【ミルグラム】個人的な「赦す」「赦さない」ジャッジ（第二審時点）
⚪︎はじめに
ミルグラムは、囚人の罪を紐解き、罪に対して「赦す」か「赦さない」かを投票していく思考実験的なジャンルです。
3回投票できるうち、2回目の終盤に近づいてきましたので、各囚人の個人的なジャッジを備忘録として書き残していこうかなと思います。
他人の思想に触れてみたい人向けです。
万人向けではありませんので、「うわっ」と思ったら、その時点で即ブラウザバックしてください。
私の「赦す」「赦さない」の基準は、
「犯した罪が、死刑に値するかどうか（※主観）」
です。
その基準で自分の考えを述べていきますので、よろしくお願いします。
なお、自分の考察を元に判断しているので、考察が外れていた場合には判断を変える場合があります。
それと私は過ちを犯しやすい普通の人間なので、ここに書いている考えや価値観が間違っていたり、あとで考えを変えたりすることも十分あります。
ミルグラムは、一つの意見が絶対ということはなく、各々が自分の意見を持ち合わせることが大切なジャンルだと思っています。
ですので、ここに書かれている意見が正しいとは思わずに、自分の意見を持ちながらご覧いただけると嬉しいです。
また、他人の思想に触れるということは、自分の思想との相違を味わうことになるので、場合によっては痛みを伴います。
そのため、ここから先は痛みを伴う覚悟がある人だけ見てください。
あと、私も剥き出しの思想を否定されるとさすがにダメージを受けるので、noteのコメントでの批判はしないでいただけると嬉しいです。
ミルグラムは、他人の考えとの差異を楽しむ側面もあるジャンルだと思うので、note以外の場所では（人格否定さえしなければ）してもらっても大丈夫です。
コメントでの批判はしないよ！ 純粋に人の意見に興味があるだけだよ！ って方のみ下にお進みください。
※以下、敬語抜きで話します。
⚪︎ハルカ
【罪に対しての評価】赦す
〈前置きの謝罪〉
ハルカが1発目なのほんと勘弁してほしい。本当に話しづらい。1発目から批判が飛んできそうだ。エスの言うように7人目くらいで来るべき囚人だよ。
思想が尖っている自覚はあるので許してください。ごめんなさい。
〈本文〉
ハルカは障害のある人の中でも善良な性格に見える。さらに、日常生活を1人で送れるし、コミュニケーションも取れる。かなりいい方だと思う。
ハルカの思考が歪んだのは、障害の有無もあるが、それ以上に環境要因が大きい。
ハルカの両親が障害に理解があったり、ハルカが自分に合った環境に身を置けていたりすれば健やかに育てたのではないか。
逆に、ハルカと同じ環境におかれれば、赦されない行為をしてしまう障害者も多いのではないか。
ハルカの犯罪は環境要因が大きいことと、障害のあるハルカが自身の考えを1人でコントロールできるとは考えにくい、という観点から「赦す」。
けれどもいくらハルカが障害者とはいえ、生き物を大量に殺す悪質さに加えて、「罪のない人間を身勝手な理由で殺した」という一線を超えた行為をしている。
それは当然悪い行いであり、もし赦さないという判決に決まったとしても仕方ないと思う。
個人的には、ハルカもまぁ可哀想だと思うが、両親も可哀想だと思う。特に母親。
母親がハルカをネグレクトしていた、冷たかった、寄り添わなかったのが悪いと言われればそうかもしれないが、障害児の支援は母親1人に背負わせる問題か？ とも思う。
父親は不干渉を貫いてそうだし……。家族の態度や理解度によっては、障害児への支援が行き届かなくなってしまうこと自体がそもそもよくないと思う。
母親が冷たかったからハルカが生き物を殺し始めたのか、ハルカが生き物を殺し始めたから母親が冷たくなったのかはわからないが、少なくとも生き物を次々と殺し始めたハルカはもう両親の手に負えるものではない。
本来であれば、こういうところに福祉が介入すべき。ハルカの犯罪は、社会制度が整っていないが故の悲劇だと思う。
国は、ハルカみたいな子がどんな家族のもとに生まれたとしても、必ず福祉につながり、支援されていくように制度を充実させていってほしい。
⚪︎ユノ
【罪に対しての評価】赦す
堕胎や中絶は、堕ろした時期や方法などが人によって様々だが、まだ生まれていない胎児を堕ろしたことは共通する。
個人的には、母親の命や人生に深く関わることは、母親にある程度の裁量が与えられるべき、と思う。
そのため「赦す」。
