【ミルグラム考察】囚人番号002 ユノ（第二審時点）
⚪︎ユノの罪
ユノの罪は、ユノがボイスドラマで言っているように、「パパ活した結果の堕胎」です。
ユノ自身が明言しているため、ユノの罪は明確なように思えます。
しかし、ユノの堕胎は合法か違法、どちらなのでしょうか？
また、ユノのボイスドラマの発言「私ってさ、本当に生きてる？」とは、一体何なのでしょうか？
それについて、これから考えていきたいと思います。
なお、こちらの考察には、話の都合上、小説版のミルグラムのネタバレが一部含まれます。ご注意ください。
⚪︎ユノの堕胎は合法か違法か
結論から言うと、違法の可能性の方が高いように思われます。
ボイスドラマでは、ユノは自身の罪を「法律に照らすと、どちらにしろ私は殺人に問われないだろうけど？」と言っています。
法律上では中絶も堕胎と表現するらしいですし、法律で殺人に問われないのなら、ユノの罪は有罪となるような堕胎ではなく、いわゆる「中絶」と同じ部類の合法的な堕胎なのかな、となんとなく思っていた……。
……の、ですが。
よく考えたら違法の「堕胎罪」も殺人ではありません。
お腹から出ていない胎児を殺す堕胎は、日本の刑法では（胎児は人ではないので）殺人とは言わないからです。
エスの曲『アンダーカバー』では、それぞれの囚人がマグショットボード（名前や顔写真があるボード）を持っています。
そこには、顔写真の他にもう一枚写真が貼ってあります。
その写真は、ムウの場合はムウが被害者を刺した「河原」、シドウの場合は臓器移植を行う「手術室」でした。
そこから、おそらくこの写真には、各囚人の「殺害現場」が描かれているのだと思われます。
ユノの場合は、「マンション」が描かれていました。
これが「病院」なら合法な堕胎（中絶）をしたのだな、と思ったところなのですが、マンションで合法的に堕胎をするのは難しいと思われます。
日本では、母親の身体を保護する観点から、指定された医師のみが人工妊娠中絶の手術を行うことができるそうです。
手術の他に、薬を使って中絶する方法もありますが、合法的にするには入院が必要なようですし、そもそも薬での中絶が許可されるようになったのがミルグラムが始まった年（2020年）よりも後（2023年）なので、これについては考えなくていいと思います。
それならば、合法的な堕胎（中絶）はやはり通常、病院で行われるはずです。
ユノの殺害現場が病院でない以上、ユノは「堕胎罪」に該当するような違法な堕胎をした可能性が高いかな、と思います。
……ただ、このマグショットボードの写真が、殺害現場とは限らない広義のヒントであった場合は、ユノは病院で合法的に堕胎したという可能性も十分にあると思います。
「お腹が大きくなりすぎたら周囲にバレるのでは？」「簡単に堕ろせないのでは？」という観点からも、もしマグショットボードが殺害現場と関係ないのであれば、ユノの堕胎は逆に合法である可能性の方が高いのではないか、とも思います。
⚪︎ユノは胎児をどうしたのか
もし、ユノが違法な堕胎をした場合は、ユノは子供を自分の手で堕し、処理したということでしょうか？
違法ではない合法的な堕胎（中絶）でも、胎児は自分で持ち帰ってもらうこともあるようですし……。
……これを書いている人は医療に詳しくないので、堕胎した胎児がどんな状態で出てくるのか全く分からないのですが、普通、堕胎をした後の胎児が手元にあった場合、その胎児はどう処理するのでしょうか？
ユノは、エスの曲『アンダーカバー』の間奏で、非常階段で佇む姿をピックアップされていました。
私はこれはユノが「死亡している」からこの姿をピックアップされたと思っているのですが（※これについては後で話します）、これがもしユノの堕胎という罪にも関わっていたとしたら……。
もしかして、ユノは「堕胎した後、胎児を階段から落とした」可能性などもあるのでしょうか……？
ユノは殺した相手について「なにもかも考えるのがめんどくさくなっちゃったんだよ」と尋問で答えていました。
なので、階段でぼんやりとしている時に、考えるのが嫌になってふっと手を離してしまった、といった可能性もあるのかな、と思いました。
……ただ、階段から胎児を落としても、胎児はすでに死んでいるので殺せるわけでもないですし、堕した胎児を隠蔽できるわけもないですし、意味がないですよね……。
「そういう風にも見える」というだけでこの説を書いてはみましたが、全く意味のない行為なので、この可能性はあまりないように思えます。
