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生田絵梨花 褒められた。なんかある?勘繰ってしまう。

あいかわらずと言うか、ますます多彩になって行く。
でも等身大を大事にしている。


■生田絵梨花、『PICU』で光る“等身大”の演技 乃木坂46から親しみのある名女優に?

リアルサウンド 2022.12.05

グループ卒業後に初出演したドラマ『ゴシップ #彼女が知りたい本当の○○ 』(フジテレビ系)では就活中に性的被害を受けた女子大生役を演じ、今作でも言葉に言い表せない悔しさを表情で見せていく演技を見せる。一方、グループ在籍時に撮影した映画『コンフィデンスマンJP 英雄編』では男性を惑わすセクシーな小悪魔役、主演を務めた『世にも奇妙な物語’22 夏の特別編』(フジテレビ系)の『メロディに乗せて』では、脳内に流れる音楽に合わせた行動をとらないと脳が異常反応を起こしまうOL役など様々な演技で芸達者ぶりを発揮する。

しかし、卒業後ドラマ初レギュラーとなった『オールドルーキー』では、元プロサッカー選手の妻・新町果奈子の妹でグルメライター・糸山留美を演じ、果奈子が本音を吐き出せる相談相手として頼りになる脇役を演じた。

正直なところ、生田の実績なら、同じ乃木坂46卒業生の白石麻衣や西野七瀬のように、ヒロインのポジションで初出演でもおかしくない。
ただ、最初の作品のインパクトが強いと、演じたキャラのイメージが付いてしまう可能性が大きく、女優として様々な役を演じていくなら色を付けないことは賢明な選択と言える。

これまでの“ミュージカル女優”という華を脱ぎ捨て、等身大女優としての地道な歩みが『PICU』という繊細な作品に生田が溶け込むことができた理由だろう。これはミュージカル出身の高畑充希や上白石萌歌、上白石萌音の歩みと通じるところがある。

『PICU』は優しいドラマだが、命が関わる非常に辛いドラマでもある、そこで生田はいかに“平常な人”を演じるか。このドラマの一つの肝は、武四郎と南の親子の関係だ。よくある親子と一緒で、親子だからこそぶっきらぼうで、変に心配させたくないし、恥ずかしいから弱音を見せたくない、もしくは本音を見たくないというのもあるだろう。ただ根底には幼少期に父親を亡くし、女手一つで息子を育て上げた母親と、そんな苦労を見てきた武四郎は母親を安心させるため医師を志した。しかも2人暮らし、見えない愛情が深い絆で結ばれている。この親子関係の間に、桃子は親戚のように自然と溶け込んでいる。武四郎の家にいて、武四郎が帰ってくると「おかえりー」と言える自然さ。それだけ近い関係だからこそ、母親に本音が言えないように、桃子に告白できなかったのだろうか。南にとっては娘のような存在で、唯一心が許せる親友だ。親友というのもまた、本音は照れ臭くて隠したいものだが、相手の気持ちを察して心配する思いは親子以上。そうした関係性を生田は自然に演じていく。

武四郎は医師なのに母の癌に気づかなかったことに後悔し、医師だからこそ未来が分かってしまう。仕事のことで頭がいっぱいで、母親にまで気が回らなかった。そして、南は息子に気を遣わせたくなかった。

桃子は両方の思いが分かるから自然と涙が溢れ、南の病気のことを知って「武ちゃんのお母さんだけどさ、それだけじゃないから、南ちゃんは南ちゃんだから。なんかあったらすぐ連絡して」と心配の感情を必死に柔らかい表情にして声をかける。
そして南が「なんでうちにお嫁にきてくれなかったんだろう、こんな素敵な娘さん」と言うと、涙をこらえて「バカ言いなさんな」と、照れなど様々な感情が詰まった表情を見せる。

この1シーンだけでも、かけがえのない関係性を視聴者に感じさせる名演技を見せる。
元々、表情や眼差しで感情を伝える演技が上手だが、人を丁寧に描く今作だからこそ、生田の魅力が十二分に引き出されているのかもしれない。もしかしたら、生田自身がドイツ生まれのお嬢様育ちで、演技ではなく人として滲み出る心の余裕が、桃子の“いい人感”を自然と醸しているのかもしれない。

生田は、感情を表情に乗せて伝えることが上手い女優であり、等身大の役になればなるほど自然にそれを見せてくる。『PICU』で日本を代表する演技派女優の大竹しのぶと共演したことは大きな経験となったはず。今後もミュージカルではヒロインとして歌い上げ、ドラマでは高畑や上白石姉妹のように親しみのある名女優になっていくだろう。

