♯1 『乃木坂46』の選抜制度は、CDを100万枚売る為だった
妄想込みの推測記事です。エンターテイメントとしてとらえてください。
1.選抜に入れずに卒業して行ったメンバーが結構います。
入れなかった理由を追及したり、運営を批判するのではなく、そういうメンバーの活用方法が有ったのではないかと言いたい。
1).選抜に入れず卒業したメンバー
1期生:早期に卒業して行ったメンバーに限られます。 総メンバー34人
選抜経験者30名 88.2%
加入前の辞退者 山本穂乃香 吉本彩華 は除く。
選抜未経験者:安藤美雲、柏幸奈、計2名
※卒業者 32名(36名中)
2期生:一番不遇な期でした。総メンバー12人+3人
選抜経験者7名 46.6%/堀未央奈、新内真衣、北野日奈子、
相楽伊織、寺田蘭世、渡邊みり愛、鈴木彩音
研究生で辞退した3名:西川七海、矢田里沙子、米徳京花は除く
選抜未経験者:伊藤かりん、佐々木琴子、伊藤純奈、計3人
山崎怜奈 候補者1人
※卒業者 13名(15名中)
3期生:総メンバー12人
選抜経験者9名 75%/大園桃子、与田祐希、山下美月、梅澤美波、
久保史緒里、岩本蓮加、佐藤楓、伊藤理々杏、坂口珠美
恵まれていますが乃木坂46の人気を押し上げる力はありませんでした。
選抜未経験者:吉田綾乃クリスティー、中村麗乃、向井葉月、候補者3人
※5期生が加入して来た今、下記未経験者の選抜は無理でしょう
※卒業者 1名(12名中)
4期生:総メンバー16人
選抜経験者8名 50%/遠藤さくら、賀喜遥香、掛橋沙耶香、柴田柚菜、
清宮レイ、田村真佑、筒井あやめ、早川聖来
選抜未経験者:金川紗耶、北川悠理、黒見明香、佐藤璃果、林瑠奈、松尾美佑、矢久保美緒、弓木奈於
4期生は未だ選抜に選ばれる可能性が有る。
※卒業者 0名(16名中)
2).選抜に絡んで特に印象に残っているのは、「適応障害」になって治らずに卒業して行った「中元日芽香」。
選抜とアンダーを行き来していたメンバー。
★「乃木坂46」からカウンセラーへ適応障害を乗り越えた中元日芽香の今
長谷川まさこ/フリーアナウンサー/芸能リポーター
2021/6/22(火) 10:17
【筆者の視点】
◎ 中元日芽香が「アイドル以外の他の選択肢」があれば、そこまで病気が進行する事も無かっただろう。
中元日芽香のコメント:
「どうやったら乗り越えられるんだろう」って。途中からは頑張り方も分からなくなっているのに、それでもまだ憧れも強くあって。
元々幼少期から芸能スクールに通っていて、アイドルは目標だったから一応実現している事が、他の道に行くという思考に行きつかない。
◎ 乃木坂46運営の罪な処は、選抜に選ばれる基準をわざと不明確にしている事。だから、「頑張り方もわからなくなって」来る。
そこが一番闇が深くなる。
全員乃木坂46合同会社所属のタレントである事で、相談する人もいないし、卒業する後の事も相談する人がいない。
AKB48の場合は、芸能事務所所属だから、所属事務所のマネージャーに相談すればよい。その以前に、選抜の基準はCDの売り上げというガラス張りの手法であり、それは事務所と揉めない為の手法でもある。
3).それにしても、「アンダー」と言う呼び方にその存在自体を現わしている。
上記の人たちに限らずみんな、選抜常連になりたかったと思います。
それに対して、そのファンからは選抜メンバーを追い出したいという意見が出てきますが、1期生メインメンバーが卒業した今上記の選抜に成れなかったメンバーが1期生の穴を埋める選抜に成れるとは思いません。
運営は卒業時期をコントロールして、生田卒業に合わせて5期生のデビュー時期を決めています。
29thの前の卒業生(生田、新内、星野、北野)は選抜されていません。
次回30thは5期生から3名以上選抜に入るでしょうが、29thの18名が20名になるか微妙ですので、2名はアンダーに落ちるでしょう。
だから、選抜と言う制度は運営にとってどんな道具なのかを明確にしましょう。
2.そもそもなんで選抜制度が必要なんだ?
運営側が言っているのは、「TVに出演出来る人数が16人から20人だから」と言い訳言っています。
「楽屋の大きさ、TVカメラに映る範囲等々物理的な事で決めている」
と言うのが初期の頃の言い分です。
【疑問1】
それなら、全員で何故16人~20人にすればいいでしょう?
