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レシピや根拠なんかいらない、ただやるのみ。

ぴぃが夕ご飯を作ってくれている。

野菜は洗ってからなんてことも知らないくせに、レシピを全く見ようとしない、作り方を聞こうともしない、がぴぃの強いこだわり。

鍋が水のうちから入れられたモロヘイヤの葉っぱが数枚、さっきからグツグツと煮たってる。

「何かあれば呼ぶから、ママは休んでて。」と言われ、ありがたくいつもより早めのnoteタイム。


今日もぴぃはショッピングモールへ行きたいと言い、炎天下の中2人で歩いて行ってきた。

またもやお財布のお金と相談し、欲しいものを買う。

夏休み用にと準備したお小遣いが、どんどん減っていく。

明日もお出かけの予定があり、お小遣いを残しておきたいのだが、欲しいものは欲しい。

でも、何個か我慢して、我慢が切れる前に帰ろうとなった。

ぴぃが、お金が欲しい、足りない、とあまりにも言うから、試しに言ってみたのだ。

「お手伝いしてくれたらいくらかお小遣いあげるよ。」

不登校の子に、「交換条件はご法度」とか、「ご褒美制度も無意味」的な記事を見たことがある。

言ってみただけだよ、本気じゃない。

ところがぴぃは、「だったら夜ごはん作る!!買い出しして帰ろう。」と言って、スーパーへ向かった。

ごはんなんて、ちょっと前に、ぴぃランチなるものを作ってくれたきり。

「何がいい?」なんていっちょ前なこと聞くから、「ヘルシーなやつ」と言ってみる。

野菜はお家にたくさんあると伝えると、頭の中でなんとなくイメージしたようだ。

豚肉、オクラ、なめこを手に取り、最後にこれは「栄養ある?」と言って、私があまり買わないタケノコの水煮をカゴに入れた。


家に帰って一休みし、17時なると夕飯作りに取り掛かったぴぃ。

ぴぃランチの時はYouTubeをお供にしていた。

でも今日は、YouTubeも見ず、鼻歌を歌いながら、食材と戯れるように作っている。

レシピも見ずに。


さて、出来上がったようなので、食べてきます。



トマトだけのサラダと、少なめのモロヘイヤのおひたし、オクラとなめこのお味噌汁と、タケノコとにんじんと豚肉の炒め丼。

テーブルに並ぶと、なかなかバランスがいい。

涙が出るかと思った、でもそれよりも先に笑いが止まらないくらいおいしかった。

ほぼ自分だけの感覚で作ってるのも笑える。

なんだかんだとに茹ですぎたモロヘイヤもおいしかった。一人当たり4、5枚なのが可愛くて笑える。

炒め丼なんて、おかわりしたいぐらいおいしかった。

「全てはお小遣いのため・・・」とニヤリと笑ったぴぃ。

そうでした。。。落ち着け私、この感情のままだと大盤振る舞いしてしまいそう。


作り慣れてるわけでもないのに、「絶対美味しいよ」と作る前からなぜか自信満々だったぴぃ。

そうだよ、それそれ、それなんだよね。

『根拠のない自信』

これが一歩踏み出す時に背中を押してくれる。

その感覚が、この夏休みにたくさん根付くといいな。

美味しいか美味しくないか、できるかできないか、じゃないんだよね。

やる!やれる!って言ってるぴぃが、眩しすぎて見えません。

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