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卒業文集に込めた不登校娘の思い。

ぴぃは土曜、1人の力だけで文集を書いた。

先生には「お母さんに助けてもらいながら頑張って書いてみて」と言われていたが、1人で書き上げた。

私はきっと、変に口出しして、ぴぃが伝えたい内容とは別物にしてしまうだろうから、なるべくノータッチでいたかった。

いつものようにYouTubeを見ながら、書き上げるまでに2時間ぐらいかかっただろうか、「できた!」と言って見せてくれた、およそ400字ぐらいの下書き用紙には、びっしりと文字が詰まっていた。

パッと見た感じ、ひらがなばかりがびっしりと。

先生が読みやすいようにと、綺麗に読みやすい字で書いてあった。

あんな文字数を書いたのは、何年ぶりとかだと思う。

そのタイトルは「〇〇小学校でよかった」というものだった。

そのタイトルで、ぴぃの伝えたい思いがびっしりとこもった内容であることはわかった。

読みたい、けど読めない。

そんな思いのまま、しばらく机の上においておく。


読んでもいいけど、感想は言わないでとぴぃに言われていた。

約束通り誤字をなおすため、意を決して、文集を読ませてもらう。

・・・うん、そうか。

大好きなお友達に会えたのは小学校のおかげだったってことが書いてあった。

私の頭の中は、小学校以外の居場所のことばかりだった。

けど、ぴぃがずっと行きたいけど行けない、行きたくないと言っている小学校が、ぴぃは好きだったんだな。

小学校でお友達と一緒に、おしゃべりがしたかった、遊びたかった、勉強がしたかった。

でも、自分が思ったような時間を過ごせない小学校が嫌だったんだな。

不安が強過ぎて、楽しいことばっかりじゃなくなってしまったから。

でも、あれだけびっしり書いてあったのに、後悔や悲しい思い出はひとつもなかった。

友達のありがたさだけがびっしりと。

これから担任の先生に、構成やらを手直ししてもらって、冬休み前には清書。

ぴぃは卒業までの間に、あとどれだけ小学校に爪痕を残すだろうか。

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