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メガシンセシス・ケンブンロク pt2・ザ・ボタン I new!!

令和に蘇ったメガドライブ・インスパイア音源メガシンセシス。
触れば触るほど素晴らしい音で、むしろメガドライブはゲーム機であると同時にシンセサイザーだったんだじゃないかって思うほどですね。
まさにコモドール64のSIDチップがシンセサイザーそのものみたいな感覚と同じ感じ。
シンセサイザーともいえるべきメガドライブ音源を、ほぼそのままにエミュレートしたのがSONICWAREのメガシンセシスってワケです。

と言うワケで今回は全体像の後編。
前回は操作子(ノブ)についてのアレコレを書きましたが今回はボタン類についてのドレソレを書こうかと思います。

メガシンセシス(LIVENシリーズ)のボタン類は結構多くて59個(電源を含めると60個)あります。
そのうちほとんどがfuncボタン(ファンクション)と併用する事で2次機能を利用する事が出来ます。
また、下部にある27個のボタンはそのまま2オクターブ弱のキーボードとして機能します。
このうちの白鍵にあたる部分に2次機能が割り当たっています。

ボダンパート最上段にある17個のボタンのうち一番左がfuncボタンとなります。
funcボタンを押していない場合はボタン上段側記載の機能、押しながらだとボタン下段側記載の機能となります。
以降、funcボタン以外のボタンを左から1番目と記載します。
これらのボタンは自照式のキーとなり状況によって緑・赤・オレンジ等に点灯し現在の状態を視認する事が出来ます。

1番目~6番目・・・トラックの選択となります。1~3がFMトラック、4・5がPSGトラック、6がPCMトラック(それぞれのボタン上部にトラック名が記載)となり、押されているトラックのエディットを行います。
funcボタンを押しながらの場合、それぞれのトラックをミュートします。
尚、ミュートは通常はシーケンス(SEQ)単位でのミュートとなりますがSYSTEMのMTMDにてサウンド(SND)単位でのミュートに切り替えることもできます。
この場合、ミュートを実行した瞬間に瞬時にサウンドがオフになり、ミュートを解除すると瞬時にサウンドが鳴り出します。
またこのモードの時にミュートをしたトラックはサウンドの再生もミュートとなるので鍵盤を弾いても音は鳴らなくなります。
SEQモードの場合、現在再生中の次のノートからミュート/オンになります。
このモード中ではミュートをしたトラックを選択している時に鍵盤を弾くとサウンドは鳴ります。
選択中:赤色、オン:緑色、ミュート:オレンジ色

PRM LOCK・・・選択しているトラックのパラメータロック機能を設定します。
ボタンを押すたびに状態が変わります。
消灯:パラメータロック無し、緑:パラメータロック待機、オレンジ:サウンドロック待機。
パラメータロック待機中はパラメータをロックするステップを押しながらロックするパラメータ(例えばSoundノブなど)を回すと、そのステップに対してノブの値を記録します。
サウンドロックはBankとSoundを指定する事でそのステップに対して任意のサウンド(プリセット)を登録します。
これにより一つのトラックで複数の音、例えばバスドラムとスネアドラム、ハイハットなどをシーケンスする事が出来ます。
funcボタンを押しながらの場合、パラメータRECが起動します:赤色点灯。
これはシーケンスを走らせながらステップにリアルタイムにパラメータを記録するモードです。

サウンドロックによる1トラックリズムのテストはこんな感じです。

CLR・・・これはクリアボタンとなり、funcボタンの様にCLRを押しながら別のボタンを押す事で登録されている情報を消去する事が出来ます。
例えばCLRを押しながら1ボタンを押すとディスプレイに[NOTE]と表示されます。
この時にOKボタンを押すとトラック1に登録されているNOTE情報が消去されます。
またCLRは選択のキャンセル(NOに相当)としても機能します。
前述のNOTE情報消去時にOKを押すかCLRを押すかで実行かキャンセルを選ぶ事が出来ます。

OK・・・コマンドを実行する為のボタンです。
ある選択肢の中でOKかキャンセル(CLR)かを選ぶ場面があり、OKを押す事で実行されます。

再生(▶)・・・シーケンスを再生させるためのボタンです。再生中は緑点灯、もう一度押すと再生が停止し消灯されます。

録音(●)・・・シーケンスの記録などを行う際に使用します。
ボタンを押し待機中になると赤点灯となります。
funcボタンを押しながらの場合、サンプリング(Sampling)モードへと入ります。

PTN・・・パターンを選択するモードへ入るボタンです。
このボタンを1回押すと緑点灯となり、ステップ選択の16個のボタンで現在のバンクのパターンを選べます(番号がそのままパターン番号)。
またパターン選択モード中は1/3、2/4ボタンがそれぞれBANK1と3、BANK2と4を選ぶボタンとなり、これらとステップボタンを併用する事で任意のバンクとパターンを選ぶ事が出来ます。
パターンモード中にOKを押すと次のパターン切り替えの時に現在のパターンがリロードされます。
これはパターン中に様々なサウンドエディットを行った後、瞬時に元の状態に戻す際に便利な機能です。
PTNボタンを2回押すとオレンジ点灯となり、パターンチェインモードへ入ります。
このモード中はパターン番号を押した順番で連続再生がされ、最後のパターンの再生が終了すると最初のパターンへと回帰し、ループ再生がされます(SYSTEMでループオフに変更可能)。
パターンチェインはバンクをまたいでのパターン再生も可能です。

パターンチェインモードでパターンを繋げて曲の展開を作って行けます。

funcボタンを押しながらの場合、Save(保存)コマンドとなります。
このコマンドを実行するとパターンのセーブを行う事が出来ます。
※実行時に保存先スロットの選択あり

PAGE&1/3&2/4・・・これらのボタンはパターンやバンクの選択時に使用します。
1/3はパターンやバンクの1と3を、2/4は同2と4を、そしてPageボタンが点灯中は各5/7、6/8としての機能となります。
押すごに色が変わり、これらの組み合わせにより17番目以降のパターンなどを選択するモードなどに入る事が出来ます。
また状況によっては1/3、2/4が左右の選択キー(例えばパターンネーム変更時の入力文字列を選択する場合など)に使用されます。
これらのボタンは下段記載がありますがfuncボタンとの組み合わせでは無く、Pageボタン点灯の有無で機能が変わります。

と言ったところで今回はこの辺りで。
次回はステップボタン以降の内容になると思います。
なかなか中核であるFM音源部分に到達しませんが・・・まあ、気長に、気長に。

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