でも、「間違えて落とした」なら割と可能性はある気がします。
一体、ユノは胎児をどうしたのでしょうね。少し気になります。
⚪︎ユノは生きているのか
ユノは、第二審のボイスドラマで「私ってさ、本当に生きてる？」と発言しています。
それを素直に受け取れば、ユノはミルグラムに来る前に「自分が死んでもおかしくないと思えることをした」と考えられます。
第一審のMV『アンビリカル』で階段から落ちる描写があるため、「非常階段から落ちた」ことがユノの心当たりなのかな、と思います。
それならば、ユノは現在、「死んでいる」か「死にかけ」か「これから死にそう」という状況にあるのだと思われます。
例えば、ムウは、殺害直後に記憶が曖昧になって気がついたらミルグラムに居たようです。
罪を犯した直後にミルグラムに連れてこられるのなら、ユノが「非常階段から落ちた（または落ちている）」状況でも連れてこられるのかな、と思います。
……そもそも、死にかけの人はともかく、死んだ人もミルグラムに来られるのでしょうか？
これについては、小説版のミルグラムに回答があります。
小説版のミルグラムでは、すでに死んでいる人間もミルグラムに参加していました。
そのため、音楽版のミルグラムでも、囚人の誰かがすでに死んでいたとしてもおかしくはないと思います。
⚪︎もしユノが死人だとしたら、死因は何か
もし、ユノが死にかけているならば、死因は……自殺でしょうか？
ユノは「あたしは誰のことも平等に大事じゃない。あたし自身も含めてね」とタイムラインで発言したことがあります。
自分が大事ではないのなら、堕胎した後になにもかもがめんどくさくなっちゃって、ふっと非常階段から落ちてしまった、という可能性があるのかな……？ と思います。
しかし、ユノは、第一審のMVで階段から落ちている途中、風船を掴むことで地面に降り立っていました。
風船は、MVの中では赤ちゃんを生成するものなどとして表現されています。
そのため、もしかしたら、ユノが階段から落ちた理由は自殺ではなく「胎児を非常階段から落としてしまった瞬間に、手が胎児を追いかけてしまい、勢いで一緒に落ちてしまった」などという人情的な事故の可能性もなくはないのかなぁ……？ とも思いました。
ユノの性格的にそういう可能性があり得るのかは分かりませんが……。
それに、風船を掴んだ件は単に「妊娠した」などの表現かなとも思いますし、胎児を階段から落とす意味もないので、こちらの可能性は低いと思います。
ただ、もしユノが落とそうとして胎児を落としたのではなく、誤って胎児を落としてしまったのであれば、この可能性もあり得なくはないのかな……？ という気もします。
⚪︎まとめ
ユノの考察は、ユノ本人に叱られたくないのでする予定がなかったのですが、少し気になることがあったので書いてしまいました。
個人的には、ユノの性格が、ミルグラムの囚人の中で1番よく分かりません。
なので、ユノの性格面から考えないと分からなさそうなユノの罪の考察についても、本当に全く自信がありません。
絶対ユノに叱られるくらい的外れな部分が多々ありますので、こういう解釈もできたんだな、程度に思っておいてください。
さて、ユノの第二審の結果は、シドウに次ぐ高票率で「赦す」でしたね。
もし、ユノがすでに死んでいたとしたら、第三審では看守は一体どう判定すればいいのでしょうか？ とても怖いです。
⚪︎余談：ユノは身バレを気にしない
そういえば、ユノって制服でもパパ活をしていますよね。
相手に制服姿を求められた時のために架空の制服を用意する人も居ますし、「さすがにユノのこれも自分の制服ではないでしょー」とふんわり思っていたのですが。
……いやこれ、思いっきり自分の制服だ。
通学時に着ているのなら、それは完全に学校指定の制服ですね。
ユノはお金のためではなく自分がしたくてパパ活をしているので、身バレは気にしないタイプなのでしょうか？
すごい。びっくりしました。肝が座りすぎている。
MV内の服の種類からして、ユノのパパは少なくとも4人居たようです。
休日だけだと4人分の時間は作れないので、学校帰りに放課後デート（※パパ活）とかも行ってそうかなと思います。
歌詞からして朝帰りも普通にしているようですし、ものすごくフリーダム……！
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