金が支払われます。

ちなみに、かかる税金はいずれも20.315%。
税金を取られたくない場合はNISAという非課税枠を利用する手もあります。
NISAについてはまた別の機会にしましょう。

・分配金受取と再投資はどっちがいい?

世の中にある投資信託は、
・分配金受取しか出来ないもの
・再投資しか出来ないもの
・どちらか選択できるもの
があります。
実はどの商品を選ぶかで運用結果に大きな違いが出てきます。
オススメは断然、再投資の投資信託です。
なぜなら『複利効果』によって運用結果が大幅に向上するからです。
具体的には次の『72の法則』を例に見てきましょう。

(例)72の法則:何年で2倍になるかを示したもの
・1%で運用した場合
 分配金受取:100年
 再投資:72年
・3%で運用した場合
 分配金受取:34年
 再投資:24年
・6%で運用した場合
 分配金受取:17年
 再投資:12年

分配金として貰えるはずだった分を投資に回しているので、
その分早く資産が増えていくわけです。
少額から始めても十分な投資効果が見込めます。
もし、この記事を見て投資する場合には必ず再投資するようにしてください。

・終わりに

いかがでしたでしょうか?
今回は分配金について解説していきました。
記事をまとめると、
・分配金には税金のかかる『普通分配金』と税金のかからない『特別分配金』がある
・分配金が高いほど良いわけではないが、下がった時は注意が必要。
・買う時は再投資の投資信託がオススメ
という感じです。
この記事を見ていただいた皆さんに少しでもお役に立てば幸いです。
ありがとうございました。

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