![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85488187/rectangle_large_type_2_11d2206f7c114e2489848ffff616bf63.png?width=1200)
作曲備忘録⑩(FFⅦ の太陽の海岸の耳コピ・アレンジ)
どうも、サウスンです。
今回は耳コピ・アレンジを作ってみました。
曲に使ったコード進行や打ち込み内容などまとめていきます。
今回作った曲
今回作った曲はこちらです。
SoundCloud(音声のみ)
YouTube(MIDI動画付き)
夏っぽい曲を耳コピしたくなったので、Final Fantasy Ⅶ の「太陽の海岸」の耳コピ・アレンジを作ってみました。原曲はボサノバ感のあるまさに夏の海っぽい曲です。
アレンジは特に手の込んだことはしませんでしたが、ギターやパーカッション音源のラテン系のパターンを使用して、にぎやかにしてみました。
コード進行
この曲のコード進行を紹介します。
今回は、曲を解析した結果、大体コード進行をつけれたので、特に自分で考えたわけではないのですが、とりあえず理論的に考察してみます。
また、メロディを耳コピした結果、スケールは大体 Fメジャースケールでした。
ダイアトニックコード
Fメジャースケールのダイアトニックコード(4和音)は以下です。
この曲はボサノバ感が強く、コード進行もノンダイアトニックコードを多く使用しているため、あまりこれらのコードを使用していませんが、一応載せておきます。
Ⅰmaj7:Fmaj7
Ⅱm7:Gm7
Ⅲm7:Am7
Ⅳmaj7:B♭maj7
Ⅴ7:C7
Ⅵm7:Dm7
Ⅶm7-5:Em7-5
イントロ
![](https://assets.st-note.com/img/1661487516085-3IH7Hr1tmr.png?width=1200)
ディグリーネームだと以下です。
|Ⅲm7---|Ⅵ7(9)---|Ⅲm7---|Ⅵ7(9)---|
|Ⅲm7---|Ⅵ7(9)---|Ⅲm7---|Ⅵ7(9)---|
Am7 → D7(9) の連続です。また、Cubase のコードトラックの画像を見るとわかりますが、1小節ピッタリでコードチェンジではなく、D7(9)の方は8分でくっています。理論的に詳しいことはわかりませんが、ボサノバでは、ドミナントセブンスコードに 9th などのテンションを加えたノンダイアトニックコードをよく使用するようです。
Aメロ
![](https://assets.st-note.com/img/1661487528151-8R5k6ijHOD.png?width=1200)
ディグリーネームだと以下です。
|Ⅲm7---|Ⅵ7(9)---|Ⅲm7---|Ⅵ7(9)---|
|Ⅱ7sus2---|Ⅴ7(9)---|Ⅱ7sus2---|Ⅴ7(9)---|
前半は Am7 → D7(9)、後半は G7sus2 → C7(9) です。
ディグリーネームの番号だけを見ると、前半は Ⅲ → Ⅵ 後半は Ⅱ → Ⅴ となっていて、どちらも 4度上のコードに進行しています。ノンダイアトニックコードを使用してはいますが、4度進行のような進行になっています。
Bメロ
![](https://assets.st-note.com/img/1661487536955-sdEFin45XI.png?width=1200)
ディグリーネームだと以下です。
|Ⅰmaj7---|Ⅳmaj7---|Ⅰmaj7---|Ⅳmaj7---|
|Ⅱmaj7---|Ⅲ7---|Ⅱmaj7---|Ⅲ7---|
前半は Ⅰmaj7 → Ⅳmaj7 のダイアトニックコードを使用した普通の4度進行です。後半は、、、ノンダイアトニックコードすぎてよくわかりませんが、Gmaj7、A7 は Dメジャースケールの Ⅳmaj7、Ⅴ7 にあたるので、一時的に Dメジャースケールに転調している?といえるかもしれないです。
各パート
各パートの打ち込み内容など紹介します。
コード伴奏系
〇音源
ピアノ:Sample Tank 4 (IK Multimedia)
アコギ:Session Guitarist Picked Acoustic (Native Instruments)
![](https://assets.st-note.com/img/1661487946988-FCSXOtumZD.png?width=1200)
ピアノの伴奏は原曲通りのリズムでコード構成音を刻んでいます。ルート音は C2 付近、その他の構成音は C3 付近で鳴らしています。
ギターのピッキングは NI の Session Guitarist Picked Acoustic を使用しています。この音源はコードとパターンを指定するだけで、いい感じのピッキングを演奏してくれます。
![](https://assets.st-note.com/img/1661488013181-ud1YbFzS7M.png?width=1200)
今回使用したのはラテン系のパターンです。この音源のピッキングがあるだけでなんかすごくアレンジしたっぽくなりました。
メロディ系
〇音源
ピアノ:Cuba (Native Instruments)
ビブラフォン:Omnisphere 2 (SPECTRASONICS)
フルート:Symphony Essentials Woodwind Solo (Native Instruments)
![](https://assets.st-note.com/img/1661487977700-x2qR0Dbo5j.png?width=1200)
メロディ打ち込みは以上のような感じです。いつもやってますが、フレーズの始まりの前に 32分の装飾音を半音下から始めています。
メロディのピアノは NI の Cuba を使用しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1661489772052-K7okI1L7D8.png?width=1200)
これまでは、この音源はコンガなどのパーカッションでしか使用していませんでしたが、ピアノの音も入っていたので使ってみました。デフォルトだと、リバーブが強めにかかっているので設定でオフにしています。
フルートは NI の Symphony Essentials Woodwind Solo を使用しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1661487992060-dReZvunFmq.png?width=1200)
この音源はデフォルトだと音がかなり小さいので毎回 EQ の設定でゲインを上げています(このやり方しか知らないです)。
![](https://assets.st-note.com/img/1661487977802-V87eTUbww9.png?width=1200)
フルートのメロディは長めのノートが多いので、モジュレーションでダイナミクスの調整をしています。
ベース
〇音源
MODO BASS 2 (IK Multimedia)
![](https://assets.st-note.com/img/1661487966947-92VomXQwbB.png?width=1200)
ベースは基本的にコードのルート音を鳴らしています。たまに半音でベース音につなげています。
ドラム・パーカッション
〇音源
Addictive Drums2 (XLN Audio)
Cuba (Native Instruments)
ドラムはいつも使っている Addictive Drums です。ラテン系の演奏パターンがあったので、それを使ってみました。
コンガなどのパーカッションは Cuba の演奏パターンから適当なものを選んで使っているだけです。
その他
SoundCloud のジャケット
この曲のSoundCloud のジャケット画像は以下です。
自分的にはいい感じできたと思ったので、ここで紹介します(笑)。
FF っぽい感じを目指して作ってみました。
![](https://assets.st-note.com/img/1661487100410-bmQG2vJQeW.png?width=1200)
関連記事
以前作ったボサノバ曲の記事はこちらです。
ボサノバのコード進行の他のパターンを見たい場合はこちらも参考になるかと思います。
さいごに
今回の耳コピの原曲の「太陽の海岸」は、個人的には FFⅦ の中ではかなり好きな曲ですので、耳コピしてて楽しかったです。
ボサノバはコード進行にノンダイアトニックコードを多く含み、理論的な解釈が難しいですが、ひとまずディグリーネームで書き出してみたので、今後機会があったらオリジナル曲にも使ってみようと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?