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『いきものがかり』はマイルドヤンキー文化を体現していたのか? について①

沢山のヒット曲を生み出して、1990年年代の「J-POPのバブル期」の後2000年代の衰退期に出現した貴重なブリッジグループの一つ。

県立厚木高校出身の二人(水野、山下)がバンドを組んで同級生吉岡君の妹をフューチャーしてデビューに至った。

ファンモンは確実にマイルドヤンキーだけれど、いきものがかりは偏差値の高い大学卒業者であり、歌も優等生的な「YELL」「ありがとう」であり、
明らかにヤンキーではない。
吉岡聖恵は明らかに音楽大学卒業者のそれであり、ヤンキー感は薄い。
昭和音楽大学短期大学部音楽科ミュージカルコース卒業)

2009年のNHK全国学校音楽コンクール中学生の部課題曲の「YELL」や、2010年度上半期のNHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の主題歌がヒットし、幅広い年齢層の支持を獲得。


★結論らしき事筆者の見解を言うと、

日本国民の大多数は、グローバル化に疲れた、もしくは本能的にグローバル化への拒否感が大きく、その一部の反応が「マイルドヤンキー」なんだろうと思います。


【いきものがかりの概要】

いきものがかりは、日本の3人組音楽グループ。
株式会社MOAI所属(キューブ業務提携)。
レコード会社はソニー・ミュージックレーベルズ内のエピックレコードジャパン(EPIC Records)。
公式ファンクラブは「いきものがかりファンクラス1年2組」。


小学校時代からの同級生である水野良樹山下穂尊が、1999年(平成11年)2月に男性2人組アマチュアバンドを結成。同年11月にボーカルの吉岡聖恵が加わり、現在の男女3人組となった。
バンド名は、結成した際の水野と山下の唯一の共通点が小学1年生時代の係活動において、金魚に餌をあげる「生き物係」であったことに由来しており、その共通点を思い出した山下が提案して決まったものである。当初「いきものがかり」は仮称で、吉岡の加入を契機にバンド名の変更が検討されたが[注 3]、吉岡が「いきものがかり」を気に入ったことから変更されずに現在に至っている。
2003年8月25日にアルバム『誠に僭越ながらファーストアルバムを拵えました…』でインディーズ・デビューし、2006年3月15日にシングル「SAKURA」で、エピックレコードジャパンからメジャー・デビューを果たした。
2009年のNHK全国学校音楽コンクール中学生の部課題曲の「YELL」や、2010年度上半期のNHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の主題歌「ありがとう」がヒットし、幅広い年齢層の支持を獲得。

オリコンの「音楽ファン2万人が選ぶ 好きなアーティストランキング」で2010年から4年連続で2位となった。
NHK紅白歌合戦には2008年から9年連続で出場している。


2016年にメジャーデビュー10周年を迎えたのを区切りとして、翌2017年の1月5日に活動休止(メンバーは「放牧」と表現)をし、2018年11月3日より活動再開(メンバーは「集牧」と表現)をした。


★憧れる横浜伊勢佐木町の先輩「ゆず」と同様に、「いきものがかり」とは地元・海老名・厚木そのものなのかもしれませんね!

吉岡 聖恵(よしおか きよえ、1984年2月29日 - )(39歳)
   担当:ボーカル
      学歴:県立海老名高校、昭和音楽大学短期大学卒(森公美子卒業)
水野 良樹
(みずの よしき、1982年12月17日 - )(40歳)
  担当: ギター・ピアノ
  学歴:県立厚木高校(偏差値は69)、一橋大社会学部卒
山下 穂尊(やました ほたか、1982年8月27日 - )(40歳)
  担当: ギター・ハーモニカ
  学歴:県立厚木高校(偏差値は69)、法政大学卒


★「いきものがかり」が華々しく活躍した時期は2007年~2014年

7th 2007年10月24日 茜色の約束    7位
8th 2008年1月30日 花は桜 君は美し  7位
9th 2008年4月16日 帰りたくなったよ  7位
10th 2008年7月9日 ブルーバード 3位
11th 2008年10月15日  プラネタリウム 5位
12th 2008年12月3日 気まぐれロマンティック 4位
13th 2009年5月27日 ふたり 7位
14th 2009年7月15日 ホタルノヒカリ 5位
15th 2009年9月23日 YELL/じょいふる 2位
16th 2009年11月11日 なくもんか 6位
17th 2010年3月10日 ノスタルジア 3位
18th 2010年5月5日 ありがとう 2位
19th 2010年8月4日 キミがいる 4位
20th 2011年7月20日 笑ってたいんだ/NEW WORLD MUSIC 5位
21st 2011年11月23日 歩いていこう 9位
22nd 2012年1月18日 いつだって僕らは 4位
23rd 2012年4月25日 ハルウタ 4位
24th 2012年7月18日 風が吹いている 3位
25th 2013年6月5日 1 2 3 〜恋がはじまる〜 9位
26th 2013年7月10日 笑顔 5位
27th 2014年7月9日 ラブソングはとまらないよ 6位