欅坂46の初期も日向坂46もそのコンパクトな人数で効率的な運営になっている。
■ 一方、AKB48は 16人×5チーム=80人 と大所帯です。
専用劇場で昼夜2公演×6日をやる為には、最低3チームが必須となります。専用劇場のステージに並べる物理的な人数が16人です。
しかも、劇場収入はメンバー(日当)にとっても運営側にとっても劇場提供者(窪田康志)にとっても必要なモノです。
個人的には納得のいく理由です。
※2021年以降コロナ禍不況もあり、5チームを4チームに再編して減らしています。
劇場収入もライブ収入も無く、喰えない事が一番の問題。多分もっと減って行くだろう。
なぜか乃木坂は専用劇場が無いのに16人の選抜で始めました。
■ アイドルグループが人気になるメカニズム
人気が無いメンバーにとって残酷な話だけれど、乃木坂46と言うアイドルグループは「特別ビジュル偏差値が高い」とか、「特別メンバーの仲が良い」とかの特別感が大事。
その中でもフラッグシップが必要であり、1期生の白石麻衣の事であり、生田絵梨花の事だった。
ランキングしか評価基準を持ち合わせていない日本人ファンは、(そんな事を自分では理解していないが)他のメンバーとの格差の幅こそが他のアイドルグループとの格差の基準になっている。
★ AKB48のコンセプトは
「グローバル化時代に合わせた大競争をショウ化する」
事です。
内部の激しい競争をコンテンツとして提供するという秋元康の基本コンセプトです。
NGT事件が有って総選挙出来なくなって急激に落ち始めた。
★ 乃木坂46も内部での激しい競争を予定していた。
「選抜」と「アンダー」に分けて競争をさせて、選抜に選ばれる様にオタクが推しメンに金を使わせるという事が正面からは言えない事情です。
SMEはレコード会社なので、CDが売れない時代にCD100万枚を売る事を目標にしました。それにより、レコード販売店の維持(これには深い意味がある)やTV音楽番組に出演する理由作りにもなります。
音楽性にうるさいTV音楽番組でもCD100万枚売れているグループを取り上げないわけにはいかない。
つまり運営は、乃木坂46に音楽性なんかを期待していない。
運営は、「歌唱メンバーが選抜に数名いればいいだろう」位にしか思っていない。
久保は、悪い意味で生田の後釜に指名されているが、センターに成れるか微妙だ。早い時期に生田の後を追ってミュージカル界に専念すべきだと思う。
★ 売れないメンバーが一定数必要
★ 売れ筋を創るために、売れないアイテム(アンダー)を並べる。
又世界で類を見ないランキング好きな国民だから、メンバーを並べて見せる事で人気が集中するメンバーが生まれる。
「バンドワゴン効果」と言って、人気者により人気が集中する事になる。
人気の平準化は運営にとって全部売れ無くなる危険な事です。
それこそ「オワコン化現象(人気が薄れれば、人が引いて行く)」事につながります。だから是が非でも超人気者を創ってオタクに貢がせたい。
2022年5月15日のバスラを境に、5期生の猛烈なごり押しが始まります。
アルノで失敗したので、井上や菅原や池田等を猛烈に押しまくるでしょう。
バカなオタクどもやランキングサイトが既に5期生ランキングをあげています。半年たたないうちに人気は固定化してしまい、下の層は回復が出来なくなります。
ランク下のメンバーも、乃木坂なら優しくされるし、割と給料も良いので居心地はいい。その中から、自分の道をさぐり、アナウンサーに成ったり、ラジオスターに成ったりして行く人も出てきます。
今の乃木坂なら、アンダーでもセカンドキャリアで輝ける事が可能です。
それにしても、
運営が最初に押すメンバーは恣意的で『勘』で選んでいます
ので、いつまでたっても「選抜メンバーに成れる基準の」回答は出ません。
そこがメンタルを病む一番の要因でしょう。
本当に好みと過去の経験?でしかない。
※蛇足ですが、メンバー内格差を運営が生み出そうとしているから、例えば「まとめサイト」でオタクによるメンバーへの罵詈雑言が巻き起こる事になります。
運営の推し進める戦術の副作用です。
■ 乃木坂46のビジネスとして
★ 法的(景品表示法)な規制により、個別握手会チケット付きCDを全数(100万枚)販売する訳にはいきません。全販売数の一定割合しか販売できない。
タイプA~Cと通常版と、初回限定版とかに分けたのは、推しメンの参加数分を購入してもらう為。個人PVを創って、それをタイプ別に分散して付けたのも複数枚買ってもらう為。
運営にとって、全タイプや複数メンバーの個握を購入してもらえる、「箱推しオタク」は一番の顧客です。
★ その上で、100万売る為にはメンバーの人数が必要であり、20人では足りない様です。
個別握手会の売り上げと、会場費用+人件費等の大きな費用が掛かる握手会の開催日数の最適解が、
・メンバー1人当たり90分×5回/日
・メンバー1人当たり750部/回(90分)
・開催日数6日
どれだけ売れるメンバーでも、経営上の理由から22,500部/1シングルしか販売できないから、完売人数を沢山増やしたい。
だから、選抜入れ変えとセンター入れ替えになっている。
欅坂46は、平手一人で90万枚迄売れてしまったから、運営はセンターを入れ替える必要を感じなかった。だから、内部闘争内部崩壊に至ってしまった。
日向坂のCD販売数が50~60万枚なのは人数20人程度だからという理由です。
しかし、人数を増やすと会場の運営経費が掛かって損益分岐点が上がるので日向坂46のメンバー人数を増やすのは勇気がいるでしょう。
★ そういう意味で、CDを100万枚販売したいのは、レコード会社としてのSMEであり、作詞家秋元康先生の作詞印税の為である。
乃木坂46LLCの収入は歌唱印税3%だけである。
100万枚売れたとしても、10億円の3%=3000万円。
46人で割ると65万円/メンバー。
年間3シングル出すとしても195万円であり、アルバイト代程度。スタッフの人件費や事務所維持費や交通費や諸々全く足りない。
個別握手会の完売者が15人だとして、
22,500枚 × 15人=337,500枚
全体で60万枚売るとして、残りの31人で割ると
262,500枚 ÷ 31人=8.460枚/人
もし、全体が20人だとして残りを5人で割ると
262,500枚 ÷ 5人=52,500枚/人
5人では成り立ちません。
結論は、
「選抜制度が必要な理由は、CDを100万枚売る為」
でした。
続きます
#固定ユニットが乃木坂の未来