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『2021年 MTV Unplugged LIVE』 生田絵梨花と乃木坂46メンバー4人

妄想込みの推測記事です。エンターテイメントとしてとらえてください。
※表紙は、『【ピアノ弾きかたり】逃げ水 2017/8/9』をソロで歌う生田絵梨花


1.乃木坂46ごときが『MTV Unplugged LIVE』に出演出来る背景。

生田絵梨花が今後ミュージシャンとして生きていく為にもこのコンサートは有意義だったと思っています。

音楽にはうるさいMTVの主力顧客層の「アイドルって歌下手だよね」という既成概念を打破するまでには至っていませんが、「こんな歌の上手いアイドルが居るんだ」くらいには評価されてもいいだろう。

今どきアコーステックだけでの演奏に乗っかって歌う事は本当に少ない。
ミュージシャン側に歌の力で心揺さぶるだけの自信と覚悟が必要だ。

【MTVの存在意義】

ビートルズ以降、エレキギター2本、エレキベース、ドラムのバンド構成のロックというポピュラーミュージックが流行して、今に至るも主流となっている。それにシンセサイザー等のキーボードが加わり、より音色に拘る傾向も増えてきている。

マイケルジャクソン以降、ダンス&歌唱が流行して画面の動きが無いと売れ無い様な音楽シーンになって来た。それは、音源だけのパッケージではなく、MVという映像コンテンツもパッケージ化されて、今そのフレームワークが主流となっている。上記のバンド構成でも,MVが必須である。
それを、TV番組化したのがMTVである。

そんな中、アコーステックサウンドをバックに歌うだけで絵ずらが持つのか?という事も重要な要素になっている。

一方、昨今MVはyoutubeで簡単に見れるようになって、MTVは存在感を薄くしてきた。
契約者を増やすことはMTVの生命線であり、だからyoutubeでは見れずにMTVでのみ見れるオリジナル番組が欲しくなっている。苦しいけれど投資が必要だが、広告主を連れて来るミュージシャンは歓迎だろう。


生田絵梨花は、そんな状況下で求められる存在になって来たという事。

歌の力、絵ずらの両方を満たすアーティストに成長したという事。

椅子に座って歌うというのがMTVアンプラグドの定番なのか?。
下記はMTV Unplugged: BiSH  持味なのだろうが絵ずらが綺麗とは言えない。

MTV Japan

普通立って歌わないと声量も落ちるだろうし、手振り身振りで表現したいはずなのに、封印される。
歌の力を求める視聴者にとって、非常に分かりやすい様に椅子で歌う事を求めたのかな。
生田絵梨花はピアノ弾き語りが普通だから、慣れたものですけれどね。

加えて、生田絵梨花なら、ソニーミュージックの広告も獲れるし、場合によってはソニー生命などのグループ企業とセットの広告出稿が期待できる。
視聴率が稼げないと3回目は難しいかもしれないが、1回目の生田のライブはかなり注目されて成功した事が、今回のライブに繋がっている。

生田絵梨花のファンの生田へのロイアリティーはかなり高く、興味もなかったミュージカルの高額14000円のチケットを購入してくれる。その人数は4万人とも言われており、1ケ月の舞台公演の客席数とほぼ同数。
いつも即座に売り切れるのは、一般消費者のみならず乃木坂のロリオタにも見えていない顧客がいるから。

ソニー生命の顧客層は、富裕層であり、エリートサラリーマン等の高額所得者であるが、若いエリートサラリーマンの顧客を大勢抱えている生田絵梨花は、魅力的なタレントでもある。
それに加えて、東宝ミュージカルの主力顧客である富裕層のマダムの娘達にも生田絵梨花が浸透して行けば、生田絵梨花は富裕層ビジネス企業の広告主との契約も可能である。
実際、富裕層のマダムの娘達のファンを増やしてきている。
目立つところで言えば、生田絵梨花ファンを公言しているNTVアナウンサーの徳島えりかやTBSアナウンサーの山本里菜、両方とも飛び切りのお嬢様女子高の出身者で、ミュージカルファンでもある。給料も高いエリートだよね。生田絵梨花の女性顧客層の代表を見ている様だ。しかも、ファンが増えて増えて蓄積して行く方向の活動をするだろう。


顧客層から時代を変えられる可能性を持ったアーティストに成れる期待が大きい事は間違いない。

乃木坂46の主力のファン層であるロリータオタクと決別して、女優、ミュージシャンとして活躍する今後に大きな期待が集まっている。

卒業記念『MTV Unplugged LIVE』出演には、youtubeに持っていかれNetFlixに持っていかれ今にも衰退しそうな音楽業界・TV業界等の既存業界の期待が集まっている。
2017年の前回も含めて、仕掛け人は乃木坂46運営ではなくソニーミュージックの幹部でしょう。

