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草創期 9(小児がんと向き合う家族の記録)

そうちゃんは生まれた時から頭が大きかった

そしてあまり活発に手足を動かさなかった

ゴロンと寝かせていればそのままほぼ動かず

よく笑いよく飲むおっとりした子だった

左向きで寝るクセがあり

直しても直しても必ず左を向いた

なので頭部左側は絶壁になってしまった

首すわりが遅くて健診で引っ掛かり

しばらく病院に通い、リハビリなど受けた

ようやく首がすわったのは8ヶ月の時で

寝返りやずり這い、うつ伏せなどはできなかった

あの時リハビリを自宅でも積極的に
やってあげたらもっと違っていたのかな

赤ちゃんの時にあまり動かさなかった足は

身体に比べて細かったし

首すわりが遅かった分
その後の成長もゆっくりだった

頭が大きいからですか?と聞いたことがあるけど

頭の大きい子でも機敏な子はいるのであまり関係ないと思う、とのこと

歩きだしたのは1歳8ヶ月頃だと思う


もしあの時3才で癌になることがわかっていたら

もっと対処しただろう

自発的に動かせない足をたくさん動くように促して

寝返りもうつぶせももっとがんばってやってあげただろう

頭の形だってもっと気をつけたはず

とても猫背であぐらをかいて座ると丸い背中

3才だけどまだ足裏が柔らかく赤ちゃんのような足

歩行や走り方がぎこちなくガニ股でスリ足なところ

標準になかなか追いつけないそうちゃんの発達に

もう少し熱心に向き合うことができていたら

癌にならずに済んだのだろうか

戻れるものなら戻りたい

やってあげられなかったことがいくつもあって

母親として責任を感じている


癌細胞が大きくなったのは

大きなストレスがあったのだと思う

温厚なそうちゃんはためやすいタイプだった

手がかからず助かった分、脳に出たのだと思う

加えて食の偏りがあった

コロッケなど揚げ物大好きでよく食べさせてたな

野菜が足りなかったのかな

身体は酸性に傾いてバランスが悪かったのだと思う

食に気をつけてきたつもりが

いつの間にか忙しさにかまけて

疎かになっていたのだと思う

未然に防げたかもしれない癌の発生

母親として後悔は大きい

2021.5.5


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