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㉓画像検査オーダー時, きちんと依頼コメント記入していますか?

救急外来をはじめ, 画像検査をオーダーする機会は沢山ありますよね. 特にCTを撮影する機会が非常に多いと思いますが, 依頼コメントをきちんと記入しているでしょうか. 当然のことですが, 具体的になにを考えなにを評価したいのかを伝えなければ, 適切な画像を撮影することはできません.
造影CTの場合には, 造影剤をどの速度で注入し注入後何秒で何回撮像するかを診療放射線技師や放射線科医が検査毎に決めてくれています. MRIではどのシークエンス(T2強調像, 脂肪抑制など)をどの断面で撮像するかまで判断しているのです.
目的を記入するのはあたりまえとしても, さらにそれが相手に伝わらなければ意味がありません. 誤字や略語はエラーが起きかねないため, 誰にでも伝わりやすい表記で記載するように心掛けましょう.

有吉彰子先生のコメント記載のポイント5つは以下の通りです.
①主訴・疑い病名
②除外したい疾患・病態
③ほかの検査結果(採血結果やすでに済ませた内視鏡検査など)
④既往歴(特に悪性腫瘍, 手術, 放射線治療)
⑤撮像時に留意すべきこと(以前造影剤アレルギーがあった, T1強調像の矢状断を撮ってほしい etc.)

救急外来などのオーダーで患者背景がわからないことも多いですが, 上記のポイントは意識しつつオーダーしたいですね.


J-COSMO 2020年6月号『各科の都市伝説 各科の勘違いプラクティス』
放射線科医の有吉彰子先生が『画像診断領域の勘違いプラクティス』としてわかりやすくまとめてくれています.
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『画像診断領域の勘違いプラクティス』
①ヨード造影剤のアレルギー低減には, 検査直前のステロイド静注?
②CTでスクリーニングしておけば悪性腫瘍や感染症は除外できる?
③オーダーコメントは主訴のみ記載すればよい?


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