ふつうに。

『人が思っているより俺は〜』ということを言い出したら、キリがない。なにより、他人が自分のことをどう思うかということは他人の専権事項だから、そこに口出しすることに意味はない。どこ吹く風という体でぼーっとしておく他ないのである。

普段なら許せそうなことでもあまり流せない時がある。今がそういう時だとしたら、俺は他人が思ってるより、頑張っている。それだけで偉いのである。自分の中に留めて滅却できるのが偉い。そうすべきなどとは毛ほども思わないが、感情に任せて毒を吐いたりしない自分が、少し大人になれたような気がして、よし、偉い、と思える。

偉いなぁ自分。よしよし。大人はヨシヨシしてくれる人がいないから、自分で自分を立たせなくてはならぬ。ヨシヨシ。独居老人。早くくたばるのを待ってる。隣のババアは暇で風呂ばっか入ってるから浴槽で死んだ。俺はどうなるんじゃろうか。いけそうだと思ったらいく。そういう気持ちを持っているのが、また偉いのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?