じゃないとオードリーが回収した文脈①春日さんフライデー事件

じゃないとオードリーを見て、もしこの話を知らない人がいるから是非知ってほしい、知ってからじゃないとオードリーを見てほしい。
と思い出した話です。

番組自体、僕にはむちゃくちゃ面白かったんですけど、オードリーあんまり知らない人がどのぐらいあの番組が面白く見えるのかちょっと想像し辛いぐらいあの番組って前フリがたくさんあって有名っちゃ有名な話なので殊更に粒立てるのも野暮な気もするのですが書いておいてもいいのかなぁと。

僕はほぼ毎日通勤時間は全部ラジオ聞いてるので面白かったラジオは数かぎりなくありますが、自分の中の最高峰は、春日さんがフライデーに乗った直後のオードリーANNです。

当日までの時系列

まず最初にあったのはモニタリングの企画で、春日さんが10年お付き合いしたクミさんという一般人の方に公開プロポーズをしていたんですよね。
この時、サプライズで飛び出してきた若林さんが鼻水垂れ流して泣き腫らしたぐちゃぐちゃの顔で出てきたのは忘れられない笑
(鼻水を啜る音でバレないように垂れ流すしかなかったとラジオで話されてました笑)

この番組の公開でオードリーお2人の好感度が爆上げされている状況で、今度は春日さんがプロポーズ相手の方とは別の女性とお泊まりしていたという話がフライデーに掲載されちゃうんですよね。 

当時からオードリーANNのリスナーだった人は固唾を飲んで放送を迎えていたと思いますし、そういったリスナーがたくさんいて、さらに元々毎週のようにラジオの書き起こしされているような番組ではありますがあの日はネット記事のライターなんかも聴いてる人は多かっただろう。
という状況での回でした。

その回の内容

①春日さんへの説教
②クミさん電話出演し結婚自体は進める方向で決着

の2つをキチンと本音で(だと思う)回収しつつ、ずっと笑えるという、オードリーお2人、特に若林さんの技術の高さが随所に光る素晴らしい内容です。まだの方はYouTubeに動画がいくつもあるので見てみてください笑

怒り、愛情、哀愁、笑いの四つが入り混じる、この回にしか表現できない何かがある個人的にはお笑い史に残るレベルの神回だと思います。

個人的に特に好きな部分

クミさんと3人で話す中で若林さんが言った「中学の同級生がこんな黒い記事にのってよぉ」という台詞が個人的には一番好きな部分です。

通して聞けば笑える部分なんですけど、この回の若林さんの話を一言に集約するならコレなのかなぁと。若林さんの面白さは本音の伝え方のうまさだと個人的には思ってるんですけど、中学からの友達に対しての愛情も見えるし、こんな黒い記事という表現の容赦のなさ笑
のってよぉで下がっていくテンションに滲み出す哀愁。
笑いながらちょっと泣きそうになるしハッとする感じもあるんですよねぇ。

クミさんとの話が超個人的な内容(これから飲み会行きませんみたいな笑)になり「なんの話してるんだよ!」とツッコまれた春日さんの「ずっと話してくれなかったから本当に久しぶりに話すのよぉ」って言うセリフも本音の哀愁をお笑いに変えてて良かった笑

ここがテクい①春日さんのツッコミ

聴き直して気づいたんですけど、シリアスな話をしながら随所に笑いがあるのがこの回の魅力なんですけど、「キャップかけの熱湯をあえてぬるくする」「普段ビンタのところをグーで殴る」みたいな若林さんのボケって「今日はうめなくていいのよぉ」「いてっ!今グーできただろ!」みたいな春日さんがちゃんとツッコミ入れないと成立しないんですよね。
普段散々ポンコツ扱いされてる春日さんですけど、浮気がフライデーされた直後のラジオでちゃんとお笑いやってるんですよね。

ここがテクい②若林さんのエピソードのチョイス

・春日さんが若林さんのところにフライデーされたのと同じ服装で謝りにきた

・クミさんのところにスーツ着て100万持って謝りにいった

上の2つのエピソードって春日さんから若林さんにもクミさんにも謝罪に言ったって話しちゃうより若林さんから言う方が絶対写りが良いし、そこは一応ちゃんとしたんだって言うのは世間にも伝えた方がいい話をちゃんとしながら、笑いどころもちゃんと見逃さずに笑い話として話してるんですよね。


六本木のクラブのVIPルームでどこかの社長にもらったモンクレールのダウン

この事件以降たびたび話題に上がる「モンクレールのダウン」は最終的にフライデーにつながる、わかりやすく調子に乗って芸能人していた春日の象徴なんですよね笑

最後に

このラジオ以降なんとなく春日さんは許される方向になり、特にレギュラーの降板などもなく各所でイジられながら益々のご活躍ですが、近年不倫した芸能人で、なんとなく世間に許されたのってダウンタウンの浜田さんと千鳥の大悟さんとオードリーの春日さんの3人ぐらいな気がするんですよね。
浜田さん、大悟さんに並ぶってすごくないですか笑

別の番組で若林さん自身、仕事全部なくなると思っていたそうです。実際そうなってもおかしくない状況で、細い細い道を、ウソや誤魔化しをせずお笑いからも逃げず、お笑いの腕で通り抜けた、という背景を知った上でぜひとも聞いたことのない人には聞いてみて欲しいです。

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