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紅白歌合戦 出場者予想2023 音楽ナタリー 「ハマいく」企画で登場?

NHKの音楽番組「Venue101」から生まれた濱家隆一さん×生田絵梨花さんのユニット・ハマいくは、正式な出場よりは企画で登場する気がする。
出来れば、「紅白ウラトークチャンネル」のMCに慣れないかな?


紅白歌合戦 出場者予想2023

音楽ナタリー  2023/10/26(木)


今年で74回目を迎える大晦日の大型生特番「NHK紅白歌合戦」。この番組は毎回その年に活躍した豪華な顔ぶれが出場者としてラインナップされることもあって、「紅白出場」を目標に掲げて活動するアーティストも多く、年末が近付くたびに「誰が出場するのか?」という話題に人々の関心が寄せられる。

【写真】今年の紅白、司会はこの人たち!

この記事では、タイプの異なる4人のライター / ブロガーに、今年の紅白の出場者予想を依頼。

「初登場アーティストのうち3組」
「特別企画」
「紅組白組それぞれのトリ」
という3つのトピックについて考えてもらった。

これらの意見を参考にしながら、あなたも自分なりの出場者予想をしてみては?
構成 / 橋本尚平
※寄稿者を50音順に掲載

■ Kei(音楽チャートアナライザー)の予想は…… □

初出場のうち3組
・Mrs. GREEN APPLE
・NewJeans
・10-FEET □ 特別企画
・アニメ&スポーツ
・坂本龍一&高橋幸宏トリビュートによる「今だから」

□ トリ
・紅組:宇多田ヒカル
・白組:藤井風
音楽チャート分析を行う者としてはビルボードジャパンによるソングチャート(Hot 100)、そしてソングチャートとアルバムチャートを合算したトップアーティストチャート(Artist 100)が、今年ヒット曲を輩出した歌手の選出に関わると断言していいでしょう。
このことは昨年の初出場歌手判明時、ブログにて紹介しています。
トップアーティストチャートの状況を踏まえれば、アルバム「ANTENNA」のリリース前からトップ5入りを続けるMrs. GREEN APPLEの初出場は確実です。
また紅組では昨年末から30位以内をキープしているK-POPのNewJeansに白羽の矢が立つでしょう。10月21日放送の「Venue101」(NHK総合)では彼女たちが30分まるごとフィーチャーされており、NHK音楽番組への出演も選出に影響すると捉えています。

今年はアニメソングが強く、スポーツでも日本の活躍が多いことから双方の特集が組まれるはずです。五輪出場権を獲得したバスケットボール男子代表を称えるべく、10-FEETが初出場して「第ゼロ感」を披露、その際「THE FIRST SLAM DUNK」の描き起こし映像が登場という流れも十分考えられます。
今年のテーマは“ボーダレス”。世代を超えた共演と捉えるならば、特別企画として今年デビュー50周年を迎えたキャンディーズの伊藤蘭さんと朝ドラ「ブギウギ」主演の趣里さんによる親子共演が叶うかもしれません。

またトリビュートとして坂本龍一さん、高橋幸宏さんを偲び、両名が制作に関わった松任谷由実さん、小田和正さんおよび財津和夫さんによる1985年リリースの「今だから」が披露されることを希望します。
松任谷さんが11月にリリースするコラボアルバム(参照:ユーミン50周年コラボ盤で岡村靖幸、小室哲哉、乃木坂46、YOASOBIら8組とセッション )にて、オリコン週間ランキングを制した曲では最後にこの曲がCD化されるという話題性の高さも、特別企画として予想した理由です。
なお、年末年始のリリースも紅白の選出に関わると考えます。

トリは宇多田ヒカルさんおよび藤井風さんを予想。
宇多田さんはドラマ「First Love 初恋」(Netflix)のインスパイア源としてリバイバルヒットした「First Love」と最新曲「Gold ~また逢う日まで~」、藤井風さんにはドラマ「silent」のプロデューサーおよび脚本家が手がける「いちばんすきな花」(ともにフジテレビ)の主題歌「花」の披露を期待します。
仮にこれが叶えば、A.G.クックによるプロデュースの2曲(宇多田ヒカルさんは「Gold ~また逢う日まで~」が該当)が番組のラストを飾ることになり、音楽業界からも高い注目を集めることでしょう。

□ Kei
青森県津軽地方在住の音楽チャートアナライザー。ブログ「イマオト -今の音楽を追うブログ-」を毎日更新。地元ラジオ局でDJも担当。これまでに「Impress Watch」「TOKION」「uDiscovermusic日本版」「NumberWeb」などへ寄稿している。 ・イマオト - 今の音楽を追うブログ -
・Kei (ブログ【イマオト】/ラジオ/ポッドキャスター) (@Kei_radio) · X  

