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メガシンセシス・ケンブンロク pt3・ザ・ボタン II

小型ボディに多機能がギュギューっと詰め込まれているメガシンセシス。
「表層面をサラ~っと説明」なんて書いていましたが、全然サラ~っとで終われませんですね・・・

先日は全体像後編の前編(?)でしたが、今回はザ・ボタンの後編となります。
ちょっと今回は文字率多めなのでご勘弁を。

1-16ボタン・・・次の段にある16個の丸型ボタンはステップボタンとなります。
状態によってシーケンスのステップを選択したり、パターンの選択などに使用されます。
またボタン直上にあるLEDによってステップ記録の有無などを判断することもできます。
funcボタンを押しながらの場合、各キーは別の機能が有効になります。
1-9がトラックに関わる主設定、10以降は全体にかかわる設定となります。
ステップキーには全てに2次機能が設定されています。

LEGACY:トラックのサウンド特性を設定します。
押すごとに付与されるサウンド特性が変わります。
FMトラックの場合
OFF→サウンド特性の再現はなし
FILTER→音源チップの周波数特性を再現
LADDER→音源チップのDAC挙動を再現
FT.LD→FILTERとLADDERの2つの特性を再現

PSGトラックの場合はFILTER項目のみ。
PCMトラックの場合はFILTERと4BIT再生モード。

PCMトラックのLEGACYモードはこんな感じ。
4BIT、良い感じに荒れてくれます。

[VOICE]MODE:トラックのボイスモードを設定します。
FMトラック&PSGトラックでは押すごとにPOLY(ポリフォニック/多ボイス)、MONO(モノフォニック/リトリガ有りの単ボイス)、LGT(レガート/リトリガ無しの単ボイス)、ARP(アルペジエーター)となります。
PCMトラックではDRUM(ドラム/最大3音までのスライス再生モード)、SHOT(ワンショット/音階が付く単ボイスモード)の選択ができます。

[VOICE]ADJ:アジャストボタンはDRUMのスライスモードではスライスごとの拍設定、ARPモードではアルペジエーター・パターンの設定など状況によって幾つかの機能が割り当てられます。

SWEEP CURVE:スウィープノブで使用されるスウィープのカーブ特性を変更します。

NOTE:1ステップ当たりのノート分解能を設定します。
トラック毎に付点や3連符等を含む1/32~1/1までの範囲で設定できます。

LENGTH:ステップシーケンサーのステップ数を1~128までの範囲で変更できます。
これはトラック毎に設定が可能で、異なるステップを設定する事でポリリズム・シーケンスを組むことが可能です。
NOTEが標準の1/16設定の時、最大のレングスを設定すると8小節のシーケンスをくむ事が出来ます。

SWING:シーケンスのスイングを調整できます。
範囲は0~75%で、設定モードを起動後にValueノブで調整を行います。

TRANSPOSE:シーケンスの音程を-12~+12の範囲で変更できます(1ごとに半音ずつ変化)。
設定モードを起動後にValueノブで調整を行います。

RND STEP:ランダムステップの単位を設定します。
後述のランダムステップ機能が有効の場合にランダマイズが発生するステップの単位を選べます。
OFF(ランダムステップ未発生)、1、2、4、8、16、32(/ステップ毎にランダマイズ発生)
※全体的なランダムのオンオフはパターンに保存され、ランダムの設定はトラック毎に保存されます。

[FX]ACTIVE:FXのオンオフを設定できます。

[FX]TYPE:FXのエフェクトタイプを設定します。
ボタンを押すたびに10種類のエフェクトタイプが切り替わっていきます。

PTN LVL:パターンのレベル(音量)を設定します。
設定モードを起動後にValueノブで調整を行います。

[SEQ]RANDOM:シーケンサーのランダムモードのオンオフを設定します。
オンの時、前述のRND STEPで設定した値に則ってシーケンスがランダム再生されます。

