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日本最古の

大河ドラマ「光る君へ」を視てました。
とうとう…判ってはいましたが、とうとう
中宮定子が亡くなってしまいました。
まだ25歳という若さでした。
現代とは人生のタイムテーブルが全く違って、
16歳で成人だったとは言え…早すぎます。

定子を寵愛していた一条天皇も、さぞかし
ツラかったことでしょう。

そんな一条天皇ですが、定子の他に寵愛していたのが「猫」だったそうです。
「命婦の御許/みょうぶのおもと」という名前
を付け、五位の位と乳母まで付けて
大切にしていたそうです。
この名前ですが、愛玩動物として飼育した例のうち、名前を持つ特定の個体として記録に残る最古のケースとのことでした。

59代の宇多天皇も黒い猫を溺愛していて、
日本最古の猫日記を書き残してたようですが、
残念ながら名前は現存の日記には記載がなく、猫の名前としては命婦の御許が一番最初ということになります。

この命婦の御許が産まれた時、一条天皇は
とても喜び、「産養い/うぶやしない」という
本来ならば人間の子供が産まれた時に行う祝い事を、当時の左大臣と右大臣を呼んで盛大に
執り行い、藤原実資を呆れさせています。

とはいえ…
帝だって人間ですから、理想と現実のギャップに悩み、日々溜まるストレスを猫に癒してもらっていたと思えば、ちょっとだけ気持ちが判る気が
するのです。