見出し画像

作曲備忘録⑳(ドキドキ文芸部の My Confession の耳コピ・アレンジ)

どうも、サウスンです。
今回はドキドキ文芸部の My Confession を耳コピ・アレンジしてみました。曲に使ったコード進行や打ち込み内容などまとめていきます。

今回作った曲

今回作った曲はこちらです。

SoundCloud(音声のみ)

※スマホの場合は「Listen in browser」で再生できます。

YouTube(MIDI動画付き)

バレンタインが近いので、告白をテーマにした曲を耳コピしてみました。1ループ目は原曲と同様にピアノソロ、2ループ目はブラスを主体にしたソウル風のムーディな感じのアレンジをしてみました。


コード進行

今回の曲のコード進行を紹介します。この曲はCメジャースケールだったので、ディグリーネームもそれを基準にして記載します。

曲全体

曲全体のコード進行(Cubase コードトラック)

ディグリーネームだと以下です。

|Ⅴadd9---|Ⅳadd9---|Ⅴadd9---|Ⅳadd9---|

曲の大半はこれの繰り返しです。Ⅴ → Ⅳのドミナント → サブドミナントの進行に 9th のテンションが加わることでおしゃれな感じの響きになっています。コードの伴奏は以下のようなアルペジオになっています。

コード伴奏の打ち込み1(ピアノ)

G9、F9 共に下からルート、5度、9度、3度(オクターブ上)の順で積み重なったボイシングになっています。このボイシングだと単純に構成音を下から積み重ねるよりも音域が広がって、豊かな響きになっているような感じがします。

曲の最後の方

曲の最後の方のコード進行(Cubase コードトラック)

ディグリーネームだと以下です。

|♭Ⅲ---|Ⅳ---|♭Ⅲ---|Ⅳ---|

曲の最後の方の 4小節だけこの進行になっています。E♭(♭Ⅲ)は同主短調の Cmスケールからの借用と捉えられます。♭Ⅲはマイナースケールでトニックの代理として機能するようですので、この進行はトニック → サブドミナントの進行と考えられます。コードの伴奏は以下のようなボイシングになっています。

コード伴奏の打ち込み2(ピアノ)

コード自体は三和音ですが、通常の三度堆積のボイシングのオクターブ下にルートと5度の音を足しています。単純に音が増えているので、厚みある響きがします。


後半のアレンジについて

後半のループはソウル風のアレンジをしてみました。基本的なアレンジ方法は以前作ったソウルな曲と同様ですのでここでは省きます。

私が以前に作ったソウル曲については以下をご参照ください。


各パート

後半のソウル風アレンジでの打ち込み内容について一部紹介します。

ブラスアンサンブル

〇音源
 Session Horns Pro (Native Instruments)

2ループ目はアルトサックスのメインメロディに対して、以下のようにブラスのアンサンブルで合いの手のようなメロディを打ち込んでみました。

ブラスの打ち込み(紫:メインメロディ、緑:カウンターメロディ)

紫ノートがアルトサックスのメインメロディ。緑がブラスアンサンブルのカウンターメロディです。メインメロディが伸ばしのノートが多めなので、カウンターメロディは動きを激しめにしてみました。

ドラム系

〇音源
 AbbeyRoad Modern Drummer (Native Instruments)
 Stylus RMX (SPECTRASONICS)

ドラムは NI の AbbeyRoad Modern Drummer を使用しました。以前はAddictive Drums をよく使っていましたが、最近は KOMPLETE に収録されている AbbeyRoad シリーズを気分で使い分けています。今回はソウル風アレンジなので、R&B 系のパターンを使用してみました。

AbbeyRoad Modern Drummer (Native Instruments) の画面

その他、リズムパートには Stylus を使用しました。ドラムと Stylus のパターンを重ねて鳴らしています。「Core Library」の「Urban」のパターンの中からよさげなやつを選びました。

Stylus RMX の画面

さいごに

今回の曲はコード進行がシンプルでしたが、9th のテンションが加わることによるおしゃれな感じがソウルを彷彿とさせるものでしたので、以前のソウル風オリジナル曲を思い出してアレンジしてみました。今後もジャンルを意識したアレンジをしていきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?