堕胎・中絶がダメという考え方もあることは知っている。
だが、それを赦さないのなら、せめて子が生まれた瞬間に子を完全に手放す（施設に引き取ってもらうなど）かどうかを親が選ぶ権利があるべきだと思う。それに、それは後ろめたいことではないとして社会に全面的に受け入れられ、妊娠中の補助や生まれた子の幸せも十分保証されるべきだと思う。そして、まだ社会はそこまでには到達していないと私は思う。
もしユノが赦されないのなら、（ユノは援助交際であったことを差し引いても）堕胎・中絶する人間の多くが赦されなくなると思う。
それに、堕胎・中絶は女性だけの罪ではない。男女が交わることで子ができるのに、なぜユノだけ罪に問われる？ 相手の男性は罪に問われないのか？ とも思う。片方だけを裁くのは不公平だと思う以上、私にはユノを赦さないにできない。
また、ユノはすでに死亡している疑惑がある。
もし死亡理由が自殺であり、自殺について罪を問われた場合でも「赦す」。
自分の意思で自殺をしたのなら、それは自身が選んだ道であり、外野がとやかく言うことではないため。
まぁ、死体の処理や目撃者のトラウマを考えるとちょっとアレだが……。
（自殺じゃなくて事故や他殺だったら可哀想だな……）
⚪︎フータ
【罪に対しての評価】赦す
正直反省はしきれていない。
通常であれば燃えない案件をわざわざ燃やしに行って、さらに個人情報を特定して起爆剤を投入したフータが一番悪い。そのことをわかっていない。
それに、被害者は悪いことをしていないってこともわかっていない。
そもそも悪いと思っても人を叩いてはいけない。皆が皆、自分のすべてをSNSに載せているわけではない。悪いと思ったことが、ただの自分の勘違いなこともある。
また、人の間違いを正したいなら、リプライやDMで（それは大丈夫なのか？と）それとなく注意するとか、いくらでも穏便なやり方があったはずだ。
相手を思いやっていないやり方をしている時点で、フータはただ（正義で）人を叩いて遊びたかっただけだと思われても仕方ないと思う。
だが、フータの犯行はフータの想像力が足りないことが原因だ。（面白半分ではあるが）フータとしては悪いと思った人間を叩いていただけで、殺したいわけではなかった。
被害者が死ななければ、フータの罪は本来は名誉毀損罪とかの内容だと思う。
これでお前は人殺しだ、死んで償え、と言われるのならば酷すぎる。
ネットでの集団叩きは割と日常的に見られるものだし、フータが赦されないなら、他にも赦されない人間がネットにごまんといると思う。
要は、罰が重すぎるのと、結構普通の人間そうだし十分更生できそうに見えるので「赦す」。
フータはミルグラムでもう十分すぎるほどの罰を受けたと思うので、これから必要なのは、なぜ自分が悪かったかを理解すること（人から説明を受けること）と、相手を思いやるための想像力を育むことだと思う。あと、心理的に難しいかもしれないが、被害者への謝罪の念も必要だ。
また、罪への評価とは関係ないが、フータが赦されないなら、（強制参加させられ思考制限もされている看守エスはともかく）ミルグラムの視聴者も赦されないと思う。
今読んでもらっているこの文章も、やってることはフータと一緒だからね。
もしかしたら私も……赦されないのかもしれないな……。
⚪︎ムウ
【罪に対しての評価】赦す
ムウは悪いことをした。反省もしてほしい。
だが死刑になってほしいほどではないので「赦す」（そもそもムウの年齢だと死刑にはならない）。
いじめっ子だからと言っていじめ返されて良いことにはならない。逆に、いじめられたからと言ってその原因を作った子を殺して良いわけでもない。そこは学んでほしい。
ムウは、自分がいじめられた時点で信頼できる大人に頼ったらよかったと思う。両親と仲が良さそうだし、頼れたらよかった。
言い出すのに勇気はいるかもしれないが、例え自分が先にいじめていたとしても、両親はムウの味方でいてくれたと思う（なんならモンスターペアレンツになる可能性もある）。
ムウの過ちは、「学校」での「いじめ」という閉鎖的な環境下での過ちだ。そのため、環境を変えたり、カウンセリングなどを通して自身の視野を広げることで社会復帰できると思う。
当然、ムウのしたことは身勝手で、100%有罪であり、ムウより被害者の方が100倍可哀想だ。罪は償うべきだと思う。
しかし、ムウの人生をここで終わらせるのも行きすぎた罰だと思う。
まぁ、本人はミルグラムから出たがっていないが……。