※是非MTV契約してみて欲しい。


2.2021年12月11日(土曜日)に放送した「MTV Unplugged:乃木坂46」

生田絵梨花を中心とした代表メンバーで代表曲の数々をアコースティックアレンジでお届け

今回の「MTV Unplugged」では、2021年12月31日をもって乃木坂46を卒業する生田絵梨花のソロ歌唱を軸として、樋口日奈、久保史緒里、遠藤さくら、賀喜遥香の5名が出演。セットリストは生田絵梨花本人が考案したものとなっており、「走れ!Bicycle」や「ごめんねFingers crossed」といった10年間の乃木坂46のシングル曲から、この日限りのカバー曲、ベストアルバム「Time flies」収録の新録曲「最後のTight Hug」まで計10曲を一夜限りのアコースティックアレンジで披露しています。
アコースティックギター、ウッドベース、ドラム、ピアノ、ストリングスによるバンドを従え、生田絵梨花は全楽曲を歌唱。その中で生田のピアノの弾き語りや、各メンバーとコラボ歌唱するシーンが散りばめられており、乃木坂46メンバーとしての生田絵梨花の姿が記録された内容となっています。

【バックバンドの構成】
アコースティックギター、ウッドベース、ドラム、ピアノ
ストリングス:バイオリン、バイオリン、バイオリン、コントラバス



3.ライブの内容を簡単にレポートします。


★ オープニングで、『乃木坂46 OVERTURE』アコースティックバージョンで盛り上がりを演出。しかしイメージが違うので気づくまで少しかかる。


いきなりMC無しで生田のソロ歌唱から始まるのは乃木坂46のライブと同じですね。

【生田ソロパート】
①『27th ごめんねFingers crossed』 2021/6/9発売

何故この曲から始めたのか?筆者には判らない。
さくらの2曲目のセンター楽曲で、運営がさくらを大センターにしようと決めた楽曲で、MVにも力を入れていた。
『24th     夜明けまで強がらなくてもいい 』   2019/9/4発売 の時から生田がさくらを傍に置いて可愛がっていた事と関係するのだろうか?


②『3th 走れ!bicycle』 2012/8/22

原曲の印象は全く感じない程、軽妙にジャズアレンジされており、一聴の価値あり。ジャズも自然に聴いて居られる、生田絵梨花の総合的な成長を感じました。
乃木坂の表題曲の中でも人気が薄い楽曲なので不憫を感じて、アレンジする事で生かしたいと思ったのかな。自分のフロント楽曲でもあり思いっきりできたのかもしれないね。


【MC】

『MTV Unplugged 2017年』が初出演で、自身の唯一のソロライブで思いで深く、こうして乃木坂の締めくくりで又呼んでもらえたのはうれしい。
早速メンバーとのコラボにいってみましょう。


【コラボ】
③『7th  バレッタ』 2013/11/27   樋口日奈

本来のバレットの持つ、怪しげな色気を一番出せる、しかもハモれるメンバーがひなちまだった。
なぜなのバレッタなのかというよりひなちまが先に決まっていて、バレッタにした感じ。生田絵梨花プロデューサーの感覚でしょう。


④『19th いつかできるから今日できる』 2017/10/11 賀喜遥香

映画『あさひなぐ』の主題歌というイメージの方が大きく、楽曲単独の認知度は低い。

『いつかできるから今日できる』については、人気が薄い表題曲の中から賀喜をイメージして選曲したのでしょうか?
もうちょっと注目されても良いかなという視点でのピックアップだと推測する。


【MC】

賀喜の手を握り 緊張して指が冷たい?と思ったら生田の方が冷たかったと!緊張がしっかり手に出るタイプだそうです。
場数こなしているからこれだけのパフォーマンス出来るのだろう。
生ちゃんも、バスの中の様に遠慮なく奔放になってやって欲しいと思うのですがね、僕らは。
樋口を呼んで、「ちまとやるのが決まってからバレッタを選曲した」


【カバー ソロ】
⑤『Laughter Official髭男dism』  2020年7月10日

※20220115に書き足しました。

生田絵梨花、あっぱれ!
何故『Laughter Official髭男dism』を歌たのか?
コンフィデンスマンJP プリンセス編 主題歌だったんですね。
英雄編出演したので歌った。この時点では言えないからね。

冒頭のMCコメントで、
「今の自分の心情だったり状況だったりにかさなるものがある。くじけそうになった時にこの曲に勇気をもらうので、皆さんにも少し力を届けられたらいいなと思って歌わせていただきます。」