■ 柴那典(音楽ジャーナリスト)の予想は……

□ 初出場のうち3組 ・Mrs. GREEN APPLE ・NewJeans ・マカロニえんぴつ

□ 特別企画 ・B'z □ トリ ・紅組:あいみょん ・白組:サザンオールスターズ ジャニー喜多川氏による性加害問題を巡って、NHKは被害者などに対する救済が進展しない限り旧ジャニーズ事務所の所属タレントに対して新規の出演依頼は行わないことを発表している。
昨年はSnow ManやSixTONESなど計6組が出場。ゼロとなるならラインナップに大きな変動が生じるのは確実で、紅白が大きな変革期を迎えるのは間違いない。
ただ、今回の予想に関してはその影響を加味することなく考えた。
NHKが選考の基準としている「今年の活躍」を考えるならば、初出場が最も確実なのはMrs. GREEN APPLEだろう。昨年にフェーズ2を宣言し活動を再開してからはさらなる飛躍を果たしファン層も拡大。特に「ダンスホール」は驚異的なロングヒットが続いている。昨年に初出場したVaundyのように“国民的アーティスト”の座をつかむきっかけとなる予感がある。 そのMrs. GREEN APPLEも出演し9月14日に放送されたNHKの音楽特別番組「NHK MUSIC EXPO 2023」は、今年の紅白を占ううえで大きなキーとなっているのではないかと思う。
番組はYOASOBIとNewJeansによる相思相愛の対談が実現するなど、グローバルに活躍する日本と韓国のアーティストたちにスポットを当てた内容。
今年の紅白のテーマが「ボーダレス」ということで、そことのつながりも感じる。新しい学校のリーダーズやSEVENTEENなど同番組の出演陣から初出場組が続出しそうな予感がする。
特にNewJeansは世界的にも大ブレイクを果たし2023年を象徴するグループとなったわけで、NHKにはぜひとも大晦日のスケジュールをおさえてほしい。
マカロニえんぴつも初出場に期待大。というより「なんでもないよ、」がヒットした一昨年から昨年にかけて紅白に出ていてもおかしくなかったバンドなわけで、活躍の場を広げた今年に満を持しての出場が実現しそうだ。

特別企画では大物アーティストの出場が大きな話題を呼びそうだ。
中でも期待が大きいのはこれまで一度も紅白に出場していないB'zの初出場。8年ぶりに新曲をリリースしたX JAPAN、デビュー50周年の松任谷由実もありそう。ユーミンは話題を呼んだYOASOBIとのコラボを紅白でも実現させてほしい。

大トリの予想はサザンオールスターズ。“平成最後の紅白”となった2019年以来の出演で今年を華々しく締めくくってもらいたい。
紅組トリはここ数年MISIAが続いていたが、世代交代ということを考えると朝ドラ「らんまん」主題歌「愛の花」がヒットしたあいみょんの抜擢があってもいいのではないだろうか。

□ 柴那典 音楽ジャーナリスト。
ロッキング・オン社を経て独立。音楽やビジネスを中心に幅広くインタビュー、記事執筆を手がける。著書に「平成のヒット曲」「初音ミクはなぜ世界を変えたのか?」「ヒットの崩壊」、共著に「渋谷音楽図鑑」「ボカロソングガイド名曲100選」がある。
・日々の音色とことば ・柴 那典 (@shiba710) · X  

■ てれびのスキマ(ライター)の予想は……

□ 初出場のうち3組 ・香取慎吾 ・ano ・10-FEET □ 特別企画 ・芸人音楽メドレー

□ トリ
・紅組:あいみょん
・白組:サザンオールスターズ

僕は音楽には詳しくないので、今年テレビからよく聞こえてきたなあという観点から考えてみました。 今年、NHK、民放含め積極的に音楽系番組に出演していた印象のある香取慎吾のソロとしての初出場はぜひ目玉の1つとしてほしいところ。テレビ・ラジオに大活躍でタレントとして飛躍の年となったあのちゃん(ano)はその唯一無二のキャラクターを体現するかのような「ちゅ、多様性。」がヒット。序盤に登場してインパクトを残してほしい。

今年のテレビはスポーツ一色でした。そこで流れるスポーツソングの中でも印象的だったのが昨年末に公開され大ヒットした映画「THE FIRST SLAM DUNK」の主題歌「第ゼロ感」。バスケットボールのワールドカップでも頻繁に流れていました。やっぱりそれは生で聴きたいので10-FEETの初出場に期待したい。

特別企画もそんな「スポーツソングメドレー」や、朝ドラ「ブギウギ」から「戦後のブギウギ特集」が大本命かと思いますが、せっかく有吉弘行さんが司会なので、「芸人音楽メドレー」などどうでしょう。
NHKの音楽番組「Venue101」から生まれた濱家隆一さん×生田絵梨花さんのユニット・ハマいくも正式な出場よりは企画で登場するほうが合っている気がするし、紅白は局の壁を平気で超えてくるので「有吉の壁」(日本テレビ系)から美炎-BIEN-(チョコレートプラネット、パンサー)やKOUGU維新(きつね、トム・ブラウンら)たちが出てもおかしくはない。芸人ではないけど有吉さんの盟友マツコ・デラックスさんにはなんらかの形で出てほしいところ。けど、審査員のような普通の形での出演は嫌がりそうだから、友近さん扮する水谷千重子と一緒に「浜ローズ」として登場するのもいいのではないか。そして企画のフィナーレには有吉さんを中心に全員で「白い雲のように」を歌うのが美しい。

