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♯4-1【元乃木坂46】 生田絵梨花の卒業に寄せて 乃木坂の「神曲」を定義します。

妄想込みの推測記事です。エンターテイメントとしてとらえてください。
※主な部分は、生ちゃんが卒業発表する前に書いた記事です。

乃木坂46の神曲について

前提として
乃木オタが、「最後のTight Hug」 を「神曲」と書き込んでいたので、神曲についての筆者の思いをきちんと残しておかねばと思って書きます。

乃木坂46 「最後のTight Hug」  ベストアルバム『Time flies』のリード曲で生田絵梨花のセンター曲という触れ込み。
「最後のTight Hug」 秋元康 杉山勝彦 杉山勝彦、谷地学 
 配信開始 2021年11月5日
ベストアルバ『Time flies』 2021年12月15日発売

■ 前章で書きましたが、「最後のTight Hug」は神曲ではないし、生田絵梨花らしい楽曲でもない。
『最後のTight Hug』を解釈した

最後のTight hug63

それについて説明しておきたい。
念ため言っておくが、良い曲かどうかを言っているわけでは無い。



1.乃木坂の「神曲」を定義します。

1).乃木坂の「神曲」は、メンバー個人に宛て書きした楽曲である。
作られたものではない現実のメンバー個人のドラマが隠れていて、そのメンバーのドラマを受け入れたファンとの絆を強く結ぶという狙いを持った戦略的な表題曲の事を「神曲」という。
表題曲という事も重要な条件だ。


「神曲」という世界観を持った楽曲こそ、今のJ-POPの主流なんじゃないの?メンバーみんなが欲しがっていたヒット曲になり得る楽曲。
世間的にヒットしたとは言えないかもしれないが、「神曲」は乃木坂46の代表曲と言える。

「神曲」かどうかは総合プロデユーサーである秋元康氏の判断という事になる。
つまり、乃木坂が成功する為の「戦略楽曲」であり、多くのメンバーと顧客との接点をつなぐ為に重要な働きをした。

※ちなみに、一般社会に届かなかったのは単純に歌割に拘っているから。
歌の上手い表現力のあるメンバーに歌わせたら乃木オタ以外を巻き込んでヒットしたと思うよ。
運営にそういう意思が無いというのがもう一つの問題だけれどね。


2).乃木坂の正真正銘の「神曲」は下記の3曲。メンバーのリアルドラマが詰まっている。
・「5th 君の名は希望」
・「10th 何度目の青空か」
・「16th サヨナラの意味」

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「神曲」は、上記定義以外の特徴として、
・イントロはピアノで始まる。
・センターのソロパートが目立つ。
  生駒センターの「君の名は希望」は生田がリードボーカル
  生駒が「私の希望は生田絵梨花だった」と言っている位生田の曲
・極力アコースティック楽器主体の伴奏(ストリングスも)。
・アイドルソングなのに高音域に展開している。
・フォーメーションはセンター中心に三角翼で始まり三角翼で終わる。
 歌を聴かせる様にダンス(振り)は凄く緩めで、2~5人人での歌割
 の時に正面カメラに映る、お顔を全員見せる様に立ち位置移動が中心。
・合唱曲として取り上げられがち。

上記理由により、「最後のTight Hug」は生田らしくない曲であるし、生田の内情を歌にしていない時点で絶対に「神曲」ではない。



3).『神曲』の定義が必要なわけ

「何もそんなにきっちり拘らなくてもいいだろう?」という声が聞こえてきそうだ。私なんかの言葉は世間に広がらない事は理解しているつもりだ。

■ しかし、言葉の定義がはっきりっしていないから「乃木坂らしさ」が世間に伝わらなくて、せっかく獲得した良質な顧客を離脱させてしまい、高品質なファン層を継続して獲得できなかった事を思い起こしてほしい。

乃木坂46は、他のどのアイドルグループでも出来ない「高品質な顧客層」を
獲得してきた。「高品質な顧客層」は、乃木坂の成長・成功物語に魅入られていたのだろう。
しかし、残念な事にその「高品質な顧客層」は、2017年の乃木坂が頂上に到達した後、2018年以降の1期生卒業ラッシュで殆ど離脱してしまった。
詳しくは下記をご参照ください。
「乃木坂らしさ」を言語化できないの #23
1).「note」にこんな事を書き込んでいる人を見つけました。

その「高品質な顧客層」を維持して強みとして運営できていれば、今後50年残っていたのではないかと思ってしまう。

■ 『宝塚歌劇団』は、初期の試行錯誤を経て、「型=ビジネスモデルとグループのフォーマット」を確立し、それをきちっと維持してこれたから100年人気が継続している。
富裕層の祖母 → 母 → 孫 → ひ孫と顧客を維持出来てきたのがその証拠。

■ 乃木坂は、10年で成功要因を自ら捨て去る事が賢明だとは思わない。
だから、型として『神曲』を言語化しておく事が必要だ。
それで、ファンは仲間や家族に説明できて、市民権を得られる。そのルーティンをやっていない。

もし、「メンバーやファンの心の中にある」なんてその場を繕うだけの事を書いている劣化したオタクに従えば、「神曲」という言葉が無駄に消費され、3年後には古びて使われなくなる。自ら一番大事なものを捨て去るのか??