正直、Official髭男dism「Laughter」は意外だったが、今回のライブのメイン楽曲だった。生ちゃんが一番気合が入って歌っていて、かつての「君の名は希望」を歌っていた透明感溢れる清楚な生ちゃんで無くなっている。
まるで、ミュージカル舞台演技を見ているかのようなパフォーマンスだった。

特に歌詞の下記の部分が生ちゃんらしい逆風に向かっていく力を感じる。
「膝を抱えた昨日までの自分を 乗り越えたラフター 今日も歌い続けた
自分自身に勝利を告げるための歌」

生田絵梨花を推している自分を褒めたいと思う。
現実の自分の周りの人間は、恨みつらみごとばかり言う人。自分の嫌な処を他人へ投影して擦り付け貶して責任転嫁して現実回避して見ないふりする人間が多い。自分に向き合えない人が多くなってきたのが、戦後の教育とかと関係があるのか?
逆に、生田絵梨花は本当の意味での自立を24歳で出来ているのは驚きだ。

橋本奈々未が卒業ラジオANNで「自分にずるくない人」は生田と桜井と自分だと言っていたが、現在の世間はその真逆の人間が8割だから、時々絶望的になる。
自分にずるい人が増えるのは住みにくい世の中になったという事か?

生田絵梨花の歌に勇気をもらって逃げずに頑張ろう。


【MC】 
次歌う2曲は、自分自身が卒業する時のさみしさだったり感謝だったりを伝えたい。

言うまでもないけれど、「サヨナラの意味」は橋本奈々未の卒業シングル曲、「帰り道は遠回りしたくなる」は西野七瀬の卒業シングル曲。


【コラボ】

⑥16th サヨナラの意味   2016/11/9  久保史緒里

乃木坂46の卒業する時の定番だけれど、橋本奈々未以外に歌える覚悟のあるメンバーは少ない。どれだけ深い理解と解釈を出来るかで炎上必死の楽曲。
乃木坂の神曲のトップをうれしがって歌って来た奴らは、たいてい叩かれてきた。「ガルル8福神」の一員として乃木坂46を創造した生田絵梨花ならふさわしい楽曲だよ。楽曲の解釈もしっかり久保に伝えている。
前半部分のピアノとギターだけでの歌こそがこの二人で歌った意味がある。
生田推しは、『最後のTight Hug』なんかでごまかされない。




⑦20th 帰り道は遠回りしたくなる  2018/11/14  遠藤さくら

西野七瀬の次の大センターと期待される遠藤さくらに歌わせるのが適切だと筆者も思う。
運営は、さくらの経験値を上げさせたいのだろう。「THE FIRST TAKE」も同じだけれど、度胸だけはつくし、自分が歌が下手だと認識して自費でもボイトレをするくらいの意識を持ってほしいと、筆者も思います。
自分が卒業する時期には、生田のコンサートに呼んでもらえるようになれよ。

最も別な観点で取り上げると、遠藤さくらは生田と一緒にいるといつもより「生田に良く見られたい」と意識過剰になって、持っているパフォーマンスが出せてない。
乃木坂スター誕生の時より冷静さが足りない。泣きそうになっているのは、生田と一緒の出演が最後とか思ってしまうのかも知れないからか?
生田に恋しているからしょうがないが、生田に追いつくのは無理だよ。


【MC】 

遠藤と手をつないで 帰り道はさくちゃんと歌いたかった。
久保にはあまり話を振らない。(笑)


【ピアノ弾きかたり】
⑧18th 逃げ水  2017/8/9

イントロにピアノが入る名曲だけれど、今まで生ちゃんはこの曲は取り上げなかった。
ドビュッシーの名曲「月の光」(Clair de lune)が挟まっている事は十分にわかっていた事だろうから、3期生楽曲との認識を持っていたのでかえって取り上げずらかったのかな。今回の様に、原曲を超えてしまう事になるのも避けたいだろう。生ちゃんの場合は、歌の理解力とそれを表現する歌の演技力が有るので、それなりに人の気持ちを引き付ける。

楽曲の持っている「味」を表現するには、当時のあの二人の3期生では無理だと思っていた。秋元康がこれを最後に乃木坂曲へ力を入れなくなった。
近頃の4期生楽曲の様な強いエモーショナルを感じない楽曲の方が長生きするかもね。

※辛い過去を背負った人にしか神曲は生まれない。
宇多田ヒカルのアルバムが700万枚売れたのが日本のセールスの最高数字。
彼女がか細い声でをネイチャー英語交じりの日本語R&Bをリリースした。才能があふれ出ていたし、時期的にCDがバカ売れした時期でもあったし、R&Bが流行する時期でもあっただろう。
しかし、サウンドは日本離れしていたが、母親藤圭子の過去を想像してしまって、その効果が非常に大きく一気に日本中の認知がされた事だと思う。
本人がデビューまでの人生が幸福だったか知らないけれど。
つまり、歌は自身の過去とかルーツが反映されて人の心に沁みていくものだろう。


