自分なりのビジネスモデル

仕事を創る時のビジネスモデル、、今まで自分は誰ならハマれるのかと考えていた。悩んでいたという程ではないけど、うっすら考えていた。

すごいと思いつつ、やっぱり若い有名な成功者を見ると「これじゃないんだよな」と思ってしまう。昔なら嘲笑していたけど、今は自分にはできない尊敬すべき人たちとして、別世界のすごい人だと思っている。

ただ、さすがに30代後半で全く合わないモデルに自分をハメようなどとは考えない。文脈至上主義である以上、自分の文脈に合わなければ気持ちもついていかない。

そう考えるとやはりオードリーの若林さんになるだろうか。ラジオを聞き始めて3年程。若林さんの言葉や思想にどれほど救われたか。激レアさんで若林さんのツッコミが何か人と違うな。このツッコミがついているのは、表面上のいじりではなくて、何か本質的なツッコミだ。何かそう感じてから、こんな言葉を吐きたいと。

そして、若林さんと星野源さんの2021年のラジオでその答え合わせが行われていた。ツッコミはその人を否定するものであってはいけない。一般的な人、自分と同じ地平に立った時に不自然な行動だけにツッコミを入れる(自分の解釈と言葉におとしていますので、違ったらすみません)。例えば朝早すぎたら「はえーな!」とツッコミを入れるとか。これは、人を受け入れて噛み砕いて、咀嚼して、ちょっとひっかかる部分を選定してアウトプットするというとんでもない技術だと思うのですけど、それを表には出さない。これも若林さんの言葉をかりると本当に粋だなと。そんな若林さんのビジネスモデルはなんでしょう?自分から憧れるものとしたら、やはり春日さんの根っこからのキャラクターを引き出したこと。表面にあるうわずみではなく、根っこにあるキャラクターだからこそ、春日さんが無理して走りつづけることができている。しくじり先生お笑い研究部の若林さんの言葉をかりれば(多分合ってると思うんですけど)「軽トラにF1マシンの走りはできない」当たり前のことなのですけど、もし戦略が先行してしまえば、「軽トラにF1マシンの走り」をさせてしまうことだってありえます。つまり、その人の真の言葉やキャラクターを引きずり出して、表に出す。自分ではなく。それは、ちょけるのもボケるのも好きだし、自分は普通のことをしようとすればズレてしまう。人と同じことができない。異端の存在であるのに、でも、それなのにスターや中心人物にはなりえないと気づいてしまったという、そういうペインを抱えていることが若林さんと自分の根っこで少しつながると思っているからです(もちろん、全くレベルの違う作り手ではありますが)。

若林さんのモデルは自分のものにしたい。ただ、ここでまだ引っかかるものがあります。まだ解析が足りていませんが、それはビジネスや自己プロデュースの考え方です。そもそも競争意識とは無縁で、金稼ぎやビジネスなんて縁もないし、会社で勤めてきて、ふわふわと生きてきたもので、「金になんてならなくても」の意識が強いです。ただ、それでいいのか?はやはり常にありました。なぜなら、お金というのは何かを成すためや現状維持ですら必要なものだからです。そして、自己プロデュースに関しても、なんとなく自分へ負い目を感じながら生きていて、前に出ることに足踏みしてしまうし、覚悟なのか理解なのかがこちらも足りていない。マインドに根付いていないので理解ができない。そうした時に、ラップスタア誕生を見ました。そこには自分より一回りも年下の若者たちが、自己プロデュースしながらキャラクターと自分のラップスキルを前面に出していました。もちろん、出さなければ人の目につくことはないので。彼らは自己表現をするだけでなく、それでお金を稼ごうとしている。ラップスタア誕生は過去も見ていたはずですが、自分の商売を始めたいと考えていた分、より意識することになりました。そして、裏付けたのがとあるラップバトルの動画。一人はラップで飯を食っている人、もう一人は「もう金なんて関係ない」と言っている人。自分のやりたいこと、自己表現できれば金なんて不要。自分もそう思っていましたし、金にならなかったこの十数年でとっくに諦めたものでもありました。

もちろん、その考えを否定する気はありません。けれど、どこかで覚悟の違いを感じました。なぜなら創作と金は相反しないから。どんなに綺麗事を言っても自己表現は誰かに見られて初めて作品になるし、どれだけたくさんの人に見られたか気になるし、それがそのまま金になるし、見られることで継続していける。

本物の天才は本当に気にならないのかもしれないし、本当の創作での悦びはもっとイノセントなところにあるとは(星野源さんの言葉かな)自分も思いますが、少なくとも凡人の自分は逃れられない。そして、ヒップホップは貧乏なスラムの若者が成り上がるための手段でもありました。だから、プロデュースも行うし、「メイクマニー」の心情が根っこにある。

若林さんとヒップホップ。これらを自分のビジネスモデルにしたいと今は考えています。

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