【筆者のコメント】

この時期、「Mr.Children」「GReeeeN」「ORANGE RANGE」「宇多田 ヒカル」「FUNKY MONKEY BΛBY'S」「BUMP OF CHICKEN」「コブクロ」「絢香」等
そして、CD販売数が激減してLDHが台頭してきて稼ぎの中心がライブになって行った。

特に、「FUNKY MONKEY BΛBY'S」や「GReeeeN」「back number」等生まれた地元の同級生でバンド・ユニットを組む傾向が目立ってきている。

2022年には、(韓流ダンスユニット以外で)音楽的に高いレベルのグループ(又は個人)が台頭してきている。
素朴な「いきものがかり」は流行りに割り込めない。
優里、Official髭男dism、Mrs.GREEN APPLE、マカロニえんぴつ、Vaundy、YOASOBI、米津 玄師、King Gnu、あいみょん、緑黄色社会、あいみょん、LiSA、back number、藤井 風、RADWIMPS(一例です)

※ジャニーズ系・韓流ダンスユニット系・AKB・乃木坂は除く



ファン層

オリコンが2004年から毎年行っているアンケート「好きなアーティストランキング」で、2008年までは総合20位圏外であったが、2009年は一気に総合6位と急上昇し[14]、2010年から2013年までは4年連続で総合2位にランクイン、2016年にも再び2位にランクインした。
また、2012年にオリスタが調査した『好きなバンドRANKING2012』ではB'z、Mr.Childrenなどを抑えて1位に選ばれた。

2009年にNHK全国学校音楽コンクール中学生の部課題曲「YELL」の制作を担当したこと、2010年に「ありがとう」が主題歌となったNHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』が空前のブームといえる大ヒットをしたことで、若年層のみならず中高年層への知名度が大きく上昇し、老若男女問わず幅広い年齢層のファンを獲得することに成功している。

これについてはメンバーも「自分たちと同世代や下の世代だけではなく、上の世代の人たちにも自分たちの音楽を聴いてもらったり、ライブに来てくれることを目標としている」という趣旨の発言をしている。

地元との関係

インディーズ時代にメイン地域として活動を行っていた海老名市から、メジャーデビュー直後の2006年(平成18年)度に「都市ブランド事業」のメイン大使(他都市では「観光大使」などと呼ばれる)への打診や、2010年2月27日に初めての供用区間となる海老名JCT - 海老名IC間が開通したさがみ縦貫道路を完成前に歩くイベントへの参加の打診があったが、音楽以外のイベントへの原則不参加の方針や、同様にインディーズ時代のメインの活動場所でもあった隣の厚木市との兼ね合いなどから断っている。ただし、2005年からメジャーデビューの2006年まで地元厚木の "アーティスト活性化" NPO法人「厚木インディーズA-I-M」に加入して活動していたことがあった。

ベストアルバム『いきものばかり〜メンバーズBESTセレクション〜』の発売日である2010年11月3日より、小田急小田原線の海老名駅では「SAKURA」が、本厚木駅では「YELL」がそれぞれオルゴール調にアレンジされた上で接近メロディとして採用されている。これはいきものがかりから小田急電鉄に提案されたもので、「地元への恩返し」として無償提供されている。また、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の舞台となった東京都調布市にある京王線調布駅では、ドラマ主題歌の「ありがとう」が、同駅が地下化された2012年8月19日より接近メロディに採用されている。



【参考】

2007年のヒット曲!

愛唄 / GReeeeN
ア・イ・シ・テ・ルのサイン~わたしたちの未来予想図~ / DREAMS COME TRUE
愛のうた / 倖田 來未
明日晴れるかな / 桑田 佳祐
イケナイ太陽 / ORANGE RANGE
永遠に / KinKi Kids
おしりかじり虫 / おしりかじり虫
風の詩を聴かせて / 桑田 佳祐
関風ファイティング / 関ジャニ∞
Keep the faith / KAT-TUN
KISSして / KOH+
しるし / Mr.Children
SUPER LOVE SONG / B’z
千の風になって / 秋川 雅史
旅立ちの唄 / Mr.Children
旅立つ日~完全版 / JULEPS
CHE.R.RY / YUI
蕾 / コブクロ
東京にもあったんだ / 福山 雅治
花の名 / BUMP OF CHICKEN
Happiness / 嵐
ひとり薩摩路 / 水森 かおり
Beautiful World / 宇多田 ヒカル
Flavor Of Life / 宇多田 ヒカル
喜びの歌 / KAT-TUN
LIFE / 中島 美嘉
Lovers Again / EXILE
Love so sweet / 嵐
Rolling star / YUI
WINDING ROAD / 絢香×コブクロ


2010年のヒット曲!