ギターイントロで始まる
⑨最後のTight Hug 2021年12月15日発売 
ベスト・アルバム『Time flies』のリード曲

別章を見てください。
今回コレ選曲しないわけにいかない。
『最後のTight Hug』を解釈した



⑩20th シンクロニシティ  2018/4/25  樋口、久保、賀喜、遠藤

橋本のサヨナラの意味があって、白石のシンクロを選曲しない訳が無い。
本来、この曲が卒業シングルになったはずだというつらい思い出も一緒に歌う。



【MC】

楽しい時間を過ごせました。
メンバーとバンドとスタッフに御礼。
ファンの皆様も、このライブを思い出になってくれたらうれしいです。



4.個人的な感想

ひとつの舞台演目としてテーマをもってプロデュースしているなあと思った。

特に『Laughter Official髭男dism』のカバーは、自分なりの解釈で、圧巻の演奏だった。この楽曲を10曲の中心5番目に持って来て、この曲が一番伝えたかった事なのだろうと思った。

このライブを通して、乃木坂にとって生田絵梨花の卒業が大きな損失だと改めて思った。


ファンとしての希望は、今後こういうサウンドで、小規模の箱(2~3千人)のコンサートを最低年1回やって欲しい。

アンプラグドである必要は無いです。日比谷野音位の構成にストリングスを組み合わせたら、かなり広い楽曲をやれそうです。ラッパ隊はいらない。
チケット速攻で売り切れるでしょうが・・

2021年12月14・15日に生田絵梨花の卒コンが有ったが、この小規模なコンサートのセトリの方が本心に近いと思った。
卒コンでは『サヨナラの意味』はやらなかった。

【その他感想】

★生田絵梨花は、今回セトリを決めるだけでなくて、編曲にも踏み込んでいるのでしょう。その延長上で、是非乃木坂のプロデュースをやって行って欲しい。

★2017年と比較して、生田の歌唱力が2ステップくらい駆け上がっている

★歳月の轍はやらなかった  収録が発表前だったのかな?

★次は、自分の創った楽曲でファンに勇気を与えて欲しい。

★生ちゃんが一番伝えたかった楽曲の歌詞を紹介

Laughter 歌詞

歌:Official髭男dism
作詞:藤原聡
作曲:藤原聡

鏡の中を覗いても 羽根ひとつも見つからないけど
空を待ち焦がれた 鳥の急かすような囀りが聞こえる
鉄格子みたいな街を抜け出す事に決めたよ 今
それを引き留める言葉も 気持ちだけ受け取るよ どうも有難う
失うものや 諦めるものは 確かにどれも輝いて見えるけど
秤にかけた 自分で選んだ 悔やむ権利も捨て去ってた
翼は動きますか?本当に飛べますか?
YesもNoも言わずに真っ直ぐに空を見てた
鳥の名前はラフター ケージを壊した
YesでもNoでもなくて 飛びたいとはしゃいでる声だけで
膝を抱えた昨日までの自分を 乗り越えたラフター 今日も歌い続けた
自分自身に勝利を告げるための歌
本当の正しさってものを 風の強さに問い詰められて
行くべき道を逸れて 他の鳥の航路へ迷い込むこともある
乱気流の中でさざめく 光の粒を探して ほら
たとえ紛い物だったとしても 自分にとっての正しさを
創造してみるよ 大事にするよ
人格者ではなく 成功者でもなく いつでも今を誇れる人で在りたい
そんな希望抱き 未来図を描き 手放さず生きていたいだけ
現実は見えますか? 保証は出来ますか?
YesもNoも言えずに答えに詰まっていた過去を
背に乗せたラフター 予想を覆した
ゴールや距離ではなくて 絶えず響いてた声こそが
孤独な夜にサーチライトにしてた あの光だった 今やっと気付いた
前例のない大雨に 傘も意味を為さない それでも胸は熱くなって
海鳴りよりも強く 稲妻よりも速く 羽ばたいて前途を目指して
翼は動きますか?本当に飛べますか?
YesもNoも言わずに真っ直ぐに空を見てた
鳥の名前はラフター ケージを壊した
YesでもNoでもなくて 飛びたいとはしゃいでる声だけで
膝を抱えた昨日までの自分を 乗り越えたラフター 今日も歌い続けた
自分自身に勝利を告げるための歌

終わり

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