⚪︎シドウ
【罪に対しての評価】赦す
シドウの罪は、妻の臓器提供に同意したことのみだと予想している。
もし、妻本人が臓器提供を望んでいた場合は、シドウは妻の望みを叶えただけで法に触れてもいないので、100%無罪ってことにならないか？ なんでここに居るの……？
もしシドウが臓器提供の過程において何か倫理的な違反などをしていた（例：妻が臓器提供を拒否していたなど）としても、シドウの性格的に、自分以外の人（妻や患者など）のためにやむを得ずしたのかなと思われるため、やはり「赦す」と判断すると思う。
正直、予想の一つが潔白すぎて「シドウは生きる希望を失って、ありもしない罪をあると言ってただ殺してほしかっただけなんじゃ……？」って考えが一瞬頭をよぎった。
けど、話を聞くとシドウはしっかり「自分はとても悪いことをした」と思っているよう。シドウの中では、臓器移植をしてきたシドウは、それが医療行為であっても罪（殺人）になるらしい。自責の念が強すぎる。
それならば、シドウは一緒に臓器移植を行う医療チームの仲間や、臓器提供に同意する患者家族について今どう思っているのかは気になるところ。
もし、その人たちには罪がないとシドウが思うのであれば、同じことをした自分自身のことも、シドウは自分で赦してあげてもいいんじゃないかな、と思う（※倫理違反などをしていない場合に限るが）。
個人的には、今のシドウのような、責任感が強く、患者や患者家族の痛みがわかる人ほど医者として適任だと思う（※倫理違反などをしていなければの話だが）ので、生きてほしい。
⚪︎マヒル
【罪に対しての評価】赦す
マヒルの彼氏は本当に可哀想だと思う。
愛が重くて辛いなら逃げればよかったじゃん、と思ってしまうところだが、
「もう別れる！」
（たまにある別れの儀式も♪）
「別れるって言うなら死ぬ！」
（叶わないなら死にたいだとか♪）
「別れる？ 何言ってるの？ 私たちはずっと一緒だよ！」
（第二審MVのねずみ押し付けイメージ）
を全部言われてそうなイメージがある。
あくまで私のイメージなので実際どうかは知らないが、もしそうならダブルスタンダードどころじゃない。
マヒルの彼氏は、マヒルの愛に振り回されて、逃れるためにはもう死ぬしか……ってところまで追い詰められちゃったんだろうな、と思うと心底同情する。
ただ、マヒルにとってはただ人を愛していただけであり、殺したいなんて気持ちは微塵もなかった。これで人殺し扱いされるのは残酷だと思う。
マヒルが赦されないなら、この世にいるヤンデレ・メンヘラの大半が赦されないと思う。
そのため「赦す」。
当然、マヒルの愛し方は良くなかった。マヒルはその事実を受け止め、愛し方を見直すべきだと思う。
マヒルに必要なのは、肉体的な罰ではなく愛し方の再教育。女性誌からの情報ではなく、カウンセリングなどを通して専門家から適切な愛し方とは何かを学んでいってほしい。
……とはいうものの、マヒルくらい愛の重い女性が好きって人も世の中にはいると思う。愛し方を見直すのではなく、マヒルのような愛し方が好きという人と恋愛をする手もある、とも思う。
⚪︎カズイ
【罪に対しての評価】赦す
同性愛者で、他に好きな人もいるのに妻を長年騙していた。そして途中で騙し続けるのをやめて（おそらく）離婚を切り出そうとした。確かにそれは良くないことだと思う。
しかし、それは本来なら、離婚できないか、離婚時に慰謝料ぶんどられる程度の話だったと思う。
なんとなくだが、カズイの妻は衝動的にか、事実に絶望したか、カズイに自分の精神的苦痛を分かってもらうため、などの理由でカズイの目の前で自殺したのだと思っている。
衝動的に死んだ場合は事故だな……と思うし、その他の場合の自殺も、妻自身の選択であってカズイが殺そうとしたわけではない。
要するに、カズイの罪は死に直結するものではなく、死の予見も難しいため「赦す」。
カズイが赦されないなら、離婚を切り出す人の大半が赦されないと思う。実は妻を愛していないが金のために……などの政略結婚とかも赦されなくなると思う。
カズイは、妻を愛する気がなかったわけではない。愛そうと努力もしていたはずだ。
妻から愛され続けるほどにはカズイは妻に優しく接していたはずだし、実際、自分の性的嗜好を妻に打ち明ける日までは仲良く暮らしていたように見える。
カズイは、結婚して一緒に暮らすうちに男よりも女（妻）を好きになれるかもしれない、と自分自身に誰よりも期待していただろうと思う。そう思うと、妻を長年騙していたと評価することも、（結果的に事実ではあるが）かなり気が引ける。