I Wish For You / EXILE
会いたくて 会いたくて / 西野 カナ
ありがとう / いきものがかり
さくらガール / NEWS
桜の栞 / AKB48
Sunshine Girl / moumoon
三味線旅がらす / 氷川 きよし
ずっと好きだった / 斉藤 和義
Dear Snow / 嵐
This is love / SMAP
トイレの神様 / 植村 花菜
Troublemaker / 嵐
はつ恋 / 福山 雅治
果てない空 / 嵐
Beginner / AKB48
瞳のスクリーン / Hey!Say!JUMP
Family~ひとつになること / KinKi Kids
BREAK OUT! / 東方神起
ベイビー・アイラブユー / TEE
ヘビーローテーション / AKB48
蛍 / 福山 雅治
ポニーテールとシュシュ / AKB48
また君に恋してる / 坂本 冬美
魔法の料理~君から君へ~ / BUMP OF CHICKEN
ミスター / KARA
もっと強く / EXILE
Monster / 嵐
LIFE ~目の前の向こうへ~ / 関ジャニ∞
Love yourself~君が嫌いな君が好き~ / KAT-TUN
Love Rainbow /


2014年のヒット曲!

足音 ~Be Strong / Mr.Children
今、咲き誇る花たちよ / コブクロ
生まれてはじめて / 神田 沙也加、松 たか子
オモイダマ / 関ジャニ∞
GUTS! / 嵐
気づいたら片想い / 乃木坂46
キング オブ 男! / 関ジャニ∞
ゲラゲラポーのうた / キング・クリームソーダ
心のプラカード / AKB48
C.O.S.M.O.S.~秋桜~ / 三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE
島根恋旅 / 水森 かおり
ずっと feat.HAN-KUN & TEE / SPICY CHOCOLATE
スノーマジックファンタジー / SEKAI NO OWARI
Darling  / 西野 カナ
繋いだ手から / back number
東京VICTORY / サザンオールスターズ
峠越え / 福田 こうへい
Top Of The World / SMAP
にじいろ / 絢香
NIPPON / 椎名 林檎
パラレルスペック / ゲスの極み乙女。
春風 / Rihwa
Bittersweet / 嵐
ひまわりの約束 / 秦 基博
炎と森のカーニバル / SEKAI NO OWARI
Mighty Long Fall / ONE OK ROCK
麦の唄 / 中島 みゆき
ようかい体操第一 / Dream5
ray / BUMP OF CHICKEN
レット・イット・ゴー~ありのままで~ / 松 たか子
私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない / テイラー・スウィフト



■地元を席巻するマイルドヤンキー その消費動向とは?

原田曜平氏 博報堂ブランド若者研究所マーケティングアナリスト 
2014年11月号

最近、「マイルドヤンキー」なる言葉を耳にしたことはないだろうか。1980年代の怖いヤンキーとはちょっと違う、マイルドで優しい今どきのヤンキーは、地元が大好きで、一緒に遊ぶのは小中学時代の友人が圧倒的に多いなどの特徴をもつ。地域経済の復活を語るうえで、彼らの存在は無視できない。

――「マイルドヤンキー」という言葉がだいぶ世間に浸透してきています。原田さんは、その名付け親ということですが……。
原田 最初にマイルドヤンキーという言葉を使ったのは、『ヤンキー経済』(幻冬舎)という本でした。80年代までいたヤンキーがもはや「絶滅危惧種」になっているという事実を伝えたいというのが、この本を書くきっかけでした。
 ここ10年で少年犯罪の数が減っているし、暴走族も少なくなっている。
でも、おそらく時代が時代ならヤンキーになっていただろうなという若者たちは存在していて、そういう子たちに何か新しいネーミングを付けて本にしたいと当初は思っていたのですが、出版元の幻冬舎さんとしては本を売るためにどうしてもヤンキーという言葉を使いたいという。その妥協案として出てきたのが「マイルドヤンキー」という言葉で、おかげさまで今年の流行語大賞のベスト10を狙えるくらいまでに認知度が高まってきています。

――マイルドヤンキーとはどういう若者のことを指すのか、あらためて教えてください。
原田 私は『さとり世代』(角川書店)という別の本も書いていますが、基本的にいまの若者には「社会に反抗したい」「お金持ちになりたい」「東京に出たい」というような欲求がありません。かつての若者が普通に持っていた上昇志向や反抗心といったものがすべて削がれて、若いのに悟ったような言動をとる。だから「さとり世代」としたわけです。



(本誌・吉田茂司)
掲載:『戦略経営者』2014年11月号

次の記事に続きます

『いきものがかり』はマイルドヤンキー文化を体現していたのか? について ②


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