メンバーの成長ドラマに魅入られる顧客層と、フレッシュなロリータならだれでも良い顧客層のどちらがメンバーにとって力強いかは明らかだ。



4).乃木坂46の「神曲」は「16thサヨナラの意味」以降出していない。

サヨナラの意味45

2016年紅白歌合戦出演

16th 「サヨナラの意味」(2016年11月9日発売)にここまでの乃木坂46の全てが詰まっている。

「サヨナラの意味」のドラマについて
橋本奈々未の卒業は2018年でも良かったと思ったのですが?  #2

17th「インフルエンサー」以降は、売れる為だけの楽曲(=広く一般社会で通用する)制作に舵を切ったので、これ以降シングル表題曲で「神曲」を制作する事はなかった。




2.「神曲」はメンバーの素を見せて成り立つ

神曲を生み出した背景で重要な要素は、冠番組や楽屋での普段の姿等、膨大な映像を撮っていて素を見せる事にあまり躊躇しなくなった事だ。
その映像は、ビジュアルが良いから見ていても飽きないし、メンバーの素を見る機会も多いし、素を見せて人気が爆上げした生田絵梨花の様な成功事例が他のメンバーに伝播して、素を見せる事に恐れなくなった。
生田のIH事件とか、画伯の強い印象の絵とかが「something else」感を醸し出す。
つまり、メンバーに近づいて「成長物語」「成功物語」の応援団が増えていく過程で、メンバーのドキュメンタリーを感じて神曲になる。

1).メンバーの素を見せる事が人気が上がる為の必要な条件

★ 魅せられるだけの素の要素=インパクトがあるかどうか 

★ インパクトが無くても、誰もがほっこり出来るエピソードがあるか?

★ 一番重要なのは、「乃木坂メンバーは裏表が無い」という保証に
  なり得るか?
  例えば、親兄弟や幼少のころからの親友が出演してくれるか?
  類は友を呼ぶというから、その親友との写真を見ればどういう
  学生時代を過ごして来たかが丸見え


① その点で言えば、高山一実の『乃木坂工事中 20160704 地元ツーリストin千葉』を思い起こしてほしい。

「千葉県南房総イイトコツアー」と称してツアーのガイドという設定で高山一実が幼少時~高校生の時にお世話になった店等をツアーガイドして行く企画なんだが、おばあちゃんから父親、高校時代の親友、アルバイト先のおばさん、お世話になった美容室のマスター等々、見ていて、富裕層のお見合いの様に人柄が保証された気分になった。

この地元ツアーの中でも、乃木坂で見たままの高山一実だったことに驚き、それが乃木坂というグループが裏表なく見せている事の証明になって、「映画:悲しみの忘れ方」(2015年7月10日公開)の中身についても創作したドラマじゃなかった事の後証明になった。

逆に、昔の姿がばれたらまずい「本当の素の姿」が噴出する様なら出せない。例えば「武井咲のヤンキー時代」の写真が当時の仲間のやっかみから流出してしまった。そのきっかけを作る事は避けたいメンバーは、中高生時代を表に出す企画には乗れない。
乃木坂でも3期生のほとんどは学生時代の事話題にすら出していないよね。どちらに転ぶかわからないから怖くて出せないのだろう。
3期生の中で与田は故郷を訪問した映像を披露した。事前に知っていた野生児与田そのまんまだった。3期生で一番裏表の無いという点で、乃木坂らしいメンバーじゃないか?