■【筆者のコメント】

ファンの一人として、この作品に出合えて一番良かったと思う事は、大竹しのぶさんと沢山演技で絡めた事。生田絵梨花にとって、ものすごい財産になったと思う。

2023年3月から、ミュージカル「GYPSY」で親子役で舞台を一緒に過ごすことで、更に生田絵梨花が多くの事を掴めると思う。
生田絵梨花は、優れた人の近くに寄って行って自然と多くのものを吸い取る事に長けた人。吸い取る力と自分の中で消化吸収する力に長けている。
ミュージカルで言えば、昆敦美さんや市村正親や森久美さん や濱田めぐみさん等。女優で言えば、長澤まさみさんや柴咲コウさん等。
本格女優転身のこの時期に、大竹しのぶさんと長時間一緒に居れる事は、生田絵梨花のこれからの女優業にとって凄い事。
東宝とかフジテレビとかの製作者の計らいなのだとしたら、『生田の吸収力の凄さ』を知っていてる事になる。


★大竹しのぶさんと仲良し

【生田絵梨花】大竹しのぶさんと有名ミュージカルだって!


■生田絵梨花、2022年は女優として飛躍の年に!月9ドラマ『PICU』でも存在感を発揮

株式会社イータレントバンク 2022/11/29(火)

昨年12月にグループを卒業すると、今年は、映画『コンフィデンスマンJP 英雄編』や、ドラマ『オールドルーキー』(TBS系)といった話題作に出演し、12月9日に公開予定の劇場版アニメ『映画かいけつゾロリ ラララ♪スターたんじょう』では、声優にも挑戦している。歌手を夢見るヒロイン・ヒポポの声を担当した生田は、「ヒポポは歌うことにトラウマがあって、自信がないところから仲間に出会って、だんだん成長していく。その過程を歌でも表現できたらいいなと思って演じていました」と完成披露上映会の舞台挨拶で語っていたが、そんな彼女の実力を、原作者の原ゆたか氏は「スタジオでのレコーディングの時に一声出た時は、みんなで顔を見合わせて『すごい!』って思いました」と絶賛していた。アイドル時代から評価の高かった美しい歌声は、女優として活躍する現在も遺憾なく発揮されているようだ。

そんな生田は『PICU 小児集中治療室』では、主人公が幼い頃から思いを寄せるマドンナ的存在のバスガイド・涌井桃子を演じている。
公式サイトに寄せたコメントでは、「仲間として、女性として、人の温もりや愛しさにしっかり触れながら、桃子の信念を育てていきたいです」と意気込みを語っていた生田だが、そうした言葉の通り、11月14日放送の第6話のラストでは、主人公の母・志子田南(大竹しのぶ)が病を患っていることを知りながらも、“秘密にしてほしい”と懇願されたことで主人公に伝えられず、声を震わせて目を潤ませるシーンがあり、桃子の心の葛藤を表現した演技に、ネットでは「いくちゃんのお芝居引き込まれるよ…」「演技の幅広がったなあ」などと絶賛の声があがっていた。

また、生田は12月16日公開予定の映画『Dr.コトー診療所』にも出演が決定しており、柴咲コウ演じる後藤彩佳に憧れ、診療所の看護師となった西野那美を演じる。長い歴史を持つ作品に、新たな登場人物として出演することに不安もあったと公式サイトに寄せたコメント内で明かしていた生田。

しかし、今回が初めての挑戦だったという手術シーンについては「緊張感が張り詰める手術シーンで皆さんの役に挑む姿に刺激を受け学ばせていただきました」と語るなど、これまで作品を作り上げてきた役者の姿から多くを学ぶ彼女の真摯な姿は、吉岡秀隆演じる“コトー先生”こと五島健助と、柴咲が演じる看護師・彩佳を“支えたい”と願う那美の姿にリンクするのではないだろうか。

ドラマや映画だけに留まらず、声優への挑戦、そして2023年の1月には『MEAN GIRLS』、4月には『GYPSY』と、ミュージカルにも立て続けに起用されるなど、女優として着実にステップアップしている生田。

強みとしてきた歌声もさることながら、演技面での表現力もますます磨かれていきそうだ。これからも成長を続けていくであろう彼女に期待したい。

取り上げてくれて、ただありがたい事です。


終わり

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