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ついにすべての制振材が値上げ

最後まで値上げしないで頑張っていた取引先メーカーの特注品「制振フェルト6ミリ」がついに値上げです。
*2023年5月からです。

私の場合は他の代理店と異なり、取引先の建築士(約30年間の付き合い)から仕入れているので、仲介手数料は取られていません。他の特殊フェルトはすでに値上げされているので、この白い制振フェルトを主に現場で使っています。

この製品は、業界最安値で契約現場(主に住宅と木造防音室)に納品していますので、いきなり5月から値上げというのは、契約者も私も困ります。
そこで、暫定的に5月までは私が差額を負担して、制振フェルトの価格保証することにしました。

制振フェルトの用途

DIY防音対策では、カーペットなどの下に重ねて敷き、足音など衝撃音を緩和させます。
ピアノ防音でも同様にカーペットを併用して打鍵音など衝撃音を軽減することが出来ます。

また、ピアノ室など木造防音室では、防音工事の際に床と壁の共振軽減を目的として遮音材などと重ねて施工します。
特にグランドピアノの音響を損なうことなく無理なく共振を抑えることが出来るので、非常に便利な製品と言えるでしょう。

特殊な繊維構造になっているので耐用年数が長く、長年の制振効果を持続できるのも特長です。

高密度特殊フェルトの生産拠点

制振材としての高密度フェルトの生産拠点は約7割が中部地域に集中しています。これはトヨタの系列企業の工場や他の特殊な防音材メーカーが集積しているためです。

ちなみに「制振フェルト」という呼称は私が名付けたもので、正式な製品名ではありません。私が用途をイメージしやすいようにシンプルにネーミングしたものです。

また、この製品をマンションの生活防音や木造防音室に使用している専門業者は、現在は「防音職人」だけです。
他の企業は、ホテルの床や旅館の畳の下に使用することが多いようです。
*目的は、いずれも床の生活音の軽減です。

ただし、この製品は具体的な設計仕様が必要なため、説明図や施工指示書なしでは防音工事には使えません。
今では、制振フェルトは住宅の生活防音や木造防音室には欠かせない製品となりました。

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