紅組のトリは、あいみょんさんを大抜擢してほしい。今年の朝ドラ「らんまん」の主題歌「愛の花」は十分トリにふさわしい楽曲なのではないかと思います。世代が変わることで“新しい紅白”という印象も与えることができるのではないでしょうか。

白組も同様に個人的にはそろそろ星野源さんがいいのではないかと思いますが、今年はサザンオールスターズ45周年。精力的に活動し、テレビにも例年に比べ積極的に出演していました。星野源のトリはもう1年楽しみに取っておいて、やはり今年は、サザンオーススターズのハッピーなステージで大団円を迎えたい。

□ てれびのスキマ ライター。テレビっ子。戸部田誠名義で著書に「タモリ学」「1989年のテレビっ子」「全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方」「笑福亭鶴瓶論」「芸能界誕生」「史上最大の木曜日」などがある。 ・てれびのスキマ/戸部田 誠 | aboutme  

■ 西森路代(ライター)の予想は……

□ 初出場のうち3組
・THE RAMPAGE from EXILE TRIBE
・imase ・SEVENTEEN □ 特別企画
・ダンスコラボステージ

□ トリ
・紅組:MISIA
・白組:福山雅治
紅白の予想であまりLDH勢のことを挙げる人がいないかもしれませんが、去年、LDH勢が紅白出場ゼロだったため、期待を込めてTHE RAMPAGEを挙げさせてもらいました。2023年、事務所は、知名度を上げたり、CDの売上を上げたりしようとがんばってきたはず。特にTHE RAMPAGEは、それぞれがバラエティ番組に出たり、ドラマやCMに出たりと、広く知られる努力もしており、また10月にはNHK「うたコン」に初出演したりもしていたため、LDH社で紅白に初出場をするのだったら、THE RAMPAGEなのではないでしょうか。
意外と若者の間で人気のアーティストや、SNSから人気に火がついたアーティストの出場も多い紅白。今年は、「NIGHT DANCER」が韓国でも大人気で、TikTokでの再生数が20億回というimaseも初出場する可能性は高いのではないでしょうか。imaseの楽曲は、K-POPのアーティストがダンス動画をアップし、またimase自身がLE SSERAFIMに楽曲提供もしていることから、こうした韓国のアーティストとのコラボなども見られるのではないかと期待しています。 韓国からの初出場を考えると、今年後半に来日していたBTSのVやJUNGKOOKなどの入隊前のソロでの出演があればいいのにという希望を持ったり、また去年はK-POPのグループは女性グループが中心であったため、SEVENTEENが出演すれば順当なのではないかと思ったりしています(TOMORROW X TOGETHER、ENHYPEN、Stray Kidsにも出てほしいとは思いつつも、SEVENTEENが「SONGS」に出ていたこともあり)。今年の活躍と話題を振り返ると、NewJeansの出場があればうれしいかなとも思っていますがどうでしょう……。
大方の予想通りに、ボーイズグループの初出場があり、去年初出場を叶えたJO1やBE:FIRSTなども続投しているとしたら(その後輩であるINIやMAZZELにも初出場してほしいと思いつつ)、ダンスのコラボステージなども期待できるのではないでしょうか。
今年は、7月のTBS「音楽の日」で事務所や国の垣根を超えてのダンスコラボを実現した年でした。同じことをしても仕方ないと考えることもできますが、私としては、こうした試みは、1回で終わらせず、どんどん続けていき、進化させていってほしいと思うほうなので、「音楽の日」とは違うダンスコラボステージを企画してほしいと、そしてそんなステージをこれからどんどん続けていってほしいと思っています。また、先述のようにSEVENTEENが出た場合は、「BETTING」でコラボした香取慎吾さんとのステージを見ることができるのかも?と期待してしまいます。

トリについては、ある程度、定番化しているほうが安定感があるなと思い、今年も去年と同じMISIA、福山雅治で。

□ 西森路代 愛媛県生まれ。地元テレビ局、派遣社員、編集プロダクション勤務、ラジオディレクターを経てフリーライターに。主な仕事分野は、韓国映画、日本のテレビ・映画やお笑いについてのインタビュー、コラムや批評など。著書に「K-POPがアジアを制覇する」「韓国ノワール その成熟と激情」、共著に「『テレビは見ない』というけれど エンタメコンテンツをフェミニズム・ジェンダーから読む」などがある。 ・西森路代|note ・西森路代(@mijiyooon)· X

終わり


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