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キャラグミン_グラビティ・キトゥン製作記②

ボークスから販売されているレジンキット「キャラグミン」より、グラビティ・キトゥンの製作記、2回目です。

前回の記事で一通りの工作を終えて、今回からはいよいよ塗装です。

塗装はほとんどエアブラシを使用しています。

衣装の塗装

このキットは絶対に白で塗装する、と決めていました。

「ホワイトキトゥン」というのは、ゲームの初回生産版についていた特典のコスチュームです。単なる色違いと言っちゃえばそれまでなんですが、元々キトゥンのキャラクターデザインの候補の一つとして検討されていたものだそうで、いわば「幻の衣装」ですね。

このホワイトキトゥンがね……とっても良いんですよ……。清潔感というか、もういっそ「聖性」がある。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、ゲーム後半で明かされるキトゥンの過去とのつながりを連想させたり(※妄想です)、終盤のキトゥンの決断や果たす役割を彷彿とさせたり(※妄想です)……。

やはりこう、白い衣装は「覚悟の色」みたいなイメージありますね。

で、塗装です。普通のプラモデル用塗料を使いますが、プラモ用塗料の溶剤はレジンに食いつかないので、プライマーが必要になるので注意です。

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串打ちしまして~

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プラサフを吹きます。

レジン塗装の下地にはプライマーを吹く必要があります。普通の透明なプライマーも準備しましたが、衣装は黒いパーツを白く塗るので、クレオスのプライマー入りサーフェイサ―を使用しました。

その上から白。白はガイアカラーのアルティメットホワイトを使用しています。

しかしこの白の発色がまぁ鬼門でした……。サフで下地を作っていても、なかなかきれいな白にならない。特にマフラーは形状が複雑で、均一に吹くのが非常に難しいです。一度目の塗装は、後から見たらムラがひどくて大失敗でした。

ショックのあまり写真を残していないのですが(笑)、レジンの良いところはいくらでも塗装のやり直しができることです。溶剤に耐性が強いので、ツールクリーナーにドボンして塗装を落とせばイチからリトライできます。(普通のプラモでこれをやるとパーツ自体がダメになるのでNGです)

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リトライの結果がこちら。
ちょっとだけシルバーを混ぜると発色しやすくなります。

模様は筆塗りです。下地を侵食しないよう、水性アクリル塗料を混ぜて淡いサーモンピンクを作りました。どれを混ぜればイメージに近い色になるか、店頭で塗料を見ながら小一時間悩みましたが、こんな感じ。

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いちごミルクの今後の使い道が思いつきません。

模様は非常に細かいので、穂先のピシッとした面相筆が必須です。ついでにこちらも便利だったのでお勧めです。

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アマゾンで安く買える作業用ルーペです。

基本色(白)と模様の塗り分けが完了したら、全体にパールをかけます。クレオスのクリスタルカラー(ムーンストーンパール)を使用しました。

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模様部分は水性アクリルの上にラッカーを重ねるので、普通はNGとされる塗り順です。が、エアブラシでそーっと吹けば案外大丈夫です。薄く吹いて重ねます。ちなみに溶剤はリターダー入りのMr.うすめ液エアブラシ用を使っています。

続いてバネ。キトゥンの全身に絡みついている金色の細長い部品です。今回はとにかく明るく上品に、がテーマなので、派手な金ではなくシャンパン系の明るいゴールドを使いました。タミヤエナメルのチタンゴールドです。

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ここの塗り分けも筆。神経使いますが、ボディ塗装はこれで最終工程なので、ついに完成形が目の前に。重力的高揚感!

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分割されているパーツは、エアブラシでシューっと。ただし、メタリック系の色は下地の影響を受けやすいため、胴体と同じようにサフや白で塗ってから塗装しました。

これで衣装の塗装は完了です。

トップコートはしませんでした。理由は二つ。第一に、パール吹きっぱなしのさらっとした質感がシルクやサテンっぽくて良い感じなこと(逆に光沢を吹くと金属のような硬質感が出てしまいます)。第二に、生地とバネとで塗料の種類が違うので、ツヤ感の違いがディテールになるからです。

第2回はここまでです。次回はお肌を仕上げていきます。

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