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初めてDJをやってみた

 「東京ゲーム音楽ショー2019のアフターパーティーには絶対参加だよ。去年打ち上げに出なかったし。あとステージがあるからなんかやって。」

 プロデューサーからのお達しは、上記みたいな感じ。まぁトークぐらいならと思って受けてみたものの、そんなに語りは上手くない。他の人を巻き込んで2人で語るほどの状況でもない。

 打ち上げでしょ?お疲れ様なんでしょ?え?一般の人にもチケット売るの?そこでパフォーマンス?どゆこと?

 なおさら暴露的なトークはできない。ん~、なんちゃってDJなら可能かな?ゲーム関連の音楽は来る人は沢山聞いているだろうし、初めてのDJなんだし自分の好きな曲をかけよう。
 まずは機材購入だよな。Herculesというブランドのコントローラーを500円でゲット。送料1070円がちょっと悔しい。ソフトはフリーのMixxxをダウンロード。古いノートPCにSSDを突っ込みWindows10とMixxxだけを入れる。うん、快適。

 でもって曲選び。自分が小学生の頃(または年代)の曲をチョイス。この曲この時代だったんだ・・・とか、古いマンガを整理するときのように聞いて懐かしんで、セレクトの作業は遅々として進まず。まぁ仕方ないよね。
 とりあえずはピックアップするだけして、それをどうやって組み聞かせるのか悩んでいた頃に、DJイベントを開き自らトリを取っているヨナオさんに駅のホームで少しDJについて聞いてみた。

「結局は曲なんですよね。自分の小手先で何かやろうとしても、最後には曲が助けてくれます。自分も何回も助けられました。」と。

 それを聞いて決めたことは、
1、自分の小学生時代の音楽。知らずに影響を受けているよね。
2、曲として力を持っている。良いものは良い。
3、知らない人には知ってほしい。または昔の曲を聞くきっかけにでもなってくれれば嬉しい。

 ヒットした曲は引き込む力があるし、聞いたことがあって耳に馴染んでいる、安心して聞けるということで、自ずとヒットチャートを賑わした曲が中心となった。

 曲が決まってしまえば、あとはひたすら組み合わせ。そこは音屋さん。MTRツールで組み込んでサンプルの作成。ここはフェードアウト、ここはブレーク、つなぎのタイミングはこれ、この曲はこことここを繋いでここを削って・・・。この作業が一番楽しかったかも。

 後はその完成形に向けてひたすら練習あるのみ。PCの立ち上げからコントローラーの起動確認、音出しまでの流れも確認。トラブルの多くは音が出ない、レベルが足りない等々だから。以前、別イベントでトラブった経験が役立ちました。すべての経験は成長の糧なのさっ。

 そして、練習しようというタイミングで飛び込みお仕事が。なんとかの法則的なあれです。やばいぜ。
 それでもちまちま練習して慣れてくると、タイミング合わせがこんなに難しいとは!このスイッチのストロークが気になる!あ、ジョグコントローラーに触ると音がブレる!あれ?キューポイントがずれている等々のドタバタが尽きない。
 一番の問題は記憶力の低下。この曲とこの曲の繋は・・・覚えきれないのでシートの作成。お金払って聞いてくれる人がいるのだから、せめて形だけでもね。あとは曲の力におんぶに抱っこ。

 当日、蓋を開けてみたらCD「Vocals」の歌い手さんたちがガッツリ歌ってますよ。プロ、すげ~。自分の曲はデスボイス自分でやっているけどパフォーマンスなんか出来るわけもなく。自分だけまるで流れの異なる内容。
 機材トラブルで時間が押したのを見て、セットリストを修正。曲数を2/3に減らして時間短縮。えーと、こことここの繋ぎはどうしよう・・・等々気持ちの中ではドタバタ。

 練習の甲斐もあって、大きなトラブルなく終了。客席で聴くより舞台で聞いたほうが音圧が高いので、おそらく自分が一番いい音で聴いていたのではないかと。フラッシュのような照明効果で一瞬意識を持っていかれそうに。あれは気持ちがいいものだ。良い子は真似しないように。

 終わってから、良かったの声をかけていただきました。喜んでいただけたようで何よりです。概ねオッサンホイホイ。

セットリスト
Loves Theme - barry white(カット)
The Beatles - Lady Madonna ~ ボンジャックでお馴染み
10cc - I'm not in Love
George Harrison - My Sweet Lord
Queen - '39(カット)
Jhone Lenon - Mind Games(カット)
Simon & Garfunkel - The Boxer 
The Egles - One Of These Nights(カット)
Stevie Wonder - Superstition(カット)
T.Rex - 20th Century boy
The Rolling Stones - Jumpin' Jack Flash
Shocking Blue - Venus
The Doobie Brothers - Long Train Running
Grand Funk Railroad - We're an American Band
Paul McCartney and Wings - Nineteen Hundred and Eighty Five

う~ん、当時を知る人にとってはベッタベタやね。(笑)

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