[SEQ]STUTTER:シーケンスのスタッターエフェクトを有効にします。
スタッターが有効の時、任意のステップキーを押すとそのステップに記録されているNOTEがリピート再生される非破壊のエフェクトとなります。

STUTTERエフェクトはこんな感じになります。
オンの時にステップキーをホールドするとそのステップに記録されている情報をリピートします。

TIE:複数のステップを繋げて再生するタイノート入力機能のオンオフを設定します。

LATCH:ノブのラッチ機能のオンオフを設定します。
OFFの時、ノブを回すと現在の位置情報を瞬時に送信し、値が変化します(Jumpモード)。
ONの時、ノブを回すとプリセットが持っている本来の数値に到達するまで値は変化しません(Latchモード)。
本来の数値への距離は上部ディスプレイ上に表示さえるドットの流れる方向と速度で判断します。
パラメータが左へ流れる場合はノブの位置よりも小さく、右の場合は大きくなります。
また流れる速度が早ければ早いほどノブ位置と数値が離れています。

鍵盤の白鍵部分(細長いキー)には、やはり2次機能が設定されています。
FM EDIT以外のこれら機能は主に本体設定等に係る部分が主となっています。
各項目の設定詳細に関しては日本語マニュアルをチェックしてみてください。

FM EDIT:FMサウンドの編集モードに入る為のボタンです。
このボタンを押すとパネル操作子・ボタンの内容がFMエディット用に切り替わるので付属のオーバーレイシートを被せます。

REC SETTING:レコーディング(サンプリング)用の設定を行います。

COPY:特定項目のコピーを行います。
PASTE:コピーした項目のPASTEを行います。
※ステップのコピー&ペーストを行う例:
1.ステップレコーディング中にコピーしたいステップを選択
2.func+COPYを押す
3.ペーストを行うステップを選択
4.func+PASTEを押す
この操作でコピー元のノートやパラメータロックがペーストされます。

BPM:BPMの設定をパターン毎(PTN)に管理するか全体(GLB/グローバル)で管理するかを設定します。

メトロノームマーク&SETTING:メトロノームに関する設定を行います。
メトロノームマークはメトロノーム機能のオン/オフ、SETTINGはメトロノームのボリューム(VOL)、プリカウント(PR.CT)に関する設定を行います。
それぞれの項目選択中にValueノブで調整を行います。

CLOCK:外部機器とのシンクに関する各種設定を行います。
本体クロックの設定、オーディオシンク、アナログシンクの設定などボタンを押すごとに項目が切り替わります。

MIDI Ch:MIDIチャンネルに関する設定を行います。
トラック毎の送受信チャンネル、パターン切り替え用の受信チャンネルなど各種設定できます。

MIDI:本体鍵盤を弾いた時のMIDI送信チャンネルやMIDIクロック出力などMIDIに関する設定を行います。

[DATA]PCM:サンプルスロットのリネームやサンプルの送受信(MIDI経由)等を行います。
※送受信はサンプル単位、またはサンプルバンク単位でも行えます

[DATA]PTN:パターンのリネームやエクスポート等を行います。

SYSTEM:ミュートモードの切り替え、オートパワーオフの設定、バッテリー(電池)種の設定など本体システムに関する設定を行います。

LINE IN:LINE IN端子からの入力に関する各種設定を行います。

GAIN(ヘッドフォンマーク):ヘッドフォン端子の出力の基準値を設定します。
LOUD→大、NORM→中(工場出荷状態)、SOFT→小

スピーカーマーク:本体スピーカーの出力オン/オフを設定します。
MEGA SYNTHESを外部ミキサーやスピーカーなどに接続して鳴らす時に本体スピーカー出力をオフにする事が出来ます。


と言った所で今回はここまでですかね。
小型の本体に詰め込んであるのでどうしても2次機能が多くなってしまいますが、リアルタイムにいじり倒す箇所(白で囲まれているノブエリア)等は2次機能は設定されていない設計となっているのが練られている感じがしますね。

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