また、カズイの年代では、世間の風潮的に同性愛が認められづらく、男は女と結婚すべきという同調圧力があったことも考慮に入れたいなと思う。
ちなみに不倫だったとしても私は「赦す」。心変わりした時にやり直せない人生はハードモードすぎると思うため（もし子供がいた場合はお前ふざけんなよ……とは思うが）。
⚪︎アマネ
【罪に対しての評価】赦す
これは予想だが、被害者であるアマネの母親は事故などにあい、医者の判断で輸血されて一命を取り留めたのだと思う。
教義に則り、母親たち信者はネコの治療をなかったことにした。なのに、母親が自分の治療をなかったことにしない（＝死なない）のはおかしいではないか。
アマネにそう思われても仕方ないと思う。
教義の上では正当な殺人であるとアマネは主張している。
その解釈が本当に正しいのであれば、被害者は同じ宗教を信仰しており、さらに被害者自身がアマネにそう教えている以上、治療不可の教義に則り殺されても仕方ないと思うので「赦す」。
もちろんだが、「信者ではない人」を教義に則り制裁することはアウトだと思うのでアマネには気をつけてほしい。
「信者である人」同士なら、双方の合意があるのならある程度好きにすれば良いと思う。
……まぁ、さすがに信者辞めたいって人に制裁するとかはヤ⚪︎ザと一緒なので、信者同士でもダメだとは思うが。
それと、宗教N世（信者の子供）の入信は親の意向であることが多い。加えて子供という弱い立場であるため、信仰心に関係なく制裁（虐待）される側になってしまいがちなのは、信者同士とは言えすごく理不尽だと思う。
でも、正直なところ、アマネの殺人は教義の拡大解釈だと思う。母親も「死にたくない！」ってなっていたと思うし、「教義でもそんなことしろとは一言も言ってない！」となっていたと思う。
仮にアマネの殺人は拡大解釈であり、教義に則っているとは言えなかったとしても、元々優しかったアマネに、教義を曲解するような教育を施したのは宗教とそれを信仰する母親たちだ。
被害者にはアマネをそのように育てた責任があり、自業自得だと思うため、この場合でも私なら「赦す」。
ちなみに、アマネが大人の場合であっても「赦す」。教義に則った信者間の殺人である上、子供の時に受けた教育や思想の歪み、虐待の傷は大人になっても簡単に治るものではなく、その責任はアマネだけでなくアマネを育てた被害者にも帰属すると思うため。
赦すとは言っても殺人ではあるので、もしアマネが大人だった場合は相応の罰を受けてほしいと思う。
⚪︎ミコト
【罪に対しての評価】（迷っているが多分）赦す
感情だけで言っていいなら、ミコトを赦すのなら他の全員無条件で赦すでいいと思うレベルには赦さない気持ちが強い。
無差別なところと大量殺人というところがいけない。
まず被害者に全く非がない。さらに別人格が当時にも理性（と人をたくさん殺したら死刑になるかもという知識）があれば、ストレスの発散方法が変わって殺人など犯さなかったかもしれない。そう思うと被害者は本当に殺され損である。
殺したのは1人だけだった、とか、恨みがあって誰かを殺した、とかならまだ考える余地もあったかもしれない。でも無差別大量殺人鬼はちょっと……。
ただ、ミコトは殺人について何も知らない。自分の知らない罪を償えと言われても無理な話だ。
その観点で、最終的には「赦す」と判断すると思う。
だが、別人格に理性があるor一度消えた状態でミコトがこれ以上人を殺した場合は、殺人衝動を抑えられないとみなして「赦さない」。
ちなみに、20歳以上の場合は、3人以上殺したら死刑になる可能性がとても高くなるらしい。
ただし、3人以上でも心神喪失・耗弱など、情状酌量の余地があった場合は死刑にならないこともある（多重人格はこれに当てはまる可能性がある）。
2人の場合は状況を見て総合して判断するそう。
1人の場合はあまり死刑にならないが、計画性が高く情状酌量の余地がないほど悪質だったり（例：身代金目的の誘拐殺人）、殺人の前科があったりする場合は死刑になる場合もあるらしい。
……正直、ミコトは罪が云々よりも一刻も早く会社を辞めて病院に行ってほしい。もしミコト本人が会社を辞めたくなかったとしても、会社のストレスで人を大量に殺したんだから再犯を防ぐために絶対に辞めてほしい。
あとは、まぁ、心理的に難しいかもしれないが、警察に自主もしてほしい。別人格がやったとしても人を殺した責任は負うべきだと思う。
