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スカーフ(ショール)拾ってくれてありがとう

私物をなくすことってあんまりないんですけど、友人の家に到着して、お土産渡したり、友人からプレゼントにネックレスいただいちゃったりして喜んでいたら、先ほどまで持っていたはずのスカーフがないんです。それとなくソファーの後ろに落っこちたかなとか、玄関に置き忘れたかな、とか探してみますが見当たりません。駅からの道中携帯を鞄から取り出した時にはスカーフが鞄に乗っかっていたはずなんですが、それも自信がなくなってきます。慌てて来た道を引き返しましたが見当たりません。こんなにアホでした?私。

15年前にスペイン人の友人がお土産にくれたスカーフ。暖かくておしゃれで、1番のお気に入りだったのに、ついにさよならかとがっくりしました。何か手放さないと入ってこないと言いますし、友人がくれた可愛いネックレスを大事にしなさいということかな、とか、15年もお気に入りだったのだからさよならのタイミングかな、とか、言い聞かせ。。。外は雨が降りだして、頭の片隅にいるスカーフへの想いをなだめながら友人との時間を楽しむことにしました。

人生動いているんだ、巡り合わせだなあ。なんて思いながら、ざんざんと雨の降りしきる帰り道。信号待ちをしていたらふとお気に入りのあのスカーフが目の前に飛び込んできました。角を曲がった先のたこ焼き屋さんの民家の外壁にかけてあったのです。ちょうど目線の高さで、スカーフに未練がありすぎて幻を見てしまったのかと思いました。「あった!!」と思わず大声で叫んでしまって、驚いてる信号待ちの家族をかけ分けて手に取ると、紛れもなく私のスカーフです。大きく広げて裏おもて。何度も隅々まで見て、やっぱり紛れもなく本物です。

こんなことってあります?やっぱ日本ってすごいな。拾ってくださった方に感謝感激!直接お礼が言えないの事がこんなにももどかしい。もしも拾ってくれた方がこの記事に辿り着く事があったなら。そして落とし物を拾ってくれるたくさんの無名のスーパーヒーロー達に。本当にありがとうございます!!!

私のスカーフは洗濯が終わりご機嫌よく。またさらに15年大切にしよう。


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