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永遠のゆべし先輩
大学入学から、3年生になるまで好きだった先輩がいた
最近同じサークルだった先輩から、その人が院を卒業した後に北海道大学に進学することを聞いた
その知らせを聞いたとき、瞬く間に私は「先輩はずっとかっこいいんだな」と19歳のときの気持ちに戻ってしまった
私も北海道に行く機会があり、北海道大学を訪れて「卒業して北海道大学の院に行くのもありだな、なんちて」とか考えていたところだった
しかしそんな学力も財力も行動力もない私は無難に就職を選んで春からはいっぱしの社会人として働く
先輩はこともなげにいつも私の思う「かっこいい」を成し遂げている
先輩はいつも私の中にある憧れやきれいなものとともにある
「女は自分ができないことをする女が一番嫌い」とかいう言葉を聞いたことがあるが「女は自分ができないことをする男が一番好き」と裏返すことができるのではと考えを巡らす
先輩が私より年下の変な女(失礼)と付き合ったことを知り、2回の告白の失敗に加え強烈な死体蹴りをくらって終わった恋愛
もう先輩を本気で好きになることはないけれども、私はこの先、ふと先輩のことを思い出しては19歳の自分に戻るのだろう
先輩とは連絡を取らないし、今後会うこともないけどずっと変わらずにあの人のままでいてくれたらいいなと思う
私のできないかっこいいをたくさんやっていてほしい
先輩が先輩らしく生きていることを知って、私も春からの新生活を頑張れる気がしてきたし、先輩に負けじとかっこいいことをしていたい
北海道大学のキャンパスを独特の歩調で歩く先輩の姿を想像すると、なんともピッタリでそれはとても美しい光景なのだ
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