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わたしごと 会話のこと

私をよく知る人達はご存知だと思うが、
私はおしゃべりが苦手だ。
人と喋るのは好きなのに、いざ会話しようとすると流暢に言葉が出てこない。
テンポの良いグループ会話は本当に苦手、聴き取るのに必死で会話にすらついていけない。
みんなと波長が合わないな、そう感じていたのは物心ついた幼児の頃からすでにあった。

言葉の組み立てが苦手で夫にはよく主語がないと言われる。
伝えたいことを少しでも伝えられるように頭を使って話すので会議の後などはとても疲れるしとても緊張する。
おまけに緊張すると思ってもいないことを言ってしまったりするから余計に始末が悪い。
人の顔色や動作に敏感なのでいろいろと気になってしまう性分も災いしている。

私のおしゃべりに違和感を感じる人とは、喋り始めて大体すぐに反応でわかる。
早々に距離感ができてしまうので大体親しいお付き合いには発展しない。
損だなあと思うことは今まで数え切れないくらいあった。みんなが容易くできる普通の会話が私にはできない。
障害があるわけではないので、相談すると大概個性と位置づけられる。損な個性だな。

リラックスして話せるときもある。
同じペースで合わせておしゃべりしてくれる人とは流暢に会話が成り立つ。
頭を使わなくてもたくさん言葉が出てくる。精神的なものが影響しているのだと思う。
目の前の人に温かい理解の雰囲気を感じられると安心して会話ができる。

悲しいことにこれはきっと親譲りで、親も言葉がよく出る方ではなく、よくつかえたりする。そしてもっと悲しいことに私の子供達もその血をひいてしまったようだ。
言葉を探りながら繰り返し何度も喋る。
お友達の早い会話についていけない。
質問にパッと答えられない。
次への行動が遅い。

育ててきたからわかるのだが0歳の頃からこの傾向にあった。原因はなんだろう?
やっぱり遺伝子かな?
もうすぐ次男の遺伝子検査の結果が出る頃。
言語リハの先生は遺伝とは関係ないとおっしゃっていたが、実体験上無いとも言い切れない気がする。生まれ持った素質、そして育った環境は大きく影響していると思う。

私のような苦労はさせたくないと気をつけて子育てしたが、育児は無意識の世界でのコミュニケーションが大きく影響すると感じたので私が少々気をつけたところでその行いは無意味だったかもしれない。
むしろ反動でパーンと(叩いている音ではなく我慢の限界がきてはじけてしまうような)怒ってしまうこともあった。せっかくの努力が無駄になりむしろ逆効果。

こんな母親で子どもたちに申し訳ないのだが私もこうなりたくてなったわけではないので、そこを彼等がもう少し成長した時にどう説明しようか考えつつ、それでも私は私、僕は僕と受け止めて生きていけるようにポジティブに伝えていけたらなと思う。

このままでいい。ありのままでいい。
そう育てていけたらいいな。

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