でも、別人格がいたらそれなりの叙情酌量があるかもしれないけれど、別人格が消えてたら多重人格の証明に失敗して死刑になりそうだ……その場合は……うーん……どうすれば……？
⚪︎コトコ
【罪に対しての評価】（迷っているが多分）赦す
（※第二審MV公開前の感想です）
窃盗犯の方を蹴り倒したのは普通に悪いと思う。犯罪者を制圧するだけの力があるのなら、取り押さえて警察に突き出してくれ。殺人は正当防衛だよ！ ってドヤってないでこっちの罪もちゃんと裁かれてくれ。
でも、極悪人を殺したことについては、その事実だけを見るなら「赦す」。
（コトコの内心がどうであれ）あの時コトコが行かないと子供が被害に遭っていたし、警察を呼んだとしても買収される恐れがあり、極悪人がまた殺人を繰り返したかもしれないため。
極悪人の命と、これから極悪人に狙われる罪のない子供たちの命を天秤にかけると、極悪人の方に死んでほしいと思うのは仕方ないと思う。極悪人殺しが正当防衛として正当なものになるなら尚更だ。
人を殺してない罪には悪いと思うのに、殺人の罪は赦すと思うだなんて……人の心は面白いね。
ただ、極悪人の殺人のみについては赦すが、以降、警察に突き出せば済むような犯罪者や、警察が対応するほどの罪ではない人物を複数殺した場合は、危険人物とみなして「赦さない」。
例えばフータやマヒルなど、人を直接殺したわけでもなく、殺したかったわけでもない、極悪人とは到底呼べない人物を複数殺したらその時は赦さない。
というか、コトコはミルグラムの三審制に則ってフータとマヒルへの制裁を半殺しで留めようとしただけで、一審制なら殺していたと思うので、正直今もかなり赦さないに気持ちが傾いている。
我々看守が言えることではないが、コトコは看守の「赦す・赦さない」で襲う人を決めるのではなく、せめて自身で各囚人の罪の重さを判断して襲う人を決めろ、と思う。
なお、第二審の歌を聞く限り、コトコが決めるとなんと全員が処罰対象になるようだ。
……私は本当にコトコを赦せるのかな……。不安になってきた……。
コトコには、せめて警察に突き出しても権力で全部揉み消してくる最悪な連続殺人犯だけ襲っていてほしい（※例えそのような人であっても人を殺したらダメです！）。
⚪︎まとめ
前書きで大層な注意書きを並べはしましたが、蓋を開けてみると今のところは全員「赦す」という判断でしたね。
ひねりのない視聴者でごめんな……。
ミルグラムは元々罪を問いづらい人ばかり集めているので、死刑を基準にするとどうしても赦すに偏ってしまいます……。
エスの曲『アンダーカバー』で「すべてを知った僕（あなた）はちゃんと赦せるかな？」と歌われているので、気持ち的にも、第三審ではなるべく全員赦したいなと思っています。
囚人を赦せなくなる何か特別な事情が追加されなければ、の話ですが。
まあ、その時のミルグラム内の状況や性癖その他色々な理由で、ここに書かれた判断と実際に入れてる票が異なることもありますのでご容赦ください。
正直、ミルグラムの主催者が我々視聴者に「公正な判断」とやらを期待しているとすれば、こんな風にふわっとした推理、ふわっとした理由、ふわっとした感情で投票させるなんて正気の沙汰じゃないなと思います。
もしミルグラムの囚人たちが実在の人物だとしたら、現在進行形でネットに実名、顔、罪状、そのほか全てを公開されて、さらに通りすがりのネット民に今後の処遇を決められてるわけですからね。
たまったもんじゃないだろうなと思います。
ミルグラムが反社会的組織でないとも限りませんし……。
ミルグラムの目的や、最後に「赦す」ならどうなる、「赦さない」ならどうなる、ということが明かされてない以上、本来であれば私にはジャッジができないですね……。
その観点からも（赦せない特別な理由がない限りは）全員「赦す」かなぁと思います。
余談ですが、正直ミルグラムの人たちは、全員すでに死んでいるか、死にかけなんじゃないかな、と少し思っています。
私は死刑に値するかどうか（※主観）で罪を判断していますが、もしそうなら死刑が云々ってあんま関係ないんじゃないかな、とも少し思いますね。
ミルグラムの目的は一体なんなのでしょうね。明かされる日がとても楽しみです。
※この文章は、予告なく消す可能性があります。ご容赦ください。
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