② 参加型育成ゲームが乃木坂の本質

素人の娘の素朴さやダサさから時間を掛けて磨かれていく日々を見ている参加型育成ゲームが乃木坂の本質だけれど、「ガルル8福神」の加入直後の橋本、白石、松村、高山、桜井、西野、生駒、生田を見て改めて奇跡的な天の配剤だったのだと思った。

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1期生の場合(太文字はセンター)
地方出身者 :橋本、白石、松村、西野、生駒 
首都圏出身者:高山、桜井、生田
首都圏出身者ですら素朴で少しださい。

3期生の場合(太文字は選抜)
地方出身者 :伊藤、大園、久保、佐藤、吉田、与田
首都圏出身者:岩本、梅澤、阪口、中村、向井、山下
上記選抜の中で素朴さやだささは大園と与田にしか感じない。

乃木坂46の1期の輝きは今野義雄運営委員長の眼力だった。


芸能人なんて表に出ているときは自分を作ってその役を演じているのだろうと思われている。
ましてアイドルなんて『作ったかわいい自分』を売り物にしている、と世間では思っている。
「裏で何やっているかわからない、やっぱりね」という事が「スキャンダル」としてほじくりだされる芸能人も多いから。
一般人の方が、えぐい事やっていると言われているが、作ったキャラでビジネスしている処が違う。
それで好感度が高いとか事務所側で煽るから、叩きたくなる。


③ 3期生採用審査基準を間違えた事が『握手目当てのロリキモオタ』が激増した原因。

(2016年09月03日)

3期生67

1期生の様に、「飛び切りの美人」と「もっさい田舎者」という絶妙な組み合わせではなく、標準的な可愛いAKBにも居そうなメンバー達。

ちょうどAKBが勢いを無くし始めのこぎり事件(2014年5月25日 岩手県滝沢市)が起こったりして、関心が離れ始めた時期。AKBオタクが数万人単位で移転して来て、サンキッズという厄介な奴らもその中に混じっていた。

そのキモオタが主張するアイドルイメージに乃木坂46全体が引きずられて来たのが2016年以降。
ロリオタと育成ゲームのクロス点が西野七瀬だった。
彼女が役を降りた2018年時点でもう遅いのかもしれないね。
そうなると、文春が乾坤一擲のポイントを突いてしまったという事になってしまう。


④ 3期生は加入時からタレント感あふれていたので伸びしろが無かった。

1期メイン選抜と比較すると、3期生は既にタレント感あふれて、加入前に小さく出来上がっている娘が多いな。5年経って伸びしろが無かったことが解ってしまった。

つまり、1期生との違いは育成型アイドルでは無かったという事。

3期生イベント68

「乃木坂らしさ」を言語化できないの #16

だっさい素人が飛び切りのスターになる過程を見せるというのが、山口百恵のスター誕生時期から変わらないアイドルの根源的な魅力だろう。
1期生は、その素人素材の比率の高さが「乃木坂46らしさ」の一つだろう。
しかも、お嬢様の比率が多く、生活困窮者の子女は少なかった。

しかし、3期生はAKBタイプの娘の比率が高い。
同じ育成ゲームでもAKB48は、子役や芸能事務所にくすぶっている娘が多数である集団である。
3期生は他の期生に比べて、芸能界経験者、東京近郊に実家がある比率は高い。

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【これが定理】
乃木坂46と言えど、タレントの質以上の顧客層は得られない。
その質を保証するのが、本人の素顔である。




2).「神曲」を別な角度で言えば、生田のイメージと生田のピアノ演奏と生田の声に頼って乃木坂というブランドを作って来た楽曲群である。

他のアイドルが歌ってもしっくりこないのは、生田絵梨花の場合正真正銘の素の姿が保証されていて、保証のないアイドルが歌うな!と内心思うから。
乃木坂46とは、生田絵梨花の事である。

芸能界ではレアな存在として、素の生田が愛おしいと思う「コンピテンシーの高いファン層」が付いた。

普通の一般人ですら偽装しているという世の中に疲れてい辟易しているという事なんだよね。
生田絵梨花がエリート層に支持されているのは、「偽装していない素の姿が想定を超えてストイックで想定を超えた変人」だから魅了されたという事なんじゃないか?

設楽さんから「生田はもう怪物だから」との発言

生田ありのままに41
乃木坂工事中 5年目を迎える今だからこそミンナに伝えたい授業 後半戦 #45 (2016.2.29)


設楽さんから生田絵梨花の乃木坂工事中の最後に「最初からモンスター」とお墨付き。バラエティーをやって欲しいと日村さんも言ってくれた。
作っていない、狙っていない面白さは本物なのだろうと思う。

【乃木坂配信中】「乃木坂工事中」# 341「乃木坂工事中・大忘年会 後編(未公開おまけ付き)」2021.12.26 OA


しかも、生田絵梨花はエリート層がファンになったと同じメカニズムでSMEのエリート達や東宝のエリート達や演劇業界や音楽業界人の重鎮達から高い評価を得た。


続く
生田絵梨花の卒業に寄せて#4-2
3.『準神曲』
複数のメンバーのドラマの場合や、表題曲ではない場合を『準神曲」と定義したい。
1).そういう事を前提に、『準神曲』を